公開日:2017/05/22 

避妊率は100%じゃない? コンドームの正しい使い方とは

みなさんは、コンドームを使用した場合の避妊失敗率がどのくらいかご存知ですか?
実は、セックスの際にコンドームを使用して避妊をしているつもりでも、妊娠してしまう可能性が少なからずあるのです。

一体なぜコンドームをつけているのに妊娠してしまうことがあるのでしょうか?
コンドームをつけていながら避妊に失敗してしまう理由、そして避妊率を上げるために覚えておきたいコンドームの正しい使い方についてご紹介いたします。

コンドームを使用した場合の避妊失敗率は?

はじめにお話ししたように、コンドームを使用の避妊率は100%ではありません。コンドームのPI値(パールインデックス)は、理想的な方法で使用した場合で2、一般的な方法で使用した場合で17程度とされています。

PI値とは、“100人の女性が1年間同じ方法で避妊した場合”あるいは“10人の女性が10年間同じ方法で避妊した場合”に避妊に失敗する割合を示した数値です。
つまり、コンドームを正しく使用した場合でも約2%のカップルが望まない妊娠をしてしまっているのです。まずは、コンドームの理想的な使い方と、そうではない使い方の違いについてご説明します。

■コンドームの正しい使い方
・最初の挿入時からしっかりとコンドームを装着する
・射精後は根元を抑えてすぐに取り外す
・使用後、コンドームに破損がないかどうかチェックする

■コンドームの誤った使い方
・挿入後、射精の直前にコンドームを装着する
・装着時に裏表を間違えたコンドームをそのまま使用する
・射精後も挿入した状態を保っている など

射精の直前だけコンドームを装着したり、一度裏表を間違えたコンドームをそのまま使用したりすることで、正しくコンドームを使用した場合と比べると格段に妊娠の確率は上がってしまいます。

また、しっかりと最初の挿入時からコンドームを装着していても、コンドーム自体が破損していたり、緩かったりして精液が漏れてしまえば意味がありません。

避妊率を上げるために覚えておきたいコンドームの装着方法

コンドームを使用したセックスの避妊率を上げるためには、つけるタイミングだけではなく、前後の処理や扱い方にも注意が必要です。 以下の6つのポイントを押さえ、正しく使用しましょう。

・開封する際は、爪や袋で傷つけてコンドームを破損しないよう注意する
・挿入直前に勃起した状態で装着する
・裏表をしっかりと確認し、先端をつまんで空気を抜いておく
・最中に外れてしまわないようしっかりと根元まで装着する
・射精後は精液が漏れないよう速やかに取り外す
・精液がこぼれないようしっかりと結んでからティッシュペーパーなどに包んで捨てる

避妊率は100%じゃない? コンドームの正しい使い方とは

コンドームは、避妊だけではなく病気の感染予防にも繋がります。 妊娠を望んでいないカップルが性行為を行う場合は、正しい方法でコンドームを使用し、できる限りの避妊対策をするようにしましょう。 万が一コンドームを破損してしまったり、挿入中に抜けてしまったりした場合は、産婦人科を受診してモーニングアフターピルを処方してもらうなどの方法で対処することが大切です。

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