公開日:2018/07/09 

アトピーや肌が弱い人でも脱毛はできる?

敏感肌の状態とは

角質層バリア機能が著しく低下をしている敏感肌

敏感肌は、主に角質層のバリア機能が著しく低下をしている状態を指します。

敏感肌になると化粧品の成分や髪の毛、外的刺激物(花粉やほこりなど)が肌に当たるだけでヒリヒリ痛くなったり、赤く腫れてしまうことがあります。

私たちの肌は角質層によって守られていますが、ターンオーバーの乱れや年齢、生活環境など、さまざまなことが原因で角質層のバリア力は低下をしてしまい肌が敏感に偏ってしまいます。

アトピー肌の状態とは?

アトピーとはギリシャ語で、『不思議・不可解』などの意味を表す言葉です。これが、アトピー性皮膚炎の名前の由来になっています。

この名前の由来からも分かるように、アトピー性皮膚炎の原因は、未だハッキリと解明されていません。

一般的にはアレルギー反応を起こしやすい皮膚や遺伝子の問題でアトピー肌になってしまうことが多いようです。

アトピー肌は、敏感肌よりも角質バリア機能がさらに弱くなっていて、皮膚自体も薄く、また炎症を常に起こしているため、見た目的には赤みやカサカサしている状態です。

ひどい場合にはかゆみやヒリヒリとした痛みも伴います。

アトピー肌(敏感肌)の脱毛について

アトピー(敏感)肌でも脱毛はできるの?

アトピー肌や肌が弱い人でも光脱毛やレーザー脱毛での脱毛は可能です。

光(レーザー)脱毛は、メラニンに反応する特殊な光を皮膚に照射することで毛根にダメージを与え、毛を生えなくさせる脱毛方法です。

皮膚表面へのダメージはほとんどなくアトピーや敏感な肌の方でも問題ないと言われています。

ただし、アトピーの状態があまりにもひどかったり、ステロイド剤を使用している場合には、脱毛ができないこともあります。

このため、アトピーや肌が敏感人は、掛かりつけの皮膚科医などに相談してから脱毛ができるかどうか?を決めることが多いようです。

また、永久脱毛と言われるニードル脱毛に関しては、毛穴に針を刺して電流を流し毛根に直接ダメージを与える脱毛方法ですが、こちらは刺激が強いため、アトピーや敏感肌の方ではできないと言われています。

自宅でのムダ毛処理は危険?

アトピーだから脱毛サロンに通えないと思い込み、自宅でムダ毛の処理をおこなっている方も少なくないようですが、実は敏感な肌こそ光脱毛やレーザー脱毛での処理がおすすめです。

アトピー肌などの場合、カミソリなどを使用してムダ毛の処理をすると、ただでさえ弱くなっている角質層が余計にもろくなり、肌の乾燥や炎症を悪化させる原因につながります。

また、毛抜きで処理をすることで毛穴から雑菌などが入りやくすもなるため、ニキビや肌荒れの原因にもなります。

このようなことを考えると、アトピー肌や敏感肌こそ、プロの施術で脱毛をおこなった方が肌のためには安全なのです。

ステロイド剤と脱毛の関係

アトピー治療で使われるステロイド剤

ステロイドはヒトの体内で作られる副腎皮質ホルモンです。

副腎皮質ホルモンは、体の健康を保つためにいろいろな働きをしていて、炎症やアレルギーを抑えたり、過剰な免疫力を抑制したりしています。

この副腎皮質ホルモンを薬に応用したのがステロイド剤です。

アトピー肌は角質層が極端に弱いことで、炎症やアレルギーをおこしやすくなりますが、ステロイドを塗ることで皮膚再生作用が高まり、アトピー肌改善に有効と言われています。

アトピーの治療に有効なステロイド剤ではありますが、その作用は非常に強く、薬の種類によっては副作用が問題となることもあります。

稀ではありますが、アトピーが出ている部位にステロイド剤を塗布することで作用が強くなりすぎてしまうこともあり、結果的に肌の状態を悪化させてしまうこともあります。

このため、皮膚科医などでもステロイド剤の処方にはとても慎重です。

ステロイド剤を使用している時の脱毛は大丈夫?

アトピーの治療でステロイド剤を使用している場合には、サロンやクリニックによっては脱毛ができないことがあります。

ステロイド剤を使用していることで脱毛時に次のようなことが心配されるからです。

感染症の心配

ステロイド剤には免疫力を低下させる作用があります。

健康な皮膚ならば多少の雑菌などが毛穴に入り込んでも全く問題ないのですが、ステロイド剤の使用により免疫力が低下をすると少しの雑菌でも肌荒れや炎症が起きてしまうことがあります。

これにより感染症を引き起こす心配があります。

色素沈着の心配

ステロイド剤の特性の一つに光を吸収しやすいというのがあります。

ステロイド剤を使用している部位に紫外線などが当たると、シミや黒ずみなどの色素沈着が生じてしまいます。

サロンやクリニックでの脱毛は光脱毛やレーザー脱毛と言った特殊な光を当てる脱毛方法のため、ステロイド剤を使用している肌では色素沈着を起こす可能性が考えられます。

脱毛効果への心配

ステロイド剤を皮膚に塗付した場合に、その部分が多毛症になるという副作用もあります。

またステロイドを服用した場合には、全身の毛が濃くなることも考えられます。

このため、ステロイド剤の多毛化作用により脱毛をおこなっても効果が得られないことが考えられます。

サロンとクリニックで異なるステロイド剤への対応

ステロイド剤を使用している場合、サロンとクリニックでは対応内容が異なります。

脱毛サロンの対応

ほとんどの脱毛サロンでは、ステロイド剤使用の方への脱毛は受け付けていません。

ステロイド剤を使用している方が施術を望む場合には、ステロイド剤を中止してからの相談になります。

サロンによって異なりますが、ステロイド剤の使用を最低でも2週間空けてからの脱毛になります。

ただし、サロンによってはステロイド剤を使用していても皮膚科医の許可証があれば脱毛可能という所もあります。

その場合には掛かりつけの皮膚科医に相談し、肌の状態や処方されている薬などを確認してもらい、脱毛をしても大丈夫という判断が出れば、許可証を書いてもらい、脱毛ができるようになります。

クリニックでの対応

脱毛クリニックは医療機関のため、サロンよりもステロイド剤と脱毛の関係についても熟知していますし、万一何かトラブルが生じても、医師の指導のもと、素早く的確に処置できます。

このため、ステロイド剤使用でも脱毛OKというクリニックがほとんどです。

クリニックでの脱毛では、アトピー肌の脱毛後のケアとして、ステロイド剤を処方することもあるくらいです。

アトピー肌(敏感肌)がやるべき脱毛後のアフターケア

ただでさえ皮膚ダメージが懸念される脱毛ですから、アトピーや敏感肌の方は特に脱毛後のアフターケアに気を付ける必要があります。

良心的なサロンやクリニックでしたらそうしたことも丁寧に教えてくれますが、念のためどういうアフターケアが必要なのか?自分でも知っておくと安心ですね。

保湿は絶対に忘れない

脱毛時には、光やレーザーの熱の放射により角質層の水分が蒸発をしてしまい、肌が乾燥をします。

このため、ノーマル肌であっても脱毛後の保湿は欠かせませんが、角質層の水分が極端に少ないアトピー肌の場合には特に念入りな保湿が必要になります。

脱毛施術から1~2週間程度は乾燥が続くのでしっかりとした保湿が大切です。

脱毛をした部位の紫外線対策

光やレーザーの照射により脱毛後は皮膚内部は炎症を起こしている状態です。

炎症を起こしている状態で紫外線を浴びると、メラノサイトが急激に活性化をしてシミを作る原因になります。

特に、アトピーや肌が弱い場合には脱毛後の炎症がひどくなることもあり、少ない紫外線でもすぐに色素沈着につながります。

ですから脱毛をした部位の紫外線対策は重要になります。

アトピー(敏感)肌が安心できる脱毛サロン・クリニックの選び方

肌状態をキチンと確認してくれるサロン・クリニック選び

ノーマル肌の方なら大丈夫な脱毛時の光やレーザーでもアトピーや敏感肌の方にとっては大きな皮膚トラブルになってしまうこともあります。

こうならないためにも脱毛を始める前には必ず無料カウンセリングを受けて、肌の状態をしっかりと伝えることが大切です。

その上で、現在の肌状態を見て、安全に脱毛ができるのかどうか?キチンと納得の行く説明をしてくれるサロンやクリニックを選ぶことが大切になります。

アトピー肌ということを伝えても、なかには大して肌の状態を確認もせず、安易に脱毛を勧めるサロンやクリニックもあるので、気を付けてください。

使用する脱毛機器や化粧品などとの相性も確認

サロンやクリニックで使用されている脱毛機器にはいろいろなものがあり、それぞれの特徴や機能なども異なります。

最近は痛みも少なく、肌が弱い方でも大丈夫という脱毛機器も多く出ていますが、そうした脱毛機器なども、人によっては刺激が大きいことがあります。

特にアトピー肌などの場合には、少しの刺激でもノーマル肌の何十倍のダメージになることもあるため、無料カウンセリングでは必ずテスト照射をしてもらいます。

合わせて、脱毛後に使用する化粧品(クーリングジェルやクリームなど)も、人によっては合わないこともあるため、化粧品と肌の相性もしっかりと確認するようにしてください。

有効期間や一時休会制度のチェックも忘れずに

アトピー肌の状態はとても不安定です。脱毛を始めた当初には比較的調子が良かった肌でも、脱毛を繰り返していくうちに状態が悪化することも。

あまりにも皮膚の状態がひどい場合には、サロンでもクリニックでも当日の脱毛を断られることがあり、キャンセル扱いとなります。

こうした肌状態の悪化によるキャンセル料の発生などは、サロンやクリニックによって対応が異なるためあらかじめ確認をしておきます。

また、悪化したアトピーがなかなか治らない場合には、サロンやクリニックをしばらくお休みする必要も出てきます。

こうした時に、有効期間が短かかったり、一時休会制度がないサロンやクリニックでは、お休みしている間の振り替えができなく脱毛が完了せずに、契約期間が終わってしまうこともあります。

アトピーなどの肌が不安定な方は、途中で脱毛の一時中断をすることも考え、キャンセル内容や一時休会制度などが良心的なサロンやクリニックを選ぶこともポイントとなります。

アトピー肌や肌が弱い人でも脱毛はできるのです。

アトピー(敏感)肌だからと自己処理で我慢していた方は、是非脱毛サロンやクリニックに行って無料カウンセリングを受けてみると良いですね。

ただし、アトピー肌などの場合には、ノーマル肌の脱毛よりも慎重にサロンやクリニック選びをおこなう必要がありますから、先ずは信頼のできるサロンやクリニック選びから始めて無料体験に参加してみると良いでしょう。

アトピーだからと諦めずに脱毛でツルツルボディを目指したいですね。

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