公開日:2017/05/26 

バスルームで変身!入浴法でむくみの改善策を学ぼう

日常的に、足やふくらはぎがむくむことで悩んでいる女性は数多いといわれています。ひどいむくみになると、靴が入らなくなったり、痛みがともなったりすることもあるのです。むくみに効果的な入浴法で、むくみの改善策をご紹介します。

どうしてむくみは起きるの?

長時間、同じ姿勢のままでいることが原因

長時間立っていたり、同じ姿勢のままでいたりすると、足やふくらはぎがむくむことがあります。なぜなら、長い時間立っていることで、体内の血液は循環が悪くなるからです。実はこの「むくみ」、血液の循環と密接な関係があります。

体内の血液は、動脈を通じて水分などを細胞に送り出します。また、細胞内で不必要になった水分は静脈などに戻り、再び循環を行うようになります。ですが、循環が悪くなると静脈にスムーズに流れなくなり、戻ってくる水分がたまることでむくみが発生してしまうのです。

また、長時間立っていなくても、同じ姿勢を続けることで筋肉の動きが悪くなり、血液の流れが滞ることからもむくみは生じるといわれています。

筋力の低下による冷え性や血行不良が原因

主に足の筋肉は、収縮することで血液を循環させます。また、筋肉は運動不足が原因で、筋力が衰えてしまうことが多いとされています。筋肉が弱くなると、必然的に血液の循環機能も低下し、水分がたまるようになることでむくみが生じてしまうのです。人の下半身には70%程度の血液が集中するしくみになっており、それを心臓に戻すという「ポンプ」のような働きをしているため、筋肉の収縮は大変重要な要素となるといわれています。

さらに、このようになってしまうと足先にも血液が循環しなくなるため、冷え性や血行不良となることが多いといえます。このようなことも原因のひとつとなり、むくみが起こることとなるのです。

食生活での水分や塩分の摂り過ぎが原因

最近の日本では、食の欧米化が進み、塩分の多い食べ物を当たり前のように食べる機会も増えてきました。また、市販されているスナック菓子などは、塩分の配合率が高い製品でもあります。私たちは、食事以外にも間食として塩分の多い食べ物を摂取することも多いといわれています。

他にも、夏場になると水分を必要以上に飲みすぎることもあります。夏ではなくても、最近は公共の場でもエアコンが入っていることから、体温調節が乱れ、季節関係なく水分を取ってしまいがちな点もあります。

塩分や水分は「むくみ」の大敵です。それらを摂り過ぎることで、血液中に水分が増加するのです。水分が増加した分たまりやすくなり、むくみの原因となってしまいます。

むくみ改善の入浴法とはどんなもの?

水圧でマッサージ効果が期待できる

むくみは入浴をするだけで、ずいぶんと解消されるといわれています。入浴の際、40度以上のお湯になると、交感神経が優位になってしまうため、リラックス効果が高い38度~40度のぬるま湯で入浴をすることがおすすめです。

さらに、湯船に入ると身体に水圧がかかります。それは日常生活を送る際の空気よりはるかに強いとされており、身体にかかる水圧は520㎏程度とされています。この水圧の力は、マッサージ効果に匹敵するものだいわれており、下半身にたまった血液を押し上げてくれます。そのため、足やふくらはぎなどにたまったむくみを軽減する働きがあるのです。さらに、リンパの流れも活性化し、血液の循環を助けてくれます。

湯船の中でバタ足やマッサージをする

入浴の際の水圧を利用しながら、水中でバタ足やマッサージをすると、さらに効果的です。バタ足のやり方は、ただ湯船に浸かりながら足をバタバタと動かすだけです。足全体を動かすことで、血行が良くなり、水分や血液を流してくれるので、むくみの解消の効果が期待できます。

また、水中でのマッサージもおすすめです。固まった筋肉をほぐし、老廃物を流してくれる作用があるといわれています。マッサージのやり方としては、太もものつけねの鼠径部(そけいぶ)にあるリンパを指先で押さえて刺激します。もう片方の手で膝を持ち、足を外側と内側に揺らしながらリンパを流してください。両足に、このマッサージを5回程度行うとよいでしょう。

入浴できないときは「足湯」でもOK

風邪をひいているときや時間がないときなどは、入浴の時間を確保できないときもあるでしょう。そんなときは、足湯を行うだけでもむくみの改善が期待できます。足湯は、入浴とくらべて心臓や肺などへの負担が少ないため、病後や産後の方にもおすすめです。さらに、足湯は半身浴と同程度の血行促進効果があるいわれています。

足湯を行うことで副交感神経が優位に働き、リラックスをすることができます。交感神経が活発に働いている時は緊張状態にありますので、血管が収縮し血液の流れは悪くなっています。ですが、リラックスをすることによって、緊張が抑制され血液の流れが改善し、むくみが解消するとされています。

むくみ改善に効果的な入浴剤とは

血行促進が期待できるバスソルト

入浴の際に、血行促進などの効果がある入浴剤を使用すると、むくみの解消がより期待できます。たとえば、バスソルトは塩が配合されていますので、発汗作用や血行促進などの働きを持っています。汗をかくということは、体内の老廃物を排出してくれる役割を持つと言うことです。また、身体の血行促進を行ってくれることで、体内の血液が循環しやすくなり、血液が滞ることを防いでくれます。

バスソルトの種類は数多くあり、ヒマラヤや死海の岩塩を使った物や、天然成分が豊富に含まれた塩を使用したものなどが存在します。塩の種類によっても効果の違いや好み、肌質に合うものなどが異なってくるため、少しずつさまざまな入浴剤を試し、自分に合ったものを探すことが大切です。

身体を温めてくれるアロマオイル

入浴剤として人気の高いアロマオイル。アロマオイルにも数えきれないほどの種類があるため、「血流促進や保温作用」、「むくみ」に効能が高い製品を選ぶことがよいでしょう。また、アロマオイルは添加物などが配合されているものもありますので、身体にやさしい天然成分が100%のものを購入するようにしてください。

また、アロマオイルには油分が入っています。油分は皮膚になじみやすいため吸収されやすく、全身に行き渡りやすい長所もあります。

アロマオイルでむくみに効果的といわれる製品には、解毒作用を持つ「ゼラニウム」や血行促進作用を持つ「スイートマジョラム」。さらに、冷え性の改善に役立つ「ゆず」などがあります。

美容効果も備えるエプソムソルト

ハリウッド女優やセレブたちの間で話題になったエプソムソルト。もともと欧米やヨーロッパでは日常的に使われているものだそうです。ソルトという名前がついており、見た目も塩と変わりはありませんが、実際は塩ではなく、硫酸マグネシウムが原料です。この成分は、温泉に含まれることもあるといわれています。

エプソムソルトには、高い発汗作用があり、体内にたまっていた老廃物を排出してくれる働きを持っています。そのことにより、むくみが改善される効果が期待できます。また、血行もよくなるため血液のめぐりもよくなると言えます。

さらに、上記のような効果はむくみだけではなく、毛穴の汚れなども排出してくれます。そのため、くすみなどが改善され、美しい肌に導いてくれるといわれています。

むくみの改善策は日常生活と密接なもの

むくみの原因を紐解いてみると、私たちの日常生活に関連しているものが多いものです。だからこそ、少し気を付ければ、重い症状を改善できるようになる可能性は高いと言えます。以下のことを心がけると、むくみと上手く付き合っていくことができるでしょう。

  • むくみがどうして生じるかという原因を理解すること
  • むくみが改善できる入浴法を知ること
  • 入浴とともに、むくみに効果的な入浴剤を活用すること
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