公開日:2017/06/15
いくら休んでも疲れてる…疲れをとる休日の過ごし方とは?
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休日にたっぷり休んでも疲れがとれない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、疲れのとり方が間違っているのかもしれません。今回は、疲れが溜まる原因や、疲労回復に効果的な休日の過ごし方についてご紹介します。
疲れが溜まる原因とは?
仕事や家事による肉体的・精神的な負担
体に生じる疲れには、さまざまな原因があります。そのうちのひとつが、仕事や家事などによる肉体的・精神的な負担です。
仕事や家事で体を酷使すると、エネルギーの生成に必要なビタミンB1やB6、ミネラルなどの栄養素がどんどん消費されて不足し、十分にエネルギーを生成できなくなってしまいます。
また、座ったまま行うパソコン業務であっても、筋肉のコリや緊張によって肉体に疲労が蓄積されてしまうのです。仕事や家事による疲労は、肉体的なものだけではありません。
作業中に発生するトラブルや人間関係などでストレスを感じ、それによって精神的な疲労が蓄積されてしまうこともあります。作業に集中しているとなかなか疲労を自覚できず、手を止めたときにドッと疲れを感じるという方も多いのではないでしょうか。
睡眠不足や栄養バランスの乱れ
睡眠時間が不足していると、1日の疲れを回復することができず、疲れが蓄積されてしまいます。
また、就寝時間が毎日バラバラだったり、昼夜逆転の生活をしている方も要注意です。不規則な生活を送っていると自律神経のバランスが乱れ、休息時でも疲れがとれにくくなってしまうのです。
さらに、睡眠時間だけでなく睡眠の質も大切です。睡眠時間を確保しても、睡眠の質が悪いとしっかりと疲労を回復することができません。就寝前にスマホやパソコンを使用すると、脳が興奮して質の高い睡眠がとれなくなるため、注意しましょう。
また、栄養バランスの乱れも疲れの原因となります。特にビタミンB1やB6、ミネラルなどの栄養素が不足すると、エネルギーが十分に生成できなくなり、疲れやすくなってしまいます。
精神的な病気の症状&内科的病気の前触れ
疲れは、うつ病や神経症などの精神的な病気の症状として出現することもあります。疲労感以外に、食欲減退や睡眠障害といった症状が現れることもあるでしょう。
この場合は、自力で疲れを解消することが難しい状態のため、専門の医師による診察を受け、抗うつ薬や抗不安薬などの薬を服用することが必要です。
そのほか、内科的な病気の前触れとして疲れが生じることもあります。時間がたつとそれぞれの病気の症状が現れますが、その前に慢性的な疲労を感じるようになる方も多いようです。
疲れが2週間以上続いたり、疲れとともに発熱などの症状が現れたりした場合は、早めに医師による診察を受けましょう。
疲れをとる休日の過ごし方
平日と同じくらいの時間に起床しよう
仕事や家事、生活習慣の乱れなどにより日々蓄積する疲れ。中には、時間がある休日に昼過ぎまで寝て、疲れを一気に回復しようとしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、これは疲れの解消には逆効果です。確かに一時的には疲れがとれたような気がしますが、生活リズムが崩れるため、自律神経のバランスが乱れて疲れやすい体になってしまいます。
そのため、休日であってもできるだけ平日と同じくらいの時間に起床することが大切です。規則正しい生活を送ることで、自律神経のバランスが整い、疲れにくい体をつくることができます。休日明けの朝、起きるのが辛い…とストレスを感じることも少なくなるでしょう。
ダラダラは疲れの元!適度に体を動かそう
疲労回復のために休日はできるだけ体を動かさないようにしている、という方もいるかもしれません。しかし、実はこれも疲れの解消には逆効果です。
運動が不足していると筋力や体力が衰え、疲れやすい体になってしまいます。平日も運動量が少ないデスクワークの方は、特に注意しましょう。さらに、適度に運動をすると自律神経のバランスが整うため、睡眠の質が改善される効果も期待できます。
ただし、疲れをとるために激しい運動を取り入れるのはあまりおすすめしません。激しい運動は肉体的な負担が大きく、かえって体を疲労させてしまいます。
疲れをとるためには、ウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。散歩がてら外に出て、景色を楽しみながらウォーキングをすれば、気分もリフレッシュできますよ!
オン・オフのメリハリをつけよう
休日であっても仕事が気になり、ついついメールチェックなどをしてしまう方もいるのではないでしょうか。体を動かしていなくても、意識が仕事に向いているとリラックスできず、疲れをとることができません。1日中家にいたのになぜか疲れている…という状態になってしまいます。
休日は思い切って仕事を忘れて、リフレッシュすることが大切です。ただし、仕事を忘れるために予定を詰め込みすぎるのはNG。エネルギーを消耗しすぎて、疲れが蓄積されてしまいます。
アクティブに動いて精神的な疲労を回復する時間と、体を休めて肉体的な疲労を回復する時間の、両方を確保するようにしましょう。
休日以外の過ごし方も大切!
生活習慣の改善をする
疲れを感じてから対処するのではなく、日頃から疲れにくい体をつくることが大切です。
しかし、休日の過ごし方を変えるだけでは、なかなか疲れやすい体を改善することはできません。疲れにくい体をつくるためには、平日の過ごし方も意識して変えていく必要があります。
ひとつめのポイントは、生活習慣の改善です。1日7時間程度の睡眠を目安として、毎日同じ時間に就寝・起床するように心掛けましょう。
また、平日も適度に体を動かすことが大切です。帰宅時に1駅分歩いたり、エスカレーターではなく階段を利用したりするなど、無理せずに体を動かすと良いでしょう。
疲れにくい体をつくる食事とは?
疲れにくい体をつくるためには、食事の内容も重要です。特に、甘いものが好きな方は要注意。糖分は体内で素早くエネルギーに変化するため、一時的には疲れをとる効果が期待できます。
しかし過剰に摂取すると、反対に疲れやすい体になってしまうのです。糖分を過剰に摂取すると血糖値が急激に上昇するため、インスリンが分泌されて、血糖値を下げようとします。このとき血糖値が低下しすぎると、疲れを感じやすくなることがあるのです。
また、糖分を代謝する際にはビタミンB群が消費されます。ビタミンB群はエネルギーの生成に必要な栄養素であるため、不足すると疲れやすくなる可能性も。疲れたときには甘いものではなく、ビタミンB群を含む食材を摂取するようにしましょう。ビタミンB群は、ウナギや豚肉などに多く含まれています。
お風呂やストレッチでリラックス
1日の疲れを回復するためには、シャワーだけで済ますのではなく、しっかりと湯船に浸かることが大切です。
ただし、熱いお湯に短時間浸かるのではなく、38度~40度程度のややぬるめのお湯に、ゆっくりと浸かるようにしましょう。心身をリラックスさせる副交感神経が優位になり、疲れの回復につながります。
就寝前にはストレッチを行い、筋肉のコリや緊張をほぐすのがおすすめです。日中に蓄積された筋肉の疲れが解消され、翌朝すっきりとした状態で目覚めることができるでしょう。
またストレッチをすると心身がリラックスするため、精神的な疲労を回復する効果も期待できます。リラックス効果を高めるため、好みのアロマを焚きながらストレッチするのも良いでしょう。
休日の過ごし方を見直して疲れにくい体に!
- 疲れは、仕事や家事による肉体的・精神的負担、生活習慣の乱れなどによって蓄積される。
- 慢性的な疲れは病気が原因である可能性も。
- 休日だからといってダラダラと過ごさず、規則正しい生活を送ることが大切。
- 休日に限らず、毎日の睡眠や食事などの生活習慣も改善しよう。
休日の過ごし方や生活習慣を改善して、疲れにくい体をつくりましょう。