公開日:2018/07/09 

医療レーザー脱毛では保険は適用されない!その理由って何?

「医療レーザー脱毛」は病院で行うものです。しかし、医療レーザー脱毛には保険は原則として適用されません。

それは「健康に生きていくうえで必須の施術」ではないからです。例外も含めて、その理由をもう少し詳しく見ていきましょう。

美容外科手術に保険が適用されないその理由

医療レーザー脱毛は、クリニックで行われるものです。そのため、「医療レーザー脱毛は保険が適用されるだろう」と考えてしまいがちです。

しかし、これを保険を使って行うことはできません。

その理由は実に簡単で、医療レーザー脱毛はあくまで「美観をよくするためのもの」であり、「健康状態を維持するためのもの」ではないからです。

病院でうける医療レーザー脱毛は保険適用外

クリニックでうける医療レーザー脱毛は、「病院でうけるものだ」という認識があるため、「保険が適用されるのだろう」と考えてしまいがちです。

確かに、医療レーザー脱毛は医師による施術を必要とするものであり、医師免許を持っていないサロンでは使うことができない強力なものです。

医師の診療を必要としますし、そこで使われる機械の威力はサロンの光脱毛とはくらべものになりません。

一般的な「カウンセリング」の手続きを必要とするため、「サロンでうける光脱毛には保険は適用されない。

しかしクリニックで行われる医療レーザー脱毛ならば保険が適用される」と考えてしまう人もいます。

しかし、これは実は間違い。
医療レーザー脱毛は、特別の場合を除き、保険は適用されません。

健康保険の考え方について知っておきたい

「なぜ医療レーザー脱毛が健康保険(以下「保険」)の適用範囲外か」ということを知るためには、「そもそも健康保険が適用される範囲というのはどこまでなのか」について知らなければなりません。

健康保険というのは、簡単に言えば、「人間が健康的に生きていったり、日常生活に不自由なく生きて行ったりするときに必要な医療行為に対して、その補助を行うもの」を指します。

たとえば、目が見えなくなったり、がんになったりしてしまったときに、その医療費を補助するというのが目的なのです。

美容手術には原則として保険は適用されない

このような考えが元としてあるため、医療レーザー脱毛のように、「ムダ毛をなくして美しくしたい」といった「美観にまつわる手術」には保険は適用されません。

これは医療レーザー脱毛に限った話ではありません。たとえば、「目を二重にしたい」「BMI指数は25程度だけど、脂肪吸引手術を受けたい」という場合も同じです。

これは、「受けなければ死ぬ」「受けなければ社会生活が営めない」ものではないからです。

健康保険が適用されない詳細理由と多毛症

「医療レーザー脱毛はとても高い。健康保険が適用されないのはわかったけれど、それはなぜ?」「脱毛にかかるお金も国がお金を出してくれたらいいのに……」こう思う人もいるでしょう。

そのため、ここではもう少し踏み込んで、「そもそもなぜ医療レーザー脱毛などの美容外科手術には保険が適用されないか」についても見ていきましょう。

保険が適用されないことには明確な理由がある

「保険が適用されないこと」にはきちんとした理由があります。

保険制度というのは、大勢の人が少しずつお金を出し合い支えているものです。保険がない場合、医療費は非常に莫大なものになります。

日本の保険が適用されない海外に出るときなどに、海外旅行保険にかかるのはそのためです。

もし、「美容外科手術もすべて保険の適用内とする」としてしまった場合、多くの人が美容外科手術を受けたいと願うのではないでしょうか。

その結果として、本来はもっと助けなければならない病気の人に対して割くお金がなくなってしまいます。

このような理由から、保険は医療レーザー脱毛などに使われることはないのです。

美容外科手術でも保険が適用される場合がある

しかしながら、美容外科手術に分類されるものでも、保険が適用されるものがあります。

それが、「その症状があることで、健康上、あるいは日常生活に支障があると判断される状態を改善するための手術」です。

たとえば、「目」。まぶたが垂れ下がってきてしまう症状があります。

これは加齢とともに起きる症状のうちのひとつですが、老けた印象に見えてしまうため、これを切除したいと考える人もいます。

これは美容外科手術のうちのひとつであり、原則として保険は適用されません。しかし、「眼瞼下垂」と呼ばれる症状には保険が適用されます。

まぶたの垂れ下がりによって日常生活が送りにくくなっている場合は、健康的な生活を守るために、保険を使って手術することが可能です。

医療レーザー脱毛の場合はどうなるのか

医療レーザー脱毛の場合はどうでしょうか。それを調べているとき必ずといってよいほど出てくるのが、多毛症というキーワードです。

インターネットで「多毛症 医療レーザー脱毛」と調べると、「保険が適用される」とされる意見をよく目にすることになるでしょう。

しかし残念ながら、現在「多毛症の医療レーザー脱毛を保険で行っている」と断言しているクリニックは存在しません。

多毛症の医療レーザー脱毛に特化しているとしているクリニックであっても、その価格はそれほど他のクリニックと大きく変わることはありません。

「内臓疾患などに悩まされるほどの多毛症ならば」とする説もありますが、たとえ多毛症であったとしても、医療レーザー脱毛には保険は適用されないと考えるのが妥当です。

「保険が適用されないこと」は価格にも大きな影響を

「医療レーザー脱毛には保険が適用されないこと」について見ていきましたが、この結果によって起こることとして、「価格の違い」があげられます。

脱毛は自由診療なので、費用は病院が定めることができるのです。価格設定については、保険を使ったものものよりもずっと自由度が高くなります。それについて見ていきましょう。

自由診療だからこそ起こること

保険適用内の手術を受ける場合、日本のどこの病院で受けても、その手術は同じ値段になります。

しかし、保険が適用されない医療レーザー脱毛の場合はこれとは違います。自由診療であるため、さまざまなクリニックがさまざまな値段をつけています。

そのため、同じ個所の施術であっても、値段が数倍~数十倍も異なることは決して珍しくありません。

「価格の違い」で選ぶのもひとつの手です

医療レーザー脱毛は、サロン以上に価格差が大きいため、「安いところはダメなところなの?」という疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。

しかし、安いクリニック=ダメなクリニックというわけではありません。

医療レーザー脱毛は非常にお金がかかる施術ですから、「価格の違い」でクリニックを選ぶのもひとつの手だと言えるでしょう。

ローンを提示してくれるところもある

保険が適用されない医療レーザー脱毛は、価格が非常に高額になります。

相場を求めるのはとても難しいのですが、サロンの3倍くらいの値段が1つの目安となってくるでしょう。

そのため、クリニック側も、「ローンを組めるようにしている」などのようにして、払いやすいシステムを作っているところも多いと言えます。

保険が適用されないのはなかなか厳しい話ではありますが、払いやすい形態、通いやすいクリニックを選ぶことで、調整は可能です。

医療レーザー脱毛でも保険は使えない

医師が行う医療レーザー脱毛ですが、「保険」という観点から見た場合は注意が必要です。

  • 健康保険は、あくまで「健康的な生活を送るために必要な医療行為」に適用される
  • 医療レーザー脱毛を含み、美容外科手術では保険は適用されない
  • 多毛症であっても、原則として医療レーザー脱毛は保険適用外となる
  • 自由診療ゆえに価格差も大きいので、きちんと選ぶことが必要
  • 現在はローンを組めるようになっているところもある

このことを頭において、医療レーザー脱毛をしたいですね。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

514



ページのトップへ