公開日:2017/06/15 

疲れがリセットされる!パジャマに着替えて眠ると快眠効果が凄い

満足いく睡眠がとれなくて、疲れがリセットできないと悩んでいる方は意外と多いようです。ここではパジャマの歴史から快眠との関係、快眠に導くパジャマの効果について説明します。

知っているようで知らないパジャマのこと

浴衣から始まったパジャマの歴史

昔、日本人は着物で暮らしていました。パジャマの原型とも思えるスタイルが出てきたのは江戸時代の末期頃。この頃の時代に銭湯が普及し始め、湯上がり用として浴衣を着ていました。

浴衣は、汗をかきやすい湯上がりの体に柔らかく優しく馴染み、汗の吸収も良かったので、その後はパジャマとして使われるようになったとも言われています。

時代が流れ、1950年代に入ると、海外からパジャマやネグリジェが輸入されるようになりました。テレビや映画で観るアメリカの生活に触れるようになると、女性はネクリジェ、男性や子どもはパジャマを着て寝るようになりました。

そして現在、パジャマと部屋着の区別が薄れてきて、スウェットを代表するように、様々な素材やデザインのパジャマが登場するようになりました。

パジャマへこだわると

一般的に、入浴後や睡眠に入る前にパジャマに着替えます。入浴後の清潔な体を保ち、睡眠に向けた準備段階に入るという意味合いもあります。

子どもの頃からお風呂上がりにはパジャマに着替えていた方も多いでしょう。物心がつく頃から、入浴後にパジャマに着替え、歯を磨くという一連の流れはある種の睡眠前の儀式のようでもあるのです。

パジャマを着ることで、眠りへのスイッチがオフからオンへと切り替わり、快眠にスムーズに導かれるようです。また、パジャマにこだわって自分の好きなパジャマを着るということは、よりよい眠りにスムーズに導いてくれる、そんなリラックス効果もあります。

部屋着とパジャマは役割が違う?

パジャマの語源はインドのゆったりしたズボンという意味から来ています。日本では寝間着という言い方もあります。漢字の通り「寝ている間に着ているもの」という意味です。

本来寝るときにだけ着るパジャマの役割は「体を締め付けないこと、肌触りがいいこと、摩擦が少ないこと」の3つです。つまり快適さを感じられるものがパジャマであるのです。部屋着にこの3つの機能をすべて満たしていることが少ないかもしれません。

例えば、部屋着としての機能はスウェットが高いけれども、パジャマには向いていないことが多いのです。スウェットで外出する方もいますが、さすがにパジャマで外出する方はほとんどいないでしょう。部屋着とパジャマはそもそも機能や役割の点で全く別物なのです。

快眠へと導くパジャマの選び方

サイズは大きめでゆったりしたもの

眠っている間には、無意識のうちに寝返りをうったりして想像以上にしょっちゅう動いていることが多いのです。動きをさえぎらないように「サイズは大きめのゆったりしたもの」を選びましょう。

また、ゴムのようなもので締め付けが少ないものがおすすめです。特に気をつける部分は、ウエスト周り、手首、足首の3か所。ここにひっかかりが強く感じられると、寝返りを打ったときに気になって起きてしまうこともありえます。

締め付け感は身体のリラックスを妨げてしまうこともあります。満足な睡眠を取るには、締め付けがなるべく感じられない、大きめのゆったりしたものをチョイスするのがベストです。

肌触りや吸湿性がいいもの

睡眠時間が長い方や短い方、熱めのお風呂が好きな方やぬるめのお風呂が好きな方など、人には好みに関して様々なタイプがあります。体質に関しても人ぞれぞれ違いがあります。

睡眠時間が比較的短くて朝から元気なタイプの方は、眠っている間にも汗をかきやすいようです。吸湿性の優れた比較的薄めの素材、胸元の開いた熱を逃しやすいパジャマを選ぶとより快適な睡眠を得られるでしょう。

逆に睡眠時間が比較的長めで朝がいつもゆっくりな方は、神経質なタイプが多く、汗もかきにくい場合が多いようです。保湿性のある、肌触りがいいと感じるものを選ぶと快眠効果が期待できます。

美と健康を気遣うならシルクのパジャマがおすすめ

シルク製品がすすめられる理由は、蚕が作る「繭糸」に秘密が隠されていたのです。シルクの肌触りは大変やさしいのが特徴。繭糸の表側は、人間の皮膚組織にきわめて近いたんぱく質からできています。皮膚組織が似ているので、摩擦や刺激を感じることがほとんどなく、肌にとても馴染むのです。

また、綿に比べて吸水性や放湿性に優れているので、汗の吸収も非常に優れています。またシルクの優れた機能として、繊維の隙間に熱を保持できる保温機能が上げられます。汗かきの人にも、冷え性気味の人にも、効果的な特徴を合わせ持った優秀な素材なのです。

シルクのパジャマであれば「摩擦が少ない、吸収性、保温性」に優れているので、大きめのサイズを選べば、快眠に導いてくれる最適のパジャマといえそうです。

快眠をもたらせてくれる睡眠前のケア

ぬるめのお風呂にゆっくりつかる

お風呂に入ることは汗や汚れを洗い流す目的だけでなく、身体を解放させ、リラックスさせる効果があります。リラックス効果を十分に感じたいなら少しぬるめの37度くらいのお湯にゆっくりと浸かること。

熱すぎるお風呂は交感神経を刺激してしまい、逆に身体を目覚めさせてしまう効果があるので、睡眠前には逆効果。眠りに入る前の熱いお風呂は避けた方がいいですね。

少しぬるめのお湯に浸かることで血行が良くなり、副交感神経も働き始めます。その結果、疲れが溜まりやすい首や肩などの筋肉のコリや緊張をやわらげ、体を温める効果も。

体が芯から温まって、心身ともにリラックスできているので、ぐっすり眠ることができます。睡眠前の入浴は心身の疲労回復のためにぬるめのお湯にゆっくり入るのがおすすめです。

しばらく部屋を暗くして横になる

部屋の明るさの程度で睡眠の質に差が出ると言われているように、体内のリズムを調整するのに光が大切な役割を果たすことが知られています。何かがうっすら見える程度の暗さで室内を薄暗くしておくと、比較的睡眠に入りやすくなるといわれています。

直接光が目に入るような環境ではなく、壁にいったん当たって反射してから目に入る間接照明の方が睡眠には向くことがわかっています。寝る前のスマホやゲーム、パソコンといったものも快眠にはタブーです。

体内が睡眠モードに入る準備をしてから眠り始めた方が、深い睡眠に入ることが出来るといわれています。そのため、寝る前のしばらくの間は部屋をうっすら暗くしておくと、快眠効果が期待できるでしょう。

筋トレはNG、簡単なストレッチならOK

寝る前には呼吸しながらゆっくりと行う有酸素運動もおすすめです。わずかな時間のストレッチでも、十分な効果が期待できます。ストレッチをすることで体が温まり、筋肉のコリや疲れがほぐれてくるので、満足のいく睡眠をとることができるといわれているのです。

また、体をほぐすことで溜まった疲労を取る準備が整い、睡眠中にしっかりと疲労を回復できる効果も。くれぐれも筋トレのような無酸素運動を激しくすることは止めましょう。

逆に体を目覚めさせてしまうことがあるので、睡眠前には逆効果なのです。眠りに入る前の激しい運動は避けましょう。

パジャマにこだわると疲れもリセットできそう

  • パジャマは寝るために最適
  • パジャマは大きさ・吸湿性・肌触りにこだわると良いでしょう
  • 寝る前には身体が睡眠モードになるように心がけると快眠につながります

疲れをリセットできる効果が期待できると、パジャマが見直されています。満足いく睡眠が欲しいなら、パジャマを見直すこともおすすめです。

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