公開日:2018/07/09
脱毛石鹸の効果を検証!本当に知りたい石鹸の効果の実態
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最近話題の脱毛石鹸。脱毛石鹸とは、その字の通り「石鹸で脱毛しよう!」という斬新な商品。
一度女性誌などに掲載された除毛グッズや脱毛グッズはすぐに口コミで話題になり、インスタやTwitterなどのSNSを通じて急激に拡散されることもしばしば。
脱毛石鹸と似た傾向のグッズとしては、除毛クリームや除毛ローションなどがあります。
では、脱毛石鹸とは一体どのようなものなのでしょうか。
脱毛石鹸の疑問!
- 脱毛石鹸とはそもそも何?
- 脱毛石鹸ひとつで永久脱毛の効果は得られるの?
- 石鹸で脱毛をして痛くないの?
脱毛石鹸という単語だけ聞くと、こんな風に次から次へと疑問が湧いてくるはず。そこで、Lady通編集部が話題の脱毛石鹸のなぞを紐解いてみました。
目次
口コミで人気の脱毛石鹸にはどんなものがある?
人気が高まり商品名が知られている脱毛石鹸は、主にこの3つ。
Jomoly(ジョモリー)
自然派研究所が販売している「ジョモリー」。
古い角質を除去するパパインや、毛の成分を分解する働きのあるブロメライン、女性ホルモンに作用するイソフラボン、毛の再生を抑制するラレアディバリカタエキスなどの天然成分を配合した抑毛・除毛石鹸です。
広告を多く打ち出しているため話題性は高いですが、価格の高さと脱毛効果の評判は比例していません…。
通常価格は1個で4,250円(税別)。
K-OUT(ケーアウト)
現在、Girls Labという通販会社が取り扱いしているK-OUT。
この会社は他にもNarks K(ナークスケー)というスプレー除毛剤、他ダイエット商品を販売しています。
K-OUTはイソフラボン、パパイン、ラレアディバリカタ葉エキスの他、黄金酵素エキス(パパイヤやパイナップルなどの酵素成分)を配合し、毛髪の再生スピードを遅らせる効果があるとうたっています。K-OUTは海外モデル御用達…とのことです。
通常単品価格は1個5,000円(税抜)。
ケアレスリムーバーソープ-CarelessRemoverSoup-
エルシャームというオンラインショップが販売している「ケアレスリムーバーソープ」。
炭を配合した黒い見た目の石鹸はインパクトもあり、スマホの広告で見かけて気になったというユーザーの声が多く、2015~2016年にかけては楽天やamazonで売れ行きが好調だった過去があります。
即効性、持続性、安全性を売りにしていています。豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ラレアディバリカタ葉エキス、ブロメラインなどを配合しています。
通常価格はお試しの単品価格で1個1,980円(税別)。
石鹸を使うだけで手軽に脱毛ができる!?と話題に
3つの脱毛石鹸以外にも「ヴィーナスエピレ」、「ボンボンエピサボン」などの商品も多数あります。除毛クリームやスプレーなどと合わせると、本当に様々な除毛グッズが販売されているのが現状です。
脱毛サロンや医療脱毛にお金を払って通わなくても、自宅で気軽に除毛・抑毛できるという手軽さが、若い世代からも人気を集めている理由です。
普段使用するボディソープを変えるだけで、少しでも脱毛効果があるのなら買ってみる価値はある!と考える人から、一時は一気に話題となりました。
なぜ効果がある?石鹸で脱毛ができる理由
そもそも石鹸って顔とか体を洗ったりするものでしょ?と思ってしまうけど、最近の石鹸は身体を洗うこと以外でも様々な使い道があるものも。
例えばダイエットに使える石鹸や、食べられる石鹸など(!)…テレビやネット、情報誌で時々話題に上がることもあります。
なぜただの石鹸にそのような効果があるのかというと、それぞれの目的に有効的な成分を配合しているから。
脱毛石鹸も同じく、ムダ毛を抑える(抑毛)、表面に現れた毛を取り除く(除毛)に効果的な成分を配合し、身体を洗うことで成分を浸透させていくという仕組みです。
では、実際に脱毛石鹸に含まれていることの多い、抑毛効果や除毛効果がある成分の働きを解説します。
1:抑毛の代表成分イソフラボン
大豆に含まれているイソフラボンは、毛が生えている根本にある「毛包」の働きを抑える効果があり、毛が成長するのを止めてくれる役割を持っています。
抑毛の効果で一躍有名となった「パイナップル豆乳ローション」も話題になりましたが、これはイソフラボンの抑毛効果に注目したもの。同じシリーズの商品で、今は「パイナップル豆乳ソープ」が販売されています。
2:発毛や毛の成長を遅らせるラレアディバリカタ葉エキス
ボディクリームや化粧品の乳液などにも含まれることの多いラレアディバリカタ葉エキス。原料はキャピスローという樫(カシ)の一種から抽出されたもの。
毛がつくられるために必要な細胞が増えるのを遅らせて、毛が再生するのを遅延・抑制する働きがあります。
K-OUTの公式サイトによると、ラレアディバリカタ葉エキスが作用し、除毛後に再生された毛髪は柔らかく色素が薄くなる傾向にあるとのこと。
3:毛母のタンパク質を破壊するブロメライン
生のパイナップルに含まれる消化酵素の一種。タンパク質を破壊することができるので、毛根にある毛母のタンパク質を壊し、毛が育つのを抑えます。
消化を助け栄養の吸収を良くするためのサプリメントにも含まれることがあり、炎症を緩和する働きも持ちます。
これら3つが、脱毛石鹸に配合される主な抑毛成分とされています。
・・・あれ?そもそも「脱毛効果」じゃなくて「抑毛効果」なの?
と思ってしまいますが、ここからが脱毛石鹸の効果を紐解くポイントです。
脱毛石鹸で永久脱毛ができるわけではない
一般的に脱毛石鹸と呼ばれている商品には私たちが思っているようなハッキリとした脱毛効果はありません。
脱毛石鹸と呼ばれる商品は、あくまでもムダ毛の成長を抑える効果をメインとしています。
脱毛石鹸を使用したからといって、今目に見えているムダ毛がするりとなくなるわけではありません。
今生えているムダ毛を除去するためには、毛を溶かす成分が含まれていないと実現は不可能です。
商品の公式サイトを確認すると分かりますが、「脱毛できる」とは一言も書いてありません。
そもそも脱毛とは医療資格を持つものでなければ行うことができない医療行為なので、医師のいる皮膚科や美容クリニックでなければ行なうことができないのです。
脱毛石鹸の中でも「これは効果がスゴイですよ~!」と言っている商品は、毛を溶かすのではなく「毛根を溶かす」や「ムダ毛をケアする」という表記なので、可能であっても抑毛・除毛のどちらかになります。
つまり、残念ながら脱毛石鹸で“永久脱毛”は不可能なのです。
脱毛石鹸の痛みはどうなのか
脱毛石鹸を使用して肌に痛みを感じるかどうかは、モノによります。
基本的に石鹸は肌を刺激することなく(という風に宣伝して)ムダ毛を減らすことができるアイテムなので、使用しても肌がヒリヒリしたり、その場で刺激を感じることがある石鹸の方が少ないです。
FacebookやTwitterで出回っている、シャワーでムダ毛を洗い流す動画ではゴッソリ毛が抜けていますが、あのようにムダ毛が消えるものに関しては肌に刺激を感じます。
とは言っても、医療レーザー脱毛のような針で刺したような痛みではなく、ヒリヒリ・ジワジワと攻めてくるような痛み。
痛みを伴うものとしては、「除毛クリーム」だったり「除毛スプレー」の場合が多いです。
脱毛石鹸は基本的に痛くありません。敏感肌の人にとっては嬉しいアイテムと感じるかもしれませんが、即効性には期待しないように。
(ちなみに、脱毛の効果や費用についての疑問解決特集にもある通り、光やレーザー脱毛にはある程度の刺激が伴います)
本当に石鹸で脱毛ができるのなら肌には相当の負担がかかる!
もしもその場で毛をなくせる石鹸ならば、使った瞬間に肌がジュワ~ッとして溶ける感覚が生まれるかもしれません。
そんな効果があるならば当然肌は痛み放題、痛みを伴わないはずもありません。効果と引き換えに健康を失ってしまう…つまり危険と隣合わせのアイテムということに。
そんなワケで、石鹸を使用してその場で毛をなくすという行為自体、望むべきではありません。
実際に脱毛石鹸を使ってみた時の痛みについては、個人差の開きはあるものの、「ほんの少しピリピリした」「ピーリング石鹸と似ている感じ」という口コミが見られます。
前向きな人の感想では、「使用後の肌はすべすべになる」という声も。
ですが、そもそも話題となっている脱毛石鹸にも何となく肌に悪そうなイメージはあるようで、使用してムダ毛がどうなったか観察している人もまだそこまで多くありません。
「脱毛石鹸の使用感は普通のボディソープと変わらないが、保湿はできている感じ」…こんな声も口コミにありますが、肌がつるっつるになったという目立った感想はほぼありません。
芸能人が使っているという噂があるのみで、実際に本当に使用しているのか、本当にムダ毛が除去できたかどうかの明確な答えはないのです。
恐らく、脱毛石鹸でハッキリとムダ毛がなくなったという感想が得られるまでには相当の年数が必要でしょう。
石鹸を使えば肌は保湿されて整い、多少なりとも毛は細くなるかもしれませんが、根本的に毛穴から生えてくるムダ毛の本数を減らすことは不可能です。
なぜ抑毛石鹸と呼ばないの?
脱毛石鹸で脱毛効果が得られないのなら、最初から抑毛石鹸と明記すればいいのに!
・・というのは最もな意見です。しかし、どの脱毛石鹸の公式サイトにも「脱毛」という言葉は存在しません。
「脱毛石鹸」というのはあくまでも、口コミ上での呼び方に過ぎません。
脱毛というのは非常にデリケートな言葉で、永久脱毛ともなると色々なしがらみが生じてしまいます。
本来医療行為となる脱毛は気軽に使用できない言葉なのですが、抑毛や除毛に比べてはるかに浸透している言葉です。
脱毛石鹸というのも、どんな商品なのかをより分かりやすく伝えるために生まれたひとつのフレーズ。
公式サイトでは脱毛とうたうことができないため、そのように脚色されていったとしか言いようがないのです。
ものを使って脱毛という行為を行なうことができるのは、医療資格のあるクリニック(美容クリニックや皮膚科)のみ。
光脱毛を手法としている脱毛サロンでも、究極に詳しく調査していくと脱毛ではなく抑毛行為であることが分かります。
ですが、『光脱毛』自体が独自の意味を持っていて、抑毛の仲間に区分されているため、医療資格のない場所でも施術が行えるし、脱毛とうたうことができるのです。
なんだかハッキリしないな~と感じるかもしれませんが、脱毛石鹸=想像しているような脱毛効果は得られないということはお分かりいただけたはず。
本気でムダ毛をなくしたい人は脱毛石鹸を選んじゃダメ
ミュゼやキレイモなどの脱毛サロンに通ってしまった方が効果があり、長い目で見ると出費も少なくオトクです。
もっとも「本気で早くツルツルになりたい!」と強く希望する人は、そもそも脱毛石鹸を選んでいるようでは時間のムダです。
医療脱毛の料金は高いですが、現在のところ永久脱毛にもっとも近い脱毛方法ができる唯一の場所。
1本も残らず、さらに短期間で脱毛したい人は迷わず医療脱毛へ通いましょう。
高い料金を払って医療脱毛へ通うほどでもないが、脱毛石鹸よりも確実に効果のある脱毛をしていきたい人は脱毛サロンを選択すること。
脱毛石鹸よりも脱毛サロンに通うほうが出費が少ないというのも、ちょっと意外な話ですが。
結局は脱毛サロンの方が効果も高くて損をしない
脱毛石鹸の価格は3,000円くらいが相場なので、数ある脱毛&除毛グッズの中でもかなり安値。
そのため、ついつい「手軽で安い!」「これで脱毛できるなら便利だよね!」と思いがちですが、脱毛石鹸も一つで4,000~5,000円はしてしまうので安くはありません。
結局のところ効果はうまく得られないことを考慮すると、今や脱毛サロンでキャンペーンを利用した方が断然安いというのが事実です。
脱毛石鹸はあくまでも抑毛アイテムとして使うこと
「脱毛石鹸買っちゃった~!コレで気になる部位を洗えばお湯で流した時にはつるつるになっているかも!?」なんて夢のような欲望は捨てて、石鹸はあくまでも石鹸、地道に肌をケアしていくものだと割りきりましょう。
脱毛効果には届かなくても、毛の成長を抑える石鹸として考えるとそれなりに使い続けるメリットはあります。
カミソリや毛抜きで自己処理繰り返している人なら、普段お風呂に入るとき活用できるでしょう。
自己処理したあとの肌に抑毛成分のある石鹸なり、ローションなりを使えばお肌の調子も整い、毛の再生の遅延効果にも期待できます。
ただし脱毛石鹸を使用してはいけない人もいる!
現在光脱毛や医療レーザー脱毛を行なっている人、これから本気でムダ毛をなくしたいと思っている人は脱毛石鹸を使用できません。
毛の再生が遅れてしまった場合、毛周期(毛が生え変わるサイクル)に影響が出てしまうため、いざ脱毛を行なった時に効果を発揮することができません。
この点にしっかり注意しながら、脱毛石鹸を使うのかどうかを決めていくこと。
脱毛効果を重視するならしっかりと脱毛に通うこと
正直なところ、脱毛石鹸ひとつでは脱毛サロンや医療脱毛へ通ったような仕上がりには到底近づけません。
最近では脱毛自体の値段も安くなってきていることから、自宅でムダ毛処理をこっそり行うという人もだいぶ減ってきているので、時代の流れに沿ってきちんとした脱毛へ通い始めた方が利口です。
色々と便利なムダ毛処理グッズがどんどん出てきている一方でも、脱毛サロンや医療脱毛ではさらに進化しているのです。
全身のムダ毛をキレイにしたいと思う人なら、一度カウンセリングへ行ってみるといいかも。そこでは、いかにムダ毛の自己処理が肌に悪いかを詳しく教えてくれ、目からウロコな情報ばかり得られるはず!
参照:全身脱毛完全ガイド