公開日:2017/05/16 

頑張る女性なら基礎体温は必ず測るべし!その理由とメリットとは

基礎体温、あなたは測っていますか?仕事や育児を頑張っている女性にこそ測ってほしいんです。基礎体温を知ることは自身の体調を知ることと密接につながっています。基礎体温を測った方がいい理由に加え、知識とメリットもあわせて紹介します。

女性なら知っていて損はない基礎体温とは

基礎体温と平熱はまったくの別物です

「あなたは自分の基礎体温を知っていますか?」と聞かれて即答できる人は少ないと思います。基礎体温と平熱の違いを知らないというより、「基礎体温の測り方がわからない」「平熱と一緒だと思っていた」という人が多いのではないでしょうか。

基礎体温とは、朝目覚めてから体を動かすまでの安静時に測る体温のことです。排卵の有無や月経のタイミング、妊娠しやすい時期など、女性の体の変化を把握することができます。それに対して平熱というのは、一日に変化する体温の平均値を指すので、基礎体温と平熱はまったく別のものとなります。

生理と基礎体温には密接な関係があります

女性は妊娠中や病気、生理不順の人を除けば、10代の半ば~50歳前後の閉経までほぼ毎月生理がきます。それなのに、基礎体温を測る必要があるのは避妊や妊娠、生理不順を改善したい人たちだけで、生理が順調な人には無関係なものだと思われがちです。

生理は女性ホルモンの働きによってコントロールされています。そして基礎体温はその女性ホルモンの働きと連動しています。毎日測定した基礎体温をグラフにしてみると、排卵が起こる日を境に基礎体温は低温期と高温期に分かれているのが分かるんですよ。基礎体温は生理とは違い、多くの女性にとって関心が薄いものですが、生理と連動するとても大切なものだったのです。

基礎体温を左右するのは女性ホルモンです

一度、女性ホルモンについて詳しく掘り下げてみましょう。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンがあります。エストロゲンはいわゆる女性らしさを高めてくれるホルモンです。プロゲステロンは受精卵が着床しやすいように作用するホルモンで、妊娠を助けるホルモンともいわれています。

生理前に甘いものが食べたくなる、吹き出物ができやすい、お腹や腰が痛くなる、イライラが止まらないなど、女性なら大半の人が感じる生理特有の現象は、女性ホルモンが原因です。その女性ホルモンであるエストロゲンが基礎体温を下げ、プロゲステロンが基礎体温を上げます。つまり、基礎体温を測定することで、女性ホルモンの働きを知ることができるのです。

基礎体温を測定するメリットとは

体調コントロールには基礎体温測定を

仕事や育児など様々な役割を担っている現代女性は、少々の不調で休んでいられないのが現実です。

肌荒れや口内炎など目に見える不調は、大人の女性であれば1つや2つは抱えているのではないでしょうか。そして大抵の女性は自分の不調が起こりやすいポイントを知っており、メイクやサプリメントなどを駆使してカバーし、乗り切る術をもっている人が多いです。

ただ、女性の場合はホルモンバランスの波によって体調のリズムがコントロールされがちですよね。基礎体温を測ると、そのリズムを読み取ることができ、無理なく上手に体調をコントロールできるようになります。より快適な生活を送るため、自分でスムーズに体調管理をしたいのであれば基礎体温の測定はかなりおすすめです。

自分の生活スタイルを見直すきっかけにも

基礎体温はちょっとした外的要因でも簡単に変動してしまうものです。風邪をひいた、ストレスを感じる日々が続いたというだけで、生理が遅れてしまったり、こなかったりという経験はありませんか?体が疲れていても心が疲れていても、女性の体は影響を受けてしまい、不調をきたす場合があります。

この不調を大体予測できるとすれば、あなたはどう思いますか?実は、基礎体温の計測結果を記したグラフ等を作成することで、自分の身体の変化を視覚的に捉えることができます。基礎体温を測るようになると、生理や排卵をはじめとする身体のリズムについて今よりももっと詳しくなります。グラフを見ながら「この時は少し無理をしすぎたな」等、自分の生活スタイルを見直して次に活かすこともできるのです。

自分の生活スタイルに自信がない……そんな方は基礎体温をつけて、生活スタイルを見直してみてはいかがでしょう?

基礎体温は正直者。不調を読み取れることも

女性の基礎体温には低温期と高温期の2つがあるということはお話ししましたよね。実は、このパターンに当てはまらない場合、不調が隠れていることがあります。例えば、基礎体温を記録していく中で低温期が続き高温期がこなければ、その間に生理があっても排卵されていない可能性があるんです。逆に生理がきているのに高温期が続いているようであれば、子宮内膜症の疑いがあります。女性ホルモンの働きを読み取ることができるので、周期がおかしいと感じた時は産婦人科に行くようにしましょう。

「生理が毎月きているから婦人科系の病気は大丈夫!」と思っている人でも、実際には排卵がなかった、他の病気が隠れていたというケースもあります。ですが、毎日基礎体温を測っていれば、そういった不調を発見できる可能性が高まります。

測定する前に知っておきたい3つのポイント

基礎体温を測る時はちょっとした注意が必要

先ほど述べたように、女性ホルモンが正常に働いている人は基礎体温に高温期と低温期があります。高温期と低温期の温度差は正常な人で0.3~0.5℃です。正確な基礎体温を測定するならまずは “婦人体温計”と呼ばれる0.01℃まで測れる体温計を準備しましょう。

使い方に特徴があり、脇ではなく、舌の下に挟み込んで測定します。また。測定のタイミングも重要です。毎日同じ時間であること、目覚めた時にすぐ布団の中で測ることが必要です。

測定の時の注意点として、なるべく動かないように注意しましょう。食べ物を口にしてしまったり、トイレに行ってしまっただけでも正確な測定ができないので注意が必要です。

自分で使いやすい婦人体温計を選びましょう

いくつかのメーカーが婦人体温計を販売しています。基礎体温を測るシチュエーションを想定すると、暗いところでも画面が見られるバックライト機能がついているものや、画面に表示される文字のサイズが大きいもの選ぶと良いでしょう。

口の中に入れるものなので、抗菌仕様が施されているものや水洗いできるものだと、衛生面でも安心でね。測定をしていく中でグラフに記録する必要が出てくるのですが、転記する作業が面倒だという人には体温計本体にメモリー機能がついているものもあります。

中にはスマホアプリに連動して記録をとってくれるものもありますので、好みに応じて選んでみてください。

早寝早起きも一緒に実践すると効果的

基礎体温を計測する方法ですが、枕元に婦人体温計を置き、起きたらなるべく体を動かさないようにして計測します。計測結果は記録しますが、できるだけ1ヵ月間を一目で見られるようにグラフ等でまとめておくと後々便利です。

最初は記録を忘れてしまうことがあるかもしれません。でも大丈夫です。毎日計測するのは大切ですが、決して無理はせずコツコツと続けていくことを目的にしましょう。

ちなみに早寝早起きを意識して規則正しい生活を送ることで、自律神経が整い、女性ホルモンの働きが正常化されやすくなります。朝、決まった時間に測る方が正しい結果が出やすいという基礎体温計測の特徴を利用して、生活リズムを見直してみるのもひとつの手です。健康の好循環が生まれるきっかけにしてみてくださいね。

頑張っている女性こそ測るべき基礎体温

  • 基礎体温を測定することで体の内側で起こっていることが把握できる
  • 測定することで病気や不調を発見できることがある
  • 仕事や育児など、頑張る女性の体調管理や生活リズムの調整に一役買ってくれる

この機会に、基礎体温の計測を習慣化してみてはいかがでしょう?

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