公開日:2018/07/09 

ニードル脱毛とは?全身脱毛すると料金はいくらになるの?

脱毛サロンや脱毛クリニックでの脱毛方法は、光脱毛やレーザー脱毛が主流です。

しかし、一部では電気針による「ニードル脱毛」を行っているところも。ニードル脱毛とはどのような脱毛方法なのでしょうか?

また、全身脱毛すると料金は一体いくらになるのでしょうか?

電気針で脱毛するニードル脱毛とは?

ニードル脱毛とは、別名「針脱毛」とも呼びます。その名の通り針を使った脱毛方法です。

脱毛専用の特殊な針をムダ毛の毛根部分に挿入し、電流を流し込んで脱毛するという方法です。

この方法だと毛を生成する毛乳頭の組織が破壊されるため、永久脱毛の効果がある脱毛方法として認められています。

また、レーザー脱毛では行えないうぶ毛や白髪の脱毛、シミやほくろなどメラニン色素が濃い部分の脱毛もニードル脱毛では可能です。

ニードル脱毛で使う針にはいくつかの種類があり、どの針を使うかによって痛みのレベル、最終的な仕上がりなどが異なります。

主な針の種類や特徴についてご説明しましょう。

ニードル脱毛の元祖「直流針脱毛」

1875年、アメリカの眼科医であるチャールズ・E・ミッチェル医師により開発された脱毛方法が「直流針脱毛」です。

「電気分解法」とも呼ばれています。毛穴に差し込んだ針に直流電流を流すと体内の水分が電気分解され水酸化ナトリウムが生成されます。

この時に生成される水酸化ナトリウムというのは非常に純度が高く、強アルカリ性の性質があります。

強アルカリ性はムダ毛の毛根部分を溶かす効果があるため、毛根にダメージを与えることができるのです。

この方法はニードル脱毛の元祖であり、この方法を基点としてさまざまな方法が開発されていきました。

ちなみに、この直流針脱毛は施術に長い時間がかかり、かなり強い痛みをともなうため、現在ではあまり採用されていません。

交流電流で痛みを軽減「高周波針脱毛」

先程ご紹介した「直流針脱毛」は直流電流を流すという方法でしたが、「高周波針脱毛」では交流電流を流す脱毛方法です。

別名「フラッシュ法」とも呼ばれています。この方法は直流針脱毛のように電気分解をするのではなく、熱で毛根部分を溶かすという施術です。

そのため、直流針脱毛よりも痛みが少なく、短時間で施術することができるようになりました。

直流針脱毛では1本に通電する秒数は、およそ60秒から80秒程度かかっていました。

しかし、高周波針脱毛では0.01秒から1秒程度です。施術時間が短縮されることで身体の負担を軽くし、痛みも小さく抑えることができます。

現在のニードル脱毛の主流はこの「高周波針脱毛」になっています。

皮膚に負担をかけない「絶縁針脱毛」

絶縁針脱毛も高周波針脱毛と同じく高周波電流を流して脱毛する方法です。高周波脱毛との違いは針にあります。

絶縁針脱毛では、絶縁物質であるステンレス製の針を使うのですが、高周波針脱毛と比べるとはるかに刺激が小さく痛みが軽減されるというメリットがあります。

ステンレス製の針に高出力の電圧をかけることにより、ステンレス針に微量の電流が流れます。

針の先端部分に熱を発生させ、熱で毛根部分を溶かすことができるのです。

従来の電気針と違って皮膚と接する部分が絶縁されるので、火傷の心配がありません。

医学博士である小林敏男先生が開発された電気凝固脱毛術ではこの絶縁針脱毛が用いられ、皮膚に負担をかけることなく脱毛できることが証明されています。

ニードル脱毛で全身脱毛すると値段はいくら?

ニードル脱毛は電気針を使った特殊な脱毛方法です。

そのため、一般的な光脱毛やレーザー脱毛とは違い、施術できるサロンやクリニックはあまりありません。

また、絶縁針脱毛は専門的な知識がいるため、この方法で施術できるのは医療機関のみとなっています。

一般的な脱毛サロンでできるのは高周波針脱毛です。

ここでは、ニードル脱毛の流れや、全身脱毛すると値段はいくらになるのかなどを順番にご説明しましょう。

ニードル脱毛は認定脱毛士がいるサロンがおすすめ

ニードル脱毛は、脱毛サロンやクリニックでできます。

しかし、昨今の脱毛方法の主流は光脱毛やレーザー脱毛となっているため、ニードル脱毛を扱っているサロンやクリニックはあまり多くないというのが現状です。

特に絶縁針脱毛である「小林式絶縁針脱毛」は、麻酔や血液検査を必要とする方法で、医師や看護師のみが行える脱毛法です。

実施している医療機関はあまり多くありません。一般的な脱毛サロンでは高周波針脱毛ができますが、こちらも高度な技術を要します。

日本では脱毛専門の国家資格のようなものはありませんが、日本医学脱毛学会が独自に定めた認定脱毛士というものがあります。

もし、ニードル脱毛ができるサロンをお探しなら、この認定脱毛士がいるサロンがおすすめです。

ニードル脱毛の流れはどんな感じ?

ニードル脱毛は毛穴に沿って電気針を挿入し、電気を流して毛根を破壊する方法です。針を挿入する前にはまず施術部分を消毒します。

その後、毛穴の向きに沿って針を挿入し、電気を流します。1本1本ていねいに行い、施術後は肌を衛生的に保つため、また消毒して終了です。

ニードル脱毛の施術時間は部位や毛量によって変わりますが、平均して1分間におよそ13本の毛を脱毛することができます。

参考までに初めてワキ(片方)を脱毛する場合、見えている毛をほぼ脱毛するとなると、所要時間はおよそ20分程度です。

ニードル脱毛で全身脱毛するといくらになるの?

ニードル脱毛は脱毛サロンでもクリニックでもできますが、それぞれで料金の相場が違います。

クリニックはサロンではなく医療機関です。通常の脱毛処理費用とは別途で、初診料や血液検査代などがかかります。

脱毛料金は時間制と定額制の2タイプがあり、大体1分で300~800円、5分で1,500~4,000円程度です。

ただ、先程もご説明したように、片方のワキだけでおよそ20分程度かかります。そのため、全身脱毛となるとおよそ10万~40万円が平均的な値段でしょう。

サロンの場合もクリニックと同様に時間制と定額制の2タイプがあります。

相場は1分で100~500円程度です。定額制の場合は両ワキで約10万円、ビキニラインで約40万円など、やや高額となっています。

ただ、サロンの場合は1年間のフリープランコースなどがあります。

そちらを利用した方がお得になる場合があるということもおぼえておきましょう。

ニードル脱毛のメリット・デメリット

ニードル脱毛は一般的な光脱毛やレーザー脱毛とは違い、特殊な技術を要します。

そのため、費用や時間がかかる点は否めませんが、光脱毛やレーザー脱毛では得られないすぐれた効果が期待できます。

ここではニードル脱毛のメリットやデメリット、ニードル脱毛に向いている方などを詳しくご説明しましょう。

ニードル脱毛のメリット

ニードル脱毛の1番のメリットは、なんといっても永久脱毛効果が得られるということです。

永久脱毛とは「一生毛の処理をしなくてもいい状態、または、毛の再生率が20%以下である場合」を指します。

一般的な光脱毛やレーザー脱毛は、毛を減らす「減毛」や「抑毛」にあたります。

また、色素沈着を起こしている皮膚や、埋没毛など、光脱毛やレーザー脱毛では対応しにくい部分でもニードル脱毛なら処理することが可能です。

ニードル脱毛のデメリット

ニードル脱毛のデメリットとしては、痛みが強いということがあげられます。

毛穴に針を挿入する痛みよりも、電気を流す時の痛みの方が強く感じられるという方が多いようです。

医療機関では麻酔を使用することもできますが、脱毛サロンで施術する場合は麻酔をすることができません。

脱毛サロンでニードル脱毛をする場合はどのような痛み対策をしているのか事前に確認することをおすすめします。

ニードル脱毛はこんな人におすすめ

ニードル脱毛は、FDA(米国食品医薬品局)が唯一永久脱毛と認めた脱毛法です。

ニードル脱毛による効果は、一般的な光脱毛やレーザー脱毛よりもすぐれています。

また、ニードル脱毛は光脱毛やレーザー脱毛では処理することが難しい埋没毛や色素の薄い指の毛などにも効果的です。

そのため、ニードル脱毛は永久脱毛にこだわりのある方や、光脱毛やレーザー脱毛では処理しきれなかった方にはおすすめの脱毛法といえるでしょう。

永久脱毛をするならニードル脱毛

ニードル脱毛について脱毛方法や値段、メリットなどをご紹介してきました。内容を再度まとめておきます。

【ニードル脱毛の特徴】

  • 高周波針脱毛や絶縁針脱毛などの種類がある
  • 全身脱毛の相場はおよそ10万~40万円
  • 永久脱毛をしたい方におすすめ

ニードル脱毛を考えているという方は、今回ご紹介した内容を是非参考にしてみてくださいね。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

865



ページのトップへ