公開日:2017/05/26 

まぶたは意外とデリケート!負担をかけるNGアイメイクとは

アイメイクに力を入れている女性も多いと思いますが、意外と見落としがちなのがまぶたのケアです。過度なアイメイクはまぶたへの大きな負担となっている可能性があります。

まぶたに負担をかけるNGなアイメイクとは

 アイシャドウを塗りすぎていない?

目元を立体的に見せることができるアイシャドウは、魅力的な目元を作るためには欠かせないアイテムです。しかし、アイシャドウを塗ることはまぶたにとって大きな負担となっているのを知っていましたか?

まぶたには皮脂線が少ないため、もともと乾燥しやすい構造をしています。そこに、パウダータイプのアイシャドウを塗ることで皮膚の表面にある水分が奪われて、より乾燥しやすい状態を作るといわれています。また、パウダータイプのアイシャドウではなくても、アイシャドウにはエタノールという成分が含まれていることがあります。エタノールはアルコール成分なので、よりまぶたの乾燥を加速させてしまうのです。

マスカラやつけまつげはまぶたのたるみの原因に

目元をパッチリ見せるためにマスカラをたっぷりつけたり、つけまつげを使用したりしている人は、まぶたのたるみに要注意です。つけまつげやマスカラをたっぷりつけたまつげは、意外と重さがあるのです。そのため、まつげの裏側にあるミュラー筋に大きな負担をかけることになります。この筋肉はまぶたを開閉するときに使用している筋肉で、損傷してしまうとまぶたを引き上げる力が弱くなります。その結果、まぶたのたるみへとつながるのです。

また、つけまつげを外すときにまぶたを引っ張る行為や、マスカラを落とすときに目元をこする行為も、まぶたのたるみを引き起こす要因となります。

アイラインはマイボーム腺を詰まらせる?

目の際に沿ってまぶたにラインを入れることで、目を大きく見せる効果があるアイライン。最近では、アイラインの上からパウダーを重ねたり、何色ものアイライナーを使用したり、より魅力的な目元を作るメイクも登場しています。このように、目の際にメイクを重ねるほどマイボーム腺に悪影響を与えてしまいます。

マイボーム腺とは、まつげの生え際にある目では確認することができないほど小さな穴です。マイボーム腺には、目の表面に必要な油分を分泌する役割があります。しかし、アイラインやアイシャドウで目の際を囲んでしまうことでマイボーム腺が詰まり、正常に油分が分泌されなくなってしまうのです。

まぶたに負担がかかることで起こる病気とは?

顔の中でもっとも皮膚が薄いまぶた

体の皮膚に比べると顔の皮膚はとても薄く、刺激を受けやすい部分です。中でもまぶたは頬の皮膚の3分の1の薄さだといわれています。目をこすったりメイクを落とさなかったりするだけでもまぶたにとっては大きなダメージとなります。また、紫外線やアレルギーの影響を受けやすく、花粉症でまぶたが腫れてしまうのはそのためです。他にも皮膚が薄い事や、加齢による筋肉の減少により、他の部分よりもたるみを感じやすくなります。これを防ぐには、目の周りの筋肉を弱らせないことが重要です。まぶたは顔の印象を左右するパーツでもあるため、負担をかけすぎないことが重要となります。

まぶたの乾燥が続くと皮膚炎を起こす

過度なメイクでまぶたが乾燥している状態が続くと皮膚炎を引き起こすことがあります。これは、皮膚が本来持っているバリア機能が損なわれて角質がはがれている状態で、皮膚の表面がガサガサしたりかゆみを感じたりするのが特徴です。

過度なアイメイクでの皮膚炎を進行させるのがクレンジングですが、肌が弱っているのにも関わらず洗浄力の強いクレンジングを使用すると、保湿成分までも洗い流すことがあります。また、クレンジングをするときに目元をこする行為も角質を傷つける原因となります。特に、肌が濡れている状態は摩擦が起きやすいため、傷つきやすくなっています。そのため、まぶたの保湿機能を失いやすくなってしまうのです。

ドライアイを引き起こすことも

過度なアイメイクが原因で引き起こす症状として、ドライアイがあげられます。アイラインやアイシャドウを使い続けることで、マイボーム腺が詰まると、目の表面に必要な油分が不足してしまい、その結果、目の表面に涙を溜めておくことができなくなります。すると、目の一部が乾燥したり、目がゴロゴロしたりするドライアイの症状が引き起こるようになります。ドライアイになると目が乾燥しやすくなるのはもちろん、目の表面に傷が付きやすくなります。

マイボーム腺の詰まりを防ぐには、まぶたの縁にラインやアイシャドウをしないことが一番ですが、どうしてもアイメイクをしたい場合には、毎日しっかりとメイクを落とすことが大切です。

まぶたへの負担を軽減するためのポイントは?

アイメイク専用のリムーバーでしっかり落とす

アイメイクがまぶたの負担になるのは、メイク落としに問題がある場合が多いといわれています。まぶたは皮膚が薄いため、負担をかけないメイク落としが欠かせません。

まずは、クレンジング剤です。アイメイクをしっかりと落とすことができる専用のリムーバーを使用するといいでしょう。しかし、あまり洗浄力が高いとまぶたを乾燥させることにつながるため、自分に合うものを選ぶようにしましょう。

次に、アイメイクの落とし方です。ゴシゴシとこすったり、まつげを引っ張ったりするのは、まぶたの負担となりますので、力を入れないで優しく丁寧に落としていきます。コットンにリムーバーを含ませて、まぶたに置くことでメイクが浮いてきますので、浮いたメイクを優しく拭き取るように除去しましょう。

アイクリームでまぶたの乾燥防止を

まぶたの乾燥が気になる場合は、アイクリームを使い、保湿を促進することが効果的です。化粧水や乳液を使用して、しっかりと保湿したまぶたにアイクリームを塗ります。アイクリームにとり入れたい成分は、セラミドです。セラミドは皮膚の表面にある角質層に存在しており、細胞と細胞のすき間を埋める役割をしています。水分を保持する力が高いため、水分の蒸発を防ぐ効果が期待できます。

アイクリームを塗るときに、まぶたや目の周りの血流を促進するマッサージをとり入れるのもいいでしょう。他にも、まぶたのケアを始める前に温かい蒸しタオルを目元にあてて、保湿効果を促すことも効果的です。

メイク方法やメイクアイテムの見直しを

まぶたに負担をかけないためには、メイクアイテムを見直すことが有効です。ゴシゴシとこすらなくても落ちるメイクに変えるだけでも負担を軽減させることができます。また、マスカラをお湯や通常の石鹸で落とすことができるタイプのものに変えてみてもいいでしょう。

アイメイクの方法も見直してみるといいかもしれません。なるべく、まぶたや目の縁にアイラインを入れないようにしたり、アイシャドウを薄くつけたり、まぶたへの負担を軽減できる方法を見つけてみましょう。日によってメイクの仕方を変えるのもいいですし、たまにはメイクをしない日を作り、まぶたを休ませて保湿してあげることも有効です。

デリケートなまぶたに負担をかけない工夫を

まぶたは皮膚が薄く刺激を受けやすい部分です。そのため、負担をかけ続けると乾燥やたるみの原因となります。さらに、負担のかかるメイクは疾患を引き起こすこともあります。メイクを見直して、まぶたへの負担を軽減させてみましょう。

  • 過度なアイシャドウはまぶたの乾燥の原因に
  • アイラインやマスカラはたるみやマイボーム腺へ影響を与えることも
  • クレンジングと保湿でまぶたのケアを
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