公開日:2017/05/25 

肩甲骨ダイエットで冷え性改善!健康で美しい体を目指そう

肩甲骨ダイエットって、本当に効果があるの?と疑問に思っている人も多いかも知れません。しかし、肩甲骨をほぐすことは、猫背や冷え性など、多くの女性が持つ悩みの解決につながります。肩甲骨ダイエットは、根本から美しい体をつくるダイエット方法です。

引き締め効果大!気になる背中のぜい肉を落とす?

「褐色脂肪細胞」でやせる、は間違い?

一時期メディアでも話題になった肩甲骨ダイエットですが、実は誤った情報が広まってしまった話の可能性が高いのです。肩甲骨ダイエットとは、肩甲骨周りを刺激することで、脂肪の燃焼を助ける褐色脂肪細胞の働きを促進させるという説。つまり、肩甲骨のストレッチだけで脂肪が燃えてやせる!というものです。

確かに、人体には皮下や内臓に分布する白色脂肪細胞と、鎖骨や胸まわりに分布する褐色脂肪細胞とがあります。そして白色脂肪細胞が体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積するのに対し、褐色脂肪細胞は脂肪を燃やす働きがあります。

しかし、肩甲骨を刺激して本当に褐色脂肪細胞が活性するのかについては明確に確認されていません。肩甲骨ダイエットとは英語論文の翻訳の誤りの結果間違った情報が発信されてしまった結果のようです。

猫背を直せば、美しく見える

しかし、肩甲骨のストレッチがダイエットに意味がないということではありません。体重をどんなに落としても、背中が丸まっていると後ろから見た時に太って見えてしまいますし。猫背は、肩甲骨が外側に移動してしまっているのが原因です。

肩甲骨ストレッチによって肩甲骨を内側に寄せる筋肉を鍛えると、結果として「体を本来あるべき正しい状態へ戻して、姿勢を良くする、結果的に体のラインがスッキリ見えるようになる」のです。肩甲骨ストレッチを続けることは直接体重を減らすことにはつながりませんが、シェイプアップされた美しい体を手にいれることは可能なのです。

美しさを維持すれば、ぜい肉も落ちる!

これはシェイプアップの第2段階とも言えますが、ぜい肉が落ちれば美しくなるのではなく、美しい姿勢を維持していれば、ぜい肉を落とす効果がありそうです。確かに肩甲骨ストレッチを通して、リンパが滞りやすいエリアを刺激することで老廃物を流れやすなるため、代謝アップとダイエットが期待できるかもしれません。

ただしそのような効果よりも肩甲骨ストレッチによって筋肉を刺激し、周囲のぜい肉を落とす効果のほうが大きいです。肩甲骨は背中からお腹や腰回りにかけて多数の筋肉と連動しています。継続的な肩甲骨ストレッチを行うことで、肩甲骨はがしなどによって得た美しい姿勢を維持しつつ、周囲についたぜい肉を落としていってあげましょう。

肩甲骨ダイエット→冷え性改善→下半身やせ

冷えはすべての女性の悩みの種!

肩甲骨ダイエットのもう1つの効果として、冷え性の改善効果があります。まず、冷え性改善がなぜダイエットにつながるのでしょうか?体が冷えている状態とは、血の巡りが悪く、血液によって運ばれる栄養が体に十分行き渡っていない状態です。そのため、自然と代謝の低下を招きます。

つまり基礎代謝が低い人は、代謝の良い人に比べて脂肪の燃焼効率が悪くなっています。冷えが太りやすい体質をつくってしまうことから、冷え性を改善すれば太りにくい体質をつくることができるのです。さらに、冷え性で血行が悪いと老廃物が排出されにくく、足などがむくみやすくなります。逆に言えば、血の巡りを良くしさえすれば下半身のむくみを抑え、ダイエットにつなげることが可能です。

肩甲骨ダイエットの冷え性改善効果

肩甲骨と冷えには、深い関係があります。冷えは血流が悪くなることで起こりますが、人の体の中でも肩甲骨周辺は血流が滞りやすい箇所だと言われています。さらに肩甲骨周りの筋肉は手や足全体につながっているため、肩甲骨周りで血流が滞ることで結果として足や手への血の巡りが悪くなってしまうのです。

つまり、肩甲骨周りをほぐして血流を良くすることは、体全体の冷え性を改善することになります。食事制限や激しい運動などの無理することなく、軽いストレッチを続けるだけの肩甲骨ダイエットは、猫背改善効果と冷え性改善による下半身やせ効果をもたらし、健康で美しい体をつくることにつながるのです。

肩甲骨ダイエットで得られるその他の効果

まず当然ながら凝り固まった筋肉がほぐれることによる、肩こりの改善が図れます。また胸を張ること、血流の改善と筋肉の刺激によって自然とバストアップも期待できます。また猫背であることは基本的に体の筋肉を下の方向に引っ張る力が働くため、そこを矯正することで顔のたるみを治す効果も期待できるのです。

さらに下半身太りの原因の1つである骨盤のゆがみも矯正できる効果があります。骨盤が歪んでいるとそれだけで下半身にぜい肉が付きやすく、代謝を悪くしてしまっていますが、肩甲骨ストレッチを通して骨盤の可動域を広げてあげることでも下半身やせに貢献することができるのです。

継続は力なり!無理なく続ける肩甲骨ストレッチ

1分でできる肩甲骨ストレッチ

最後に、具体的な肩甲骨のストレッチの方法を3つ紹介します。まず1つ目は、所要時間たった1分、誰でもできる肩甲骨ストレッチです。

  1. 肩をグーっとすぼめて、一気に脱力する。(2~3回繰り返す)
  2. グーっと背伸びして、手をなるべく上に伸ばす。その後両肘を背中の方に下げ、左右の肩甲骨を近づけるように力を入れる。(2~3回繰り返す)
  3. よつんばいになって腕を伸ばす。肩甲骨を中心に寄せるように腕を頭上にあげ10秒保持(2~3回繰り返す)
  4. 両腕を同時に、前と後ろに5回づつ大きく回す。肘が耳に当たるくらいまであげる。

寝たままできる肩甲骨はがし

肩こりで肩甲骨を動かすのもしんどいという人には、肩甲骨の内側の筋肉を刺激する「肩甲骨はがし」がおすすめです。専門の方にストレッチしてもらうのも1つですが、ここでは、家で1人で、しかも寝ながらできる肩甲骨はがしを紹介します。

  1. 仰向けに寝た状態で、両膝を抱える。
  2. そのまま、ゆっくりと体全体で右側に転がる。
  3. 次に、同じように反対側に転がる。

寝たままで行うので、就寝前のちょっとした時間などに気軽にできます。1つ目のストレッチをするのが億劫な時や、痛くてできない人にはこちらがおすすめです。どんなストレッチでも、無理なく毎日続けることが大切です。

道具を使った色々なバリエーション

どのストレッチも肩甲骨の可動域を広げるという意味では同じなのですが、その動きを補助するために道具を使う方法もあります。最も簡単なのはタオルを使った方法です。

  1. タオルを、肩はより少し広いくらいの間隔で両手で持ちます。
  2. 腕はなるべく伸ばしたまま、頭の上まで持ち上げます。
  3. 息を吐きながら、肘を曲げながらゆっくりと首の後ろ側にタオルを下げていきます。
  4. 息を吸いながらまた頭の上に上げていきます。
  5. この呼吸と合わせた上下動を10回ほど繰り返します。

そのほかにも丸太のような形のストレッチポールというものを使った方法もあります。

  1. ストレッチポールの上に乗り、ポールと体が沿うようにして仰向けに寝転がります(肩甲骨でポールを挟むようなイメージ)。
  2. 両手両指を天井に向かって伸ばします。
  3. そのまま肩の力を抜きつつ、両手を頭のほうに下していきます。

このストレッチは、ポールによって頭と床に高低差が出て、さらに寝ながら脱力して行える点で効果的です。

肩甲骨ダイエットで、健康で美しい体づくり

  • 肩甲骨のストレッチだけで脂肪が燃えてやせるかどうかは確かめられていない
  • 肩甲骨ストレッチで姿勢が良くなればぜい肉も落ち美しくなる
  • 肩甲骨のストレッチは冷え性改善につながりやせ効果あり
  • 簡単なストレッチで無理なくトレーニングを続けてみよう

肩甲骨ダイエットには間違った情報もありますが、ダイエットに効果があるのは確かです。しかも、激しい運動とちがって無理せずに続けることができ、食事制限などで無理に減量して健康を損なう心配もありません。

猫背改善や冷え性改善など、体重の増減に関わらず美しい体を保つための重要なポイントに影響する肩甲骨、毎日意識的にほぐしてみてください。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

675



ページのトップへ