公開日:2017/07/10
急におりものが増えた…考えられる原因&年齢との関係性
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おりものの量は個人差がありますが、突然増えるとびっくりしてしまいますよね。
急に増えたことで「何かの病気かも……」と不安になってしまう女性も多いはずです。
下着が汚れてしまったり、ニオイが気になったりと、おりものの増加は女性にとって大きな悩みにつながるもの。
おりものが増えてしまう原因と、女性の年齢との関係性について学んでいきましょう。
おりものの量が増えた原因と体への影響
体調が悪いわけでもなく、生活習慣が変わったわけでもなく、とくに思い当たる原因がなくてもおりものが増えたと悩む女性は多いもの。
では、おりものの量の変動にはどのような原因があるのでしょうか?
ホルモンバランスの変化
おりものの量は卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量と比例していて、卵胞ホルモンが増える排卵期にはおりものの量も増加します。生理と生理の中間あたりで量が増えたと感じたなら、ごくごく自然な現象だと考えていいでしょう。
ただし、色や匂いが変化した場合や量が異常に多いときは、ホルモンバランス以外の原因も考えられます。産婦人科や婦人科などでの受診をおすすめします。
子宮膣部びらん
子宮膣部びらんとは、子宮膣部の表皮がただれる現象のことで、病気ではありません。
ほとんどの女性が子宮膣部びらんになっても無症状ですが、分泌物が増えるため、おりものの量が増加します。この場合は、おりものの色や匂いに異常はなく、重い症状がない限りは治療も必要でないことが多いです。
性感染症などの病気
おりものが増えただけでなく、色や匂いに異常がある場合は、性感染症などの疑いがあります。黄色や茶色だとクラミジア、黄色や黄緑色だとトリコモナス膣炎の恐れがあるので、早めに婦人科へ行きましょう。
また、おりものに血が混じったり下腹部に痛みがある場合は、子宮頸がんなどの可能性もあります。決して放置せず、早急に専門医に相談してください。
おりものの量と年齢の関係性
おりものが急に増えた場合には上記のような原因が考えられますが、年齢によってもおりものの量は変化していきます。
20~30代の若い女性は卵胞ホルモンの分泌量がピーク達し、安定しはじめます。これによって、おりものが増加する方が多いようです。
さらに年齢を重ねて30代後半~40代になると、今度は女性ホルモンが減少していきます。それに伴っておりものの量も少しずつ減っていくことが多いです。閉経を迎える頃には、おりものの量がぐっと減少します。
また、年齢以外にもおりものの量が変化するタイミングがあります。妊娠をすると胎児を守るためにおりものが増加するので、排卵後から生理前の期間もおりものが多かったり、水っぽいおりものが出たという場合には、妊娠の可能性もあるでしょう。
おりものが増えると、ニオイや下着のシミなどが気になるのに加えて、不快感もつきまといます。ただ単に量が多いだけであればそれほど心配する必要もないので、おりものシートを使ったり、下着をこまめに交換したりして清潔な状態を保っていきましょう。
しかし、色や匂いに変化が見られる場合や、下腹部に痛みを伴う場合は病気の可能性があります。大事に至る前に対処するためにも、不安を感じたらなるべく早く婦人科で相談してくださいね。