公開日:2017/05/19 

育爪サロンに教わる!割れない・欠けない・健康な美爪を育てる方法

例えば、何かを手渡す時や、名刺交換をする時など、手や指さきは目につきやすいもの。指先がささくれ立っていたり、爪がかけたり・割れたりしていると、隠したくなるほど恥ずかしいですよね。

プロによると、「爪のトラブルは日ごろの癖が大きな原因。きちんとお手入れすれば、ネイルカラーなしでも驚くほど美しい爪になれます」とのこと。カラーを塗る・塗らないに関わらず、トラブルのない健康な美爪になるよう、正しいお手入れを始めませんか?

<教えてくれた人>
育爪サロン ラメリック主宰
嶋田美津惠さん

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<プロフィール>
自らが有機溶剤が入ったものを一切使えなくなったのを機に、人工的な加工は一切行わず、自然なお手入れで健康な素の爪を育てる“育爪”専門サロンへ2003年に方針転換。以来、どんな爪でも美しくなれる、とサロンは数か月待ちの大人気。著書『育爪のススメ』(マガジンハウス)も好評。

<育爪サロン ラメリック>
■東京自由が丘店
東京都目黒区緑が丘2-17-25 コリヌヴェール自由が丘1F tel:03-3723-4555
■大阪梅田店
大阪市北区鶴野町3-21 ダイナシティ梅田 802 tel:06-6371-8488
HP: http://ikuzume.jp/

爪トラブルの原因と対策

深爪

意外と痛い深爪は、切りすぎと手の使い方が原因。この“切りすぎ”がくせ者で、多くの場合、間違った思い込みだそう。

指先を守るためにある爪は、本来指先より少し出ているのが理想的。なのに、白い部分があってはダメと、先端の白い部分を全て切ってしまうと、自然と指先から爪の先端が剥がれて新たに白い部分ができてしまい、その部分を切るとさらに剥がれ、という悪循環に。繰り返しているうちに爪が短くなってしまうのです。

指の先端から2~5mm程度は白い部分を残しておくことが大切です。道具代わりに爪を使わないよう指先の使い方にも注意してください。

ささくれ

ひとくちに“ささくれ”といっても皮膚と爪、2種類のささくれがあります。

皮膚のささくれは、乾燥や摩擦によって皮膚が裂けた状態。爪の横から硬いものが飛び出している爪のささくれは、皮膚と同じく乾燥や摩擦に加えて、強い衝撃がかかって爪が曲がり、爪の端が裂けてしまった状態。どちらにしても必要なのは保湿と保護。

爪の裏側にオイルを落として塗ると、爪の側面や根元の甘皮まで一度に保湿できて、多少の衝撃や乾燥に負けない指先に。さらに、爪や手から油分が奪われやすい水仕事や紙を触る時に手袋を使うと、途端にささくれの悩みがなくなりますよ。

縦すじ・横みぞ

爪の縦すじは、肌に例えるとシワのようなもの。老化現象とも言われますが、「爪の深い縦すじも乾燥が原因。オイルで保湿を続けると、ある程度改善します」とのこと。

これに対して横みぞは少し事情が違って、爪の根元がダメージを受けた際にできることが多いので、一時的なことが多いもの。ただし、何本もの爪に同時に横みぞが入っている場合は、体調不良やストレスが原因なことも。

二枚爪

先端が二層に裂ける二枚爪は、爪先端への衝撃や過度の表面磨き、有機溶剤によって爪が脆くなるのが原因。とにかく爪で固いものをこじ開けたり、シールをはがしたり、爪切りで爪を切ったり、道具代わりに爪を使うのは厳禁です。

ジェルネイルやネイルカラーをつけたり落としたりを繰り返すと、爪の水分や油分を奪われて爪が脆くなるだけでなく、ジェルネイルなどは一時的に爪が補強され保護できますが、本来は水分や油分が入る爪表面のすきまが埋められるので、素の爪は乾燥して脆くなるのです。

化学物質で硬くするよりも、植物オイルで爪をしなやかにする方が二枚爪予防には効果的です。ただし、外的な要因が思い当たらないのに、一度にすべての指が二枚爪になった場合は、貧血の可能性があるそうです。

正しい爪のお手入れ方法

強く美しい爪のためには爪切り厳禁!一般的な爪切りは爪にとても大きなダメージを与えます。

なにげなくパチン!と切っている人は驚くかもしれませんが、確かに、立体的にカーブしている爪を直線的な刃で切るのですから、瞬間的に無理やりカーブが伸ばされて、爪の構造的にも爪と指がくっついている面にも相当な衝撃がかかりそう。

少々面倒でも爪はやすり(ファイル)で長さを整えて。やすりは爪より柔らかい紙製のものが負担が小さく、切りすぎの心配も少ないのでおすすめですよ。先端が薄くならないよう爪に対して直角にファイルを当てて、ゴシゴシ往復せず、同じ方向にスーッと引くように動かし、削っていきます。

短すぎると深爪になるので指の先端から2~5mm程度は白い部分を残して。爪の角は落とし過ぎると爪が剝がれやすく、残りすぎるとひっかかりやすいので、先端がゆるくカーブしたスクエアオフが理想的です。

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さらに、爪と甘皮の間にある薄皮が多いと爪が伸びにくく、ささくれになりやすいので、お風呂で柔らかくなっている時に、コットンを指に巻き付けて薄皮を軽く押し上げ、ふきとると良いそうです。

美爪のためにできること

爪トラブルの原因が分かったうえで正しいお手入れができたら、あとは日ごろの心がけ次第。

  • 爪を道具代わりに使わない!
  • 保湿を忘れない!(爪の裏側からオイルを1日に5~10回塗るのが理想的)

手の爪が生え変わる周期は6か月。それだけ続けると習慣になって爪のトラブルもなくなります。爪に悩む人は試してくださいね。

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