公開日:2018/07/09 

きれいなワキを手に入れたい!ワキの色素沈着の改善方法とは

腕を出す季節になると気になりはじめるワキの色素沈着。気持ちのよい毎日を送るためにも、正しいケア方法や治療法を知りたいものです。

ここでは、ワキの色素沈着の改善方法をご紹介いたします。

ワキが色素沈着する原因を知ろう

ワキが色素沈着してしまう原因は、大きくわけて3つあります。1つめはメラニン色素の沈着、2つめは皮脂や古い角質が毛穴につまることです。

また、炎症などのトラブルによって皮膚が角質化してしまうことも原因のひとつです。それぞれについて詳しく見てみましょう。

原因1-メラニン色素が沈着する

メラニン色素の沈着は、肌に過剰な負担がかかることが原因で起こります。

たとえば、密着性の高い服を着ることによる摩擦、ワキ毛の自己処理による皮膚への負担などがあげられます。あなたにも心あたりはありませんか?

皮膚が刺激を受けると、体は皮膚を守ろうとして防御反応が現れます。この時に多く分泌されるのが「メラニン色素」。

メラニン色素はメラノサイトという細胞から分泌され、色素沈着の原因となります。

太陽に当たると、紫外線の刺激から身を守ろうとしてメラニン色素が多く分泌されますよね。

このような防御反応と同じように、ワキの下でも刺激から身を守ろうとしてメラニン色素が増えてしまうのです。

原因2-毛穴に皮脂や古い角質がつまる

メラニン色素が沈着する以外にも、毛穴に皮脂や古い角質がつまることも黒ずみの原因となります。

皮脂や古い角質のつまりは、毎日きちんとお風呂に入っていたとしても起こってしまう可能性があります。

ワキは皮膚が弱いため分、太い毛や汗や皮脂の分泌によって守られています。そのため、どうしても毛穴に汗や皮脂が詰まりやすくなるのです。

制汗剤によって毛穴にフタをすることも、汗や古い角質が毛穴につまる原因です。

制汗剤には汗を抑える成分や、雑菌を抑える抗菌剤が含まれています。

これらの成分が皮膚に刺激を与えて炎症の原因となる場合もあるので、制汗剤の使い過ぎには十分に気をつけたいところですね。

原因3-炎症による皮膚の角質化

色素沈着が起こる原因の1つに、ワキの炎症が関係していることもあります。もっとも多いのは、ワキ毛を抜くことによる炎症です。

ワキ毛を抜くと、毛につられて毛穴周辺の皮膚もはがれてしまうことがあります。

傷ついた部分から汗や皮脂を通して雑菌が入り、炎症が起こります。炎症がひどくなると膿が出たり嚢胞が現れることがありますが、このような症状は「毛嚢炎(もうのうえん)」と言います。

炎症は、適切な処置をすればやがて治まりますが、修復時に皮膚が厚くなってしまう可能性があります。

脱毛を何度も繰り返していると段階的に皮膚が厚くなり、瘢痕化(はんこんか)してしまうことも!

瘢痕化は色素沈着の原因となるので、このようなサイクルを繰り返すのは避けましょう。

まずは身近なことから改善しよう!

ワキが色素沈着する原因は、身近なワキのケアや習慣にひそんでいることが多くあります。

私は大丈夫!と思っていても、実は間違っていることがあるかも知れません。

ここでもう1度チェックして、適切なケア方法を身につけましょう!

間違えてない?ムダ毛の処理方法を見直そう

まず改善したいポイントは、ムダ毛の処理方法です。ワキ毛をカミソリで剃る場合は、剃る前にカミソリをしっかりと洗って、清潔な状態のものを使用します。

剃る際にはシェービングクリームなどを肌に塗って、摩擦を減らしましょう。

シェービングクリームがない場合は、ボディクリームなどを代用することもできます。

次に、毛抜きの処理をする場合です。肌を傷つけやすい方法ですが、抜き終わった後にきちんとケアをしてあげると炎症しにくくなります。

傷ついた肌が修復しやすいように、肌にやさしいクリームを塗ったり、炎症を抑えるために少し冷やしてあげたりするのも方法の1つです。

正しいスキンケアでくすみ知らずの肌へ

色素沈着が気になってしまうと、それを消そうとしてあれやこれやとスキンケアしていませんか?

実は、これも色素沈着を悪化させてしまっている可能性があります。化学成分の力で皮脂や汚れをこそぎとるような刺激的なアイテムは避けた方が無難でしょう。

色素沈着をケアするためには、皮膚に十分な栄養を与えることを重点的に行いましょう。

ビタミンC配合の美容液や化粧水などをたっぷり塗り、しっかり保湿をしてあげることです。

また、美容液や化粧水を塗る前にはワキをきれいに洗い、雑菌が少ない状態にしてあげることも大切です。

塗るタイミングとしては、体がきれいになっているお風呂上りがいいでしょう。

ビタミンを効率的に摂取するのもおすすめ

肌の外側からスキンケアすることも大切ですが、体の内側から働きかけることも肌にとってよいことです。

特におすすめなのは、ビタミンを摂ることです。ビタミンの中でも、「ビタミンC」と「ビタミンA」「ビタミンB」「ビタミンE」の摂取を積極的に行いましょう。

ビタミンCは、メラニンの生成を抑制してくれる効果が期待できるだけでなく、色素沈着を改善する作用もあります。

また、ビタミンAやビタミンB、ビタミンEなどは、肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあります。

ビタミンは野菜などの食べ物から摂取するのがいいのですが、野菜が苦手という方は、サプリメントを利用して栄養補給をしてあげましょう。

ワキの色素沈着を「皮膚科」で治療する方法

日頃のケアで色素沈着がどうしても改善されない場合は、医療機関へ相談してみるのも1つの方法です。

皮膚科や美容皮膚科では、進行具合や肌の状態に合わせた適切な処置方法があります。ここでは、代表的な3つの治療法についてご紹介します。

低価格でゆっくり治せる「塗り薬」

ムダ毛処理の刺激によって黒ずんでしまった肌におすすめなのが、塗り薬による治療です。

皮膚科で処方される塗り薬には、メラニン色素を減らす作用がある「ハイドロキノン」と、色素沈着した角質をはがし落とす作用がある「トレチノイン」が含まれているものが多くあります。

塗り薬による治療は、自分自身でケアしやすく他の治療法に比べて治療費も安いため、比較的とり入れやすい方法です。

しかし、これらの塗り薬は比較的刺激の強いものであるため、2週間おきくらいに来院する必要があることは覚えておきましょう。

治療期間は肌の状態によっても異なりますが、半年から数年間かかることが多くあります。

塗り薬による治療を開始する際は、肌に塗る際の注意点などを医師からしっかりと聞いておくと安心です。

短期間でしっかり治せる「レーザー治療」

レーザー治療は、黒ずみの原因であるメラニン色素にレーザーを当てて破壊する治療法です。

刺激を受けるのは、黒い色素がある部分だけ。

肌への負担も少ないため、市販のクリームでもかぶれてしまう敏感肌の人などにもおすすめできる方法ではないでしょうか。レーザー治療は1回20分程度で済み、症状が軽い人では5回程度の来院で完了する人もいます。

ひとつ覚えておきたいのは、レーザー治療には少しだけ痛みがあるという点です。

よく言われているのは、「輪ゴムでパチッをはじかれたような痛み」です。

レーザーを照射してメラニン色素を破壊する瞬間に、このようなちょっとした刺激を感じることは覚えておきましょう。

美容皮膚科でできる「ケミカルピーリング」

毛穴の汚れが原因で発生した色素沈着は、ケミカルピーリングという方法が有効です。

肌質や色素沈着の進行具合に合わせ、医師が適切な方法を用いて角質を除去してくれます。

痛みや刺激もほとんどなく、1回の治療時間は30分程度です。治療期間は1~2ケ月に1度ペースで通い、通常は5~6回程度通えば完了します。

ケミカルピーリング法としては、保湿効果や美白効果がより高いとされている乳酸ピーリングが人気です。

どの方法を用いるかは症状によって変わりますので、医師に相談してみましょう。

正しいケアと治療法でくすみ知らずのワキへ

ワキの色素沈着は、日頃のケア方法によって発生しやすいということが分かりました。

色素沈着を改善する方法をとり入れて、きれいなワキを目指しましょう。

色素沈着まとめ

  • ワキの色素沈着の原因は「メラニン色素の沈着」「毛穴のつまり」「角質化」
  • 正しいスキンケアをビタミン補給でセルフケア
  • 塗り薬やレーザー治療、ケミカルピーリングでも治療できる
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