公開日:2017/05/26 

顔にできるしわの原因は何?しわの予防方法や改善方法も紹介

年齢とともに気になり始めることがあるのは、顔のしわでしょう。顔にしわができる原因とは、一体何なのでしょうか。ここでは、顔にしわができる原因と、しわの予防方法や改善方法を、詳しく紹介します。

顔にできるしわの種類とその原因

肌の乾燥によってできる「ちりめんじわ」

顔にできるしわには、いくつかの種類があります。それぞれ症状や原因が異なるので、ひとつずつ詳しく紹介します。まずは、乾燥した肌に発生する「ちりめんじわ」です。別名「乾燥じわ」とも呼ばれるちりめん状の細かいしわで、目尻などによく現れます。

ちりめんじわは、肌の1番外側にある表皮に発生するしわです。肌が乾燥すると、表皮の角質細胞同士をつなぐ細胞間脂質などが減少して保湿力が失われ、しわが発生すると考えられています。気温や湿度だけでなく加齢によっても肌の乾燥が進むため、だいたい20歳を超えた頃から、ちりめんじわが現れることが多いようです。また、放っておくと表皮だけでなくその下の真皮にまで達してしまうこともあるので、注意しましょう。

目尻や眉間にできる「表情じわ」

「表情じわ」は、その名の通り表情の変化によって発生するしわです。表情を作るときによく動かす、目尻や眉間、額などに現れます。ただし、肌の形状記憶力が正常に作用している若い肌の場合は、頻繁に表情を動かしていても、しわが発生することはありません。肌に弾力があるので、表情を作るときに一時的にしわができたとしても、すぐに元の状態に戻ります。

しかし、肌の形状記憶力が弱まると、表情を作るときにできたしわが元に戻らず、そのまま残ってしまうのです。肌の形状記憶力は、加齢や乾燥、紫外線ダメージなどによって徐々に衰えてしまうといわれています。表情を一切作らないということは不可能なので、乾燥や紫外線によるダメージを防ぎ、肌の形状記憶力を正常に保つことが大切です。

深く刻まれる「真皮じわ」

顔にできるしわの中でも特に目立つのが、「真皮じわ」と呼ばれるものです。表皮の下にある真皮に刻まれた深いしわのことで、ちりめんじわや表情じわが悪化して真皮じわになることもあります。肌の弾力は真皮にあるコラーゲンとエラスチンの働きによって保たれているのですが、これらが減少したり劣化したりすると、しわが発生してしまうのです。

コラーゲンとエラスチンの量は20代がピークとなっており、それ以降は年齢とともに減少していきます。さらに、加齢だけでなく紫外線も真皮じわの原因のひとつにあげられます。真皮に届いた紫外線がコラーゲンとエラスチンを変性させ、肌の弾力や保湿機能などを低下させてしまうと考えられているからです。

顔にできるしわを予防する方法

ちりめんじわを予防する方法

顔のしわは、ひとたびできるとなかなか消すことができません。しわができてからケアをするのではなく、しわが発生しないように予防をすることが大切です。まず、目尻などに現れるちりめんじわの予防方法からご紹介します。

乾燥が原因で発生するちりめんじわを防ぐためには、肌の保湿が重要です。特に、ちりめんじわが現れやすい目元の保湿を重点的に行いましょう。目元の皮膚は、ほかの部分よりも薄く乾燥しやすい状態になっています。

そのため、化粧水や乳液だけではなく、美容液や目元用保湿クリームなども使用すると良いでしょう。特に、保湿効果の高いセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などを含んでいるものがおすすめです。目元の皮膚は繊細なので、強くこすらずにやさしくケアをしていきましょう。

表情じわを予防する方法

表情じわを作らないようにするためには、表情の作り方を意識することが大切です。これは、しわが寄らないように無表情の状態をキープする、ということではありません。無理に力を入れた表情を作ったり、顔の筋肉を必要以上に動かしたりすることを避けるだけでOKです。無理な表情を作ると余計な部分にしわが寄ってしまいますので、力を抜いた自然な表情を心掛けるようにしましょう。

また、肌の形状記憶力を正常に保つために、乾燥や紫外線によるダメージを防ぐことも大切です。ちりめんじわの予防法と同じように肌をしっかりと保湿し、さらに外出時には必ず日焼け止めを塗って、乾燥と紫外線から肌を守りましょう。

真皮じわを予防する方法

最後に、しわの中でも特に治りにくい、真皮じわを予防する方法をご紹介します。真皮じわを防ぐためには、肌の弾力を保つコラーゲンとエラスチンを減少・劣化させないことが大切です。コラーゲンとエラスチンは紫外線によってダメージを受けますので、表情じわの予防法と同じく、紫外線対策をしっかりと行うようにしましょう。少しの紫外線でもダメージが蓄積されてしまう可能性があるため、UVケアは1年を通して欠かさず行うのがおすすめです。

また、コラーゲンが配合された化粧品も多数販売されていますが、コラーゲンは分子が大きいため、外から塗っただけでは真皮まで成分が届きにくいといわれています。コラーゲンの生成を促進する、ビタミンC誘導体などが配合された化粧品を使用するとよいでしょう。

できてしまったしわの改善方法

マッサージでしわを改善

すでにできてしまったしわをセルフケアのみで消すことは難しいのですが、マッサージやエクササイズで目立たなくさせることなら可能です。ここでは、しわが目立ちやすい額のマッサージ方法をご紹介します。

  • 両眉に指をあて、上に向かって皮膚をグッと押し上げる。
  • 眉間から外側に向かって指を動かし、やさしくマッサージする。

入浴時など、血行が良いときにマッサージをするとより効果的といわれています。すぐにしわが消えるということはありませんが、毎日コツコツと続けることで、しわの改善を期待できるでしょう。ただし、肌が乾燥した状態でマッサージをすると、肌にダメージを与えてしまうので注意が必要です。マッサージをする場合は、必ずクリームなどを使用して摩擦を減らして行いましょう。

クリニックでのヒアルロン酸注射

できるだけ早く顔のしわをなくしたいという場合には、クリニックでの治療がおすすめです。クリニックでのしわ治療にもさまざまな種類がありますが、代表的なものとして「ヒアルロン酸注射」があります。

ヒアルロン酸は、1gで最大6Lもの水分を保持することができるといわれている、保湿力の高い成分です。しかし、分子が大きいため、外から塗っただけでは、ヒアルロン酸が存在する真皮まで成分は届かないといわれているのが難点です。

ヒアルロン酸注射は、肌の気になる部分に直接ヒアルロン酸を注入することができるため、高い効果を期待できます。ヒアルロン酸を注入して皮膚のボリュームをアップさせ、しわを埋めることができるのです。ただし、徐々に体内に吸収されてしまうため、定期的に注射をする必要があります。

クリニックでのボトックス注射

クリニックでのしわ治療には、「ボトックス注射」という方法もあります。ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出す毒素から精製された薬のことです。

ボトックスには筋肉の動きを弱める働きがあるため、表情筋に注射すると、表情じわを目立ちにくくなるといわれています。すでにできてしまった表情じわを改善するだけでなく、表情じわが作られるのを予防するためにも有効な施術とされています。

ただし、ボトックス注射も効果が続くのは4~6か月程度といわれているので、定期的に注射をする必要があります。また、一度に大量に打つと表情が不自然にこわばってしまう可能性があるため、注意が必要です。必ず信頼できる医師に施術をしてもらうようにしましょう。

しわは種類によって原因が異なる!

  • ちりめんじわは、肌の乾燥によってできる
  • 表情じわは、表情の動きと肌の形状記憶力の低下によってできる
  • 真皮じわは、真皮にあるコラーゲンとエラスチンの減少によってできる
  • すでにできてしまったしわには、クリニックでの治療が効果的

顔にできるしわは、種類によって原因が異なります。しわの種類と原因に応じた対策をすることが大切です。

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