公開日:2018/07/09
医療レーザー脱毛をすることでワキガは治るの?その真実とは
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医療レーザー脱毛をするとワキガが治るという噂を聞いたことがありますか?
その真実について、ワキガの原因や医療レーザー脱毛との関係性も交えながら解説していきます。
そもそもワキガとは?その原因について
ワキガとは、アポクリン腺から出る汗に原因があります。
アポクリン腺から分泌される汗には、糖質、アンモニア、脂質、タンパク質などが含まれており、これらの成分が皮膚表面の常在菌によって分解される際に独特の臭いを放ちます。
皮脂が混ざるとさらに強力な臭いになってしまいます。汗腺にはもう1つエクリン腺がありますが、水と塩分がもとになっているので無臭です。
しかしエクリン腺から出る汗が空気に蒸発する際、アポクリン腺から発せられる汗の臭いを周囲に広げてしまいます。
そのためワキガ体質の方が汗をかくと、体全体から強い匂いがするように感じてしまいます。
ワキガは食生活に原因がある?
日本人でワキガ体質の方は、はもともと10人に1人ほどの割合ですが、欧米ではなんと70%以上の割合でワキガ体質の方がいます。
これには食文化の違いが大きく影響しているといえるでしょう。
そもそも日本人は欧米人と比較して、これまでの食文化として米や野菜、魚介類を多く摂取する傾向があり、ビタミンやカロテンといったワキガの改善に効果が期待できる栄養素を自然と体内に取り込んでいます。
逆に高カロリーで高脂肪の食べ物は皮脂腺やアポクリン腺を活発にするため、肉類や脂っこい食事を摂る習慣のある欧米人はワキガ体質の方が多いということがわかります。
しかし食生活が徐々に欧米化している昨今では、日本人もワキガ体質の人数自体は増えていないもののワキガ体質が強くなっているといえます。
ワキガは遺伝するというのは本当?
ワキガというと、病気なのかな?と思う方が多いかもしれませんが、実は遺伝の要素が強いある種の体質のようなものなのです。
そのため家族の中でワキガの方がいる場合は、ワキガ体質である可能性が高いといえます。
そもそもワキガは、アポクリン腺から分泌される汗が原因となって臭いを発生させるのですが、このアポクリン腺の量は生まれた時から決まっていて、増えたり減ったりしません。
しかもアポクリン腺の量は遺伝によって決まるため、ワキガは遺伝しやすくなります。
もしかしてワキガ?まずはセルフチェックを
ワキガかどうか心配なあなた。まずは普段の自分の状態を確認してみましょう。
洋服に脇汗がついて黄色くなる場合、ワキガ体質である場合が多いでしょう。
アポクリン腺から出る汗は臭いの原因となる物質を含むとともに粘り気があります。これが黄ばみのもとになりやすいです。
また、わき毛に白い粉がつく場合、ほぼワキガ体質であるといえます。なぜなら白い粉の原因はアポクリン腺から分泌された汗の結晶だからです。
女性でわき毛が濃い方もワキガ体質である可能性が高いでしょう。
毛が太くしっかりとしていて1つの毛穴から複数の毛が生えているような体質の女性、一方、男性はその逆でやわらかくふわっとしたわき毛が広い範囲で生えている体質の方が、アポクリン腺が多いといえます。
医療レーザー脱毛とワキガの気になる関係性
医療レーザー脱毛を試してみたいと思うものの、ワキガが悪化したらどうしよう?そもそもワキガ体質だとレーザー脱毛は施術してもらえないのではないか?と心配される方も少なくはありません。
医療レーザー脱毛でムダ毛を処理をするということ自体、毛根にダメージを与えることで毛を細くし、毛が生えなくなるようにする行為です。
そのために、毛穴や汗腺と関わりのあるように感じるのかもしれません。実際のところ、どうなのでしょうか?
そもそも医療レーザー脱毛の方法とは?
一般的な脱毛処理方法として、医療レーザー脱毛とサロンで施術される脱毛があります。それぞれに特長がありますが、大きく違うのは照射出力の違いです。
医療レーザー脱毛は、毛乳頭にダメージを与えて破壊することにより毛が生えてこないようにする施術方法です。
毛乳頭には、毛を作り出す働きをしている毛母細胞に栄養を届ける役割を担っています。そのため的確に毛乳頭にダメージを与えることが、スムーズな脱毛へとつながります。
毛には毛周期と呼ばれる成長サイクルがありますが、その中でも毛母細胞が活発に活動して毛が成長する「成長期」は、毛乳頭にダメージを与えやすいので成長期を狙って医療レーザー脱毛を施術することが理想的です。
医療レーザー脱毛によって脇汗が増える?
医療レーザー脱毛でわき毛を脱毛すると脇汗が増えたような感覚になる方が多くみられますが、それはどうしてでしょうか?そもそもどんな部分に生えている毛でも同じですが、汗や水分を吸ってくれています。
例えば湿気が多い日などは、髪の毛がしっとりと湿った感じがするでしょう。わき毛も同じように、汗をかくとその汗を皮膚から吸ってくれています。
しかしわき毛を脱毛することにより汗が吸収されなくなり皮膚表面に残ります。
そのため、何だか脇汗が増えたような錯覚に陥ってしまうのです。実際に脇汗が増えたわけではないのですね。
医療レーザー脱毛によってワキガが悪化?
医療レーザー脱毛によってワキガ体質がより一層強くなることはないのですが、臭いが強くなったと感じる方は少なくありません。
また、汗の分泌量にも影響はないといえます。しかし、毛がなくなったことで以前よりも皮膚に直接汗を感じることが増え、臭いを感じやすくなったことが精神的に影響してしまっている可能性があります。
多汗症には精神的な要因による場合があり、わきの汗が気になるほどより汗の量が増えてしまうということにつながります。
また、精神的な要因で分泌される汗は濃度が高く臭いも強くなってしまいます。
このような場合はワキガ体質が悪化しているわけではないので、制汗剤などを使い、精神的な負担を軽くするように心がけるといいでしょう。
医療レーザー脱毛でワキガが治るのは本当?
医療レーザー脱毛でわき毛を脱毛するとワキガが治った!という方が見えますが、それは軽度のワキガ体質の方が治ったような感覚になっているのでしょう。
医療レーザー脱毛はレーザーによって毛乳頭へダメージを与える施術方法ですが、その施術の際にアポクリン腺にも多少のダメージを与えることになります。
結果として一部のアポクリン腺が破壊されることになり機能が低下することにつながります。
アポクリン腺が多量にある体質の方は施術後もほとんど変わらない場合が多いですが、軽度のワキガ体質の方は医療レーザー脱毛の施術後にワキガの臭いが軽減する場合が多いです。
わき毛を脱毛することでワキガの臭いも軽減へ
ワキガは、わき毛があることで臭いの発生具合も変わってくるといえます。
わき毛があるとわきから出た汗がたまりやすくなるため、わき全体の湿度も高くなって常在菌が活発に繁殖しやすい環境になります。
アポクリン腺から出た汗の分解も活発になり、ワキガの臭いがより一層強く発生することになります。
一方、わき毛を脱毛すると常在菌の繁殖を低下させることにつながります。そのためにワキガの臭いが軽減できる可能性が高いでしょう。
医療レーザー脱毛でワキガは完治するの?
医療レーザー脱毛によってワキガが完全に治るということはないでしょう。
というのも、ワキガの原因はアポクリン腺から出る汗であり、臭いのもとであるアポクリン腺がある以上、変わることはありません。
ワキガの完治を目指すなら、アポクリン腺の除去が必要になってきます。
手術方法としては、毛穴にニードルを指して通電しアポクリン腺を破壊させる方法や、わきの下を切開してアポクリン腺を1つずつ除去する方法が知られています。
医療レーザー脱毛は、ワキガの完治には至らないものの、軽減してくれる環境を整えてくれるといえます。
医療レーザー脱毛後のおすすめワキガ対策
医療レーザー脱毛でわき毛を脱毛した後に、ワキガが悪化したように感じないためにおすすめの対策方法をご紹介します。
まずは臭いのもととなっているわきの汗をできるだけ取り除くことが大切です。
しっかり洗い流すことが1番ですが、その際にミョウバン入りの石けんを使うといいでしょう。ワキガの臭い対策になります。また、衣類にも工夫してみましょう。
通気性のよい素材を選び、なるべく汗をかきやすい環境をつくらないことが大切です。わきの部分に汗を吸収するパッドを使用するのもおすすめです。
医療レーザー脱毛はワキガを完全に治療できない
医療レーザー脱毛でワキガの完治をすることが難しい理由は以下の様なものになります。
- ワキガは食生活や遺伝など様々な原因がある
- 医療レーザー脱毛がワキガへ悪影響を及ぼすことはほとんどない
- ワキガの人でも医療レーザー脱毛は可能
- 軽度のワキガなら医療レーザー脱毛で臭いも軽減する
ワキガの臭いの軽減にはつながりますので、試してみる価値はありそうですね。