公開日:2017/07/25 

大切なブラジャーをカビから守る!それでもカビがついてしまったら?

ブラジャーに黒いブツブツがついていたら、それはカビかもしれません。カビは繁殖するパワーが強く、一度発生するとあっという間に広がります。ブラジャーにカビを生やさない方法や、ついてしまったカビの落とし方をご紹介します。

カビは生えるとどんどん増える!

わたしたちが生活する環境には、無数のカビが存在しています。その中でも、よく目にするのが黒カビです。浴室や壁などに生えやすく、黒くブツブツとした点状のカビがどんどん広がっていきます。家だけでなく、野菜類や衣類にも多く発生するカビです。

衣類と聞くと洋服がまず浮かびますが、下着も衣類の中に含まれます。お手持ちのブラジャーのカップ部分やサイドネットに黒い点がついていたら要注意。すでに黒カビが生えているかもしれません。

黒カビは繁殖力がとても強くあっという間に増えていくので、周りのブラジャーにも移ってしまいます。発生すると被害が拡大するので、黒カビが生まれないように対策を取りましょう。

カビにとって好ましい3つの条件

カビは梅雨時期に生えるものと思われがちですが、気温が上がる春先から発生しやすくなります。どうしてカビが生えやすくなるのか、条件を知ることが重要です。

カビが好む環境は、湿度が80%以上で温度が20~30度の場所です。春先の気温が高くなる頃に雨が重なると、カビにとって快適な環境が揃うことになります。

また、カビは埃などの汚れが大好きです。部屋に掃除機をかけていても、ブラジャーを収納している引き出しに埃がたまっているとカビが発生しやすくなります。春と秋の長雨、梅雨や台風、夏の多湿、冬の結露と、カビ対策は年間を通して必要だということを覚えておきましょう。

雨が降った時の生乾きに要注意!

湿気はカビが大好きな環境です。窓を閉め切りにした室内に洗濯ものを干すと、湿度が上がるだけでなく風通しの悪さも加わってカビが増殖しやすくなります。そのため、雨が続いて外に洗濯ものを干せない時は、生乾きにならないように注意が必要です。湿気が残りやすいブラジャーのパッドを取り外して別洗いするなどの対策をしましょう。

また、洗剤が溶けきらないとすすぎでも流れず、ブラジャーに残ってカビの栄養源となってしまいます。黒カビは生えると普通の洗濯で落とすことはできません。素肌にダイレクトで触れるブラジャーには、皮脂や汗の汚れがつきやすいのでしっかり洗うことが大切です。

カビを防ぐには洗濯環境が大切!

胞子状に増殖するカビは、周囲のものに移ってどんどん広がっていきます。例えばカビの生えたクローゼットに収納スペースがあると、ブラジャーにもカビが生える可能性大です。収納環境と同じように、洗濯環境にカビが発生していると、いくらきれいに洗ったつもりでもブラジャーにカビが生えてしまいます。

洗濯機のカビ対策を怠っていると、正しい洗い方をしても洗濯槽からカビの影響を受ける結果に。全自動洗濯機の場合、洗濯槽との隙間に洗剤や汚れがたまりやすく、湿気もあるのでカビが生えやすくなります。洗濯槽クリーナーなどを利用して、月イチくらいを目安にカビ対策をしましょう。

洗濯ものを放置するのはNG

カビは汚れを栄養にして増殖するので、洗濯前のブラジャーの置き場所にも注意が必要です。皮脂汚れや汗がついたブラジャーを洗濯カゴに入れっぱなしにしたり、洗濯槽に放置したりするのは厳禁です。それだけでカビが生えるリスクを負うことになるので気をつけましょう。

ブラジャーは専用ネットに入れて洗うか、洗濯頻度が少ない場合は手洗いするのがおすすめです。洗濯が終わったら、洗濯機のフタを開けた状態で乾燥させておくのもカビ対策になります。

また、乾ききっていないブラジャーを重ねて収納してしまうとカビが生える恐れがあるので、カップの内側に指先を入れてきちんと乾いているかチェックしてください。

クローゼットにカビが発生した時の落とし方

洗濯機のカビ対策には洗濯槽用のクリーナーがありますが、タンスやクローゼットのカビ対策はどうすればいいのでしょう?

もしカビが生えてしまったら、早急なケアが必要です。漂白剤をカビの部分につけ、ラップなどで密閉して浸透させます。少し置いたら、濡れ雑巾でしっかり拭き取って乾燥するのを待ちましょう。すっかり乾いたら、仕上げにアルコールで消毒をします。

カビ対策には湿気を防ぐのが効果的です。タンスやクローゼットの中に、吸湿するグッズや竹墨などを置いておくと湿気を抑える働きをします。天気のいい日には窓を開けてタンスやクローゼットに風を通すようにしましょう。

ブラジャーにカビが生えた時の落とし方

ブラジャーを清潔に保つために、きれいに洗ったらしっかり乾燥させてカビを寄せつけないようにしましょう。特に授乳中の方や汗をかきやすい方は注意が必要です。

授乳をしていると母乳がカッブについてしまうのを避けられません。栄養価の高い母乳もカビの元になってしまいます。また、汗をかいたブラジャーには皮脂汚れが多くついているので、カビの栄養源になりやすい状態です。

なるべくこまめに洗ってカビ対策をしましょう。おしゃれ着用の洗剤を使って手洗いするのがおすすめですが、忙しい日々では時間を作れないことも。洗濯機に手洗いやおしゃれ着用のコースがある場合は、軽く脱水までできるので活用しましょう。

普通の洗濯では落とせない黒カビ対策

ブラジャーに黒カビが生えてしまったら、酸化力があって漂白剤や消臭剤にも利用されている、過炭酸ナトリウムを使って落としましょう。一般的な漂白剤はツンと鼻にくる不快感がありますが、過炭酸ナトリウムは嫌な臭いがしません。

布巾の漂白、黒ずみやカビの掃除にも利用されているので洗浄力も抜群です。洗濯槽のカビ対策にも使える優秀アイテムで、ドラッグストアやインターネット販売で簡単に手に入ります。

過炭酸ナトリウムを扱う場合は手袋をするのが安心です。つけ置き洗いの際は、無臭なのでペットなどが誤飲しないように気をつけましょう。また。繊細な天然素材は劣化する可能性があるため、使用を控えてください。

過炭酸ナトリウムを使ったカビの落とし方

カビを落とす前に、汗や皮脂汚れを落とすため通常通り洗濯します。このひと手間でカビを落とす効果が上がるので、怠らないようにしてください。後は簡単3ステップでカビを落とせます。

まず、40度くらいのお湯に過炭酸ナトリウムを溶かします。お湯の量が3リットルで大さじ2杯くらいが目安です。次に、ブラジャーを入れたら、お湯が冷めないようにフタをしてつけ置きします。お風呂の残り湯を使って浴槽内でつけ置きすると便利です。最後に、通常通りに洗濯すればカビ落としが完了です。

しっかり乾かして収納しましょう。つけ置きの際に粉が残っている場合は、上下を返すなどして攪拌するとまんべんなく浸透させられます。

大切なブラジャーをカビから守って清潔に

バストアップのために高価なブラジャーを買っても、カビが生えてしまっては台無しです。

  • 汗や皮脂汚れがついたまま放置しない
  • 洗濯後はきちんと乾かす
  • 収納場所のカビ対策も忘れずに
  • カビが生えてしまったら過炭酸ナトリウムでつけ置き

素肌につけるものだからこそ、カビを防いで清潔に保ちましょう。

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