公開日:2018/07/09 

脱毛に通う頻度は?

脱毛に通う頻度はどれくらい?

毛周期と脱毛の関係

ほとんどの脱毛サロンやクリニックの場合、脱毛サロンに通う頻度は2~3カ月に一度です。

脱毛の頻度は毛周期によって決められているため、どこのサロン(クリニック)でもこのような頻度になっています。

毛周期とは毛が生えるサイクルのことで脱毛と深い関係があるため、理解をしておくと良いですね。

毛周期について

私たちの体毛は毛周期によって生え変わりをしています。毛周期には、成長期・休止期・退行期があり、このサイクルによって毛がどんどん生まれ変わっているのです。

毛周期サイクル

成長期 退行期 休止期
毛乳頭に栄養が与えられることで、新しい毛が生える時期。成長期には早期・中期・後期の3段階がある。

早期→まだ毛が見えていない状態
中期→毛穴から毛先が見え始めている状態
後期→毛が完全に伸びている状態
毛の成長が終わり、毛乳頭から毛が離れ落ちる準備期間。退行期から休止期の間になると摩擦などで自然に抜け落ちる。 退行期によって抜けた部分の毛乳頭が休止状態に入る時期。休止期になると毛細血管から次に生える毛のための栄養が運ばれ成長期に入る準備がおこなわれる。
脱毛可能期間 脱毛しても意味がない

一般的なフラッシュ(レーザー)脱毛は、特殊な光を照射することで成長期にあたるメラニンのある毛根(ムダ毛)にダメージを与え、毛を生えなくさせる脱毛方式のため、退行期や休止期の毛には脱毛効果がありません

このため、成長期のタイミングに合わせて施術をおこなうことになります。

部位ごとの毛周期について

体の部位によって成長期のサイクルは異なります。頭髪に関しては、2~6年と非常に長いサイクルですが、それ以外の体毛に関しては数ヶ月単位で成長期→退行期→休止期を繰り返しています。

また、成長期の毛の割合も部位によって異なります。頭髪以外の毛に関しては平均して全体毛の20%程度しか成長期の毛は生えていないため、一度でできる脱毛範囲も20%程度になります。

部位ごとの毛周期サイクルと成長期の割合

部位 毛周期サイクル 成長期の割合
頭髪 3~4ヶ月 約85%
まつ毛・眉毛 1.5~2ヶ月 10~20%
ワキ毛 2~3ヶ月 20~30%
ビキニライン 1.5~4ヶ月 20~30%
手と脚 1.5~2ヶ月 20~30%

このように、部位によって毛の生えるサイクルや成長期の割合も異なるのですね。

多くのサロンやクリニックで2~3ヶ月に一度の脱毛が推奨されているのは、上記の毛周期サイクルの平均によるものとなっています。

だいたい2~3ヶ月に一度脱毛をおこなえば、定期的に成長期の毛にアプローチできるという判断のもと、このような脱毛頻度になっています。

脱毛周期に詳しくないと、脱毛頻度を短くすればするほど早く脱毛が終わると思われることもありますが、成長期にしか脱毛効果はないため、むやみやたらに脱毛頻度を早めても意味がないのですね。

毛周期よりも遅いタイミングの脱毛効果は?

自分自身が忙しくなかなか予約ができなかったり、サロンやクリニックによっては2ヶ月後の予約が既に埋まっていて、毛周期のタイミングよりも予約が遅れてしまったりということがあります。

そのような理由から半年先の予約になってしまうということもありますが、これは良くないパターンです。
最低でも脱毛を始めてから2回目までは、2~3ヶ月ごとの施術ペースを崩さないようにするのが理想です。

最初の脱毛ペースを崩すと脱毛サイクル自体も乱れてしまい効果が薄れてしまうからです。

3回目以降になると、成長期のタイミングなども分かるようになり、少しずつ新しく生える毛が少なくなってきたと実感できるようになるので、こうなればサロン(クリニック)と相談をして、通うタイミングをずらせるようになります。

脱毛サロン(クリニック)に通う期間は?

脱毛期間の計算方法

各部位の成長期の割合からある程度の脱毛期間を定めることができます。
ワキに関して言えば、ワキ毛全体のうち20~30%程度しか成長期ではないため一度でできる施術も20~30%です。

わかり易く計算をするため、中間をとって25%(20%と30%の間)が成長期だとしたら、25%×4回=100%となりますね。つまり、4回の脱毛で終了となります。

そして成長期に合わせて脱毛をすると2ヶ月に1度の施術となり、結果、2ヶ月×4回=8ヶ月となります。

ただし、目に見えて生えている毛であっても必ずしもそれが成長期のムダ毛とは限らないため、実際には、この期間よりも多少長く考えておいた方が良いと言えます。

全身脱毛の場合には、それぞれの脱毛箇所によって周期も成長期の割合も異なりますし、一度でできる脱毛範囲も限られてくるため、こうしたことをトータルで考えると、全身の脱毛が終了するまでには1年半以上かかると判断しているサロンやクリニックがほとんどです。

実際には個人差があります。

上記の説明のように、ある程度の脱毛完了期間は毛周期から割り出せますが、実際の脱毛には個人差があり、『この期間通えばムダ毛が完全になくなりますよ』とは言えないのが正直なところです。

上記で説明をしたムダ毛の毛周期もあくまでも平均値であり、実際には個人差があります。人によっては休止期から成長期までの期間が普通よりも長いこともあります。

こうなると2ヶ月ごとの脱毛をおこなっても成長期の毛へのアプローチが難しくなるため脱毛にかかる期間が長くなります。

逆に休止期から成長期までの期間が普通よりも短い人の場合には、脱毛にかかる期間が短くなります。

また、ムダ毛の濃さや多さも個人差があるため、ある人は、3回の脱毛でムダ毛がなくなったけど、ある人は5回やってもまだムダ毛が生えてくるというパターンもあります。

このほか、ムダ毛に対する意識も人によって異なり、ムダ毛を完全に無くしたいという人もいれば、ある程度のムダ毛がなくなればそれで満足という人もいます。

このように、それぞれのムダ毛に対する意識にも個人差があるため、一概に何回もしくは何年で脱毛が終了しますよ、とは言えないのですね。

脱毛サロンとクリニックでも通う頻度は異なる?

サロンで扱うフラッシュ脱毛もクリニックで扱うレーザー脱毛も特殊な光をメラニンに照射することで、毛根にダメージを与え毛を生えなくさせる脱毛方法となり、基本的な構造は変わりません。

クリニックで扱う脱毛機器は医療機器となり、照射出力がサロンの機器よりも強く、一度の脱毛効果は高くなりますが、毛周期に合わせて施術をおこなうという点では同じため、サロンやクリニックに通う頻度は変わりません。

ただし、先述のようにクリニックで扱う機器は出力数が高く、毛根へのダメージも強いため1回の施術で脱毛がほぼ完了します。

一方でサロンで扱う機器は出力数が弱く1回の施術では毛根に完全なダメージが与えられないこともあり、再び毛が生えてしまうことも考えられます。

こうしたことを考えるとサロンより、クリニックでの施術の方が1度の脱毛効果は高くなり、結果的には通う回数が少なくなります。

つまり脱毛に通う頻度は同じでも脱毛終了までの期間は短くなると言えます。

とはいえ、クリニックの場合には予算が高くなる問題や出力が高いがゆえに脱毛時の痛みが強くなることなどの懸念もあります。

どちらの脱毛が良いのかは、こうしたことも視野に入れて自分なりに検討すると良いでしょう。

1回にかかる脱毛の時間について

部位ごとに異なる施術時間

一般的なフラッシュ(レーザー)脱毛の場合には、比較的広範囲に光(レーザー)を照射することができるので、ワキなどの狭い部位に関しては1回の施術は10分もあれば終わりますが、範囲が広い背中などでは40分程度かかることがあります。

全身脱毛の場合には1回の脱毛範囲を全身の4分の1ずつおこなうサロンやクリニックが多く、そうなると1時間半~2時間程度かかります。

サロンやクリニックによっては1回で全身脱毛の全範囲をおこなうこともあり、そうなると1回の施術時間が3時間以上かかることもあります。

また、サロンで扱う脱毛機器によっても1度の照射範囲などが異なり、結果的に施術時間にも差が生じます。

部位 1回の施術時間(目安)
両ワキ 5~10分
顔産毛全体 10~15分
うなじ 10~15分
V(ビキニ)ライン 10~15分
30~40分
膝下 30~40分
背中 30~40分
全身脱毛 90~120分

失敗しないサロン(クリニック)選びのポイント

脱毛に通う頻度や期間について理解をしても、サロンやクリニック選びで失敗をしてしまったら効率の良い脱毛はできません。

サロンやクリニックを選ぶ際に気を付けて欲しいポイントをお伝えします。

無料カウンセリングでの説明が分かりやすい

サロンでの脱毛の場合、本契約前に無料カウンセリングを受けることがほとんどです。

その際に毛周期の話や脱毛効果が出るまでの期間などを今一度聞いてみると、そのサロンのレベルが分かります。

脱毛についての基礎知識はプロなら誰でも知っていると思われがちですが、実はサロンによってはそのような知識もないままカウンセリングをしていることもあります。

そのようなサロンでは実際の施術も安心して任せられません。

こうしたことを判断するためにも、説明が的確かどうか?分かりやすいか?などをキチンと確認しておくことも失敗しないサロン選びのポイントになります。

予約が取りやすい

周期に合わせて効率良く脱毛をするには予約が取れやすいか?が非常に重要なポイントになります。

サロンやクリニックによっては、施術者や施術ルームが少ないなどの理由から予約が取れにくいこともありますが、これでは毛周期に合わせて2ヵ月ごとに予約をしたくても、実際には4ヶ月先になってしまったりと効率の良い脱毛ができなくなってしまいます。

このようなことがないように、予約の取れやすさなども確認しておくと良いですね。

予約キャンセルなどのシステムも分かりやすい

次の脱毛の予約をしても急な予定が入ってしまったり、突然の生理になってしまったりと、やむなくキャンセルをしなくてはならないこともあります。

こうした時のキャンセル料の発生や、振替予約のシステムなどはサロンやクリニックによって異なります。

なかには、当日にキャンセルとするとそれだけでキャンセル料を取られたり、次の予約がしばらくできなかったりするサロンやクリニックなどもあります。

また、キャンセル料などの説明について複雑なところも多く、一度聞いただけでは分からないこともあります。

効率の良い脱毛を目指すなら、予約キャンセル時の説明などもわかりやすいサロンやクリニックを選ぶようにすると良いでしょう。

毛周期サイクルに合わせて脱毛プランを立てよう

できるだけ早く終わらせたい脱毛ではありますが、実際には成長期の頻度に合わせて通うことが条件となり、脱毛が終わるまでにはそれなりの期間が必要なのですね。

脱毛に通う頻度などを今一度よく理解したうえで脱毛プランをたてることが大切なのですね。

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