公開日:2018/04/23
食べる順番ダイエットで痩せられる?効果とやり方を紹介
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食べる順番を変えるだけで、ダイエット効果があると噂の『食べる順番ダイエット』をご存知ですか?今の食事内容を変えずにダイエットが叶うとしたら、こんな嬉しいことはありませんよね。
食べる順番ダイエットのメカニズムや効果、やり方を紹介します。
食べる順番ダイエットとは?
ダイエットはつらい食事制限がつきものだと思っていませんか?食べる順番を変えるだけで、ダイエット効果が実感できれば、こんな楽なことはないでhそう。
噂の『食べる順番ダイエット』とは、どのような仕組みなのか、説明します。
炭水化物の食べ過ぎを防ぐ
『食べる順番ダイエット』は、炭水化物の食べ過ぎを防ぎます。炭水化物は体内でブドウ糖に変化して、私たちの身体を動かすエネルギー源になるのです。このときに必要となるのが、膵臓から分泌される『インスリン』という物質です。
- インスリン
インスリンの働きによって、血液中に糖分が運ばれ、エネルギーへと変化します。一方でインスリンには、使われなかったブドウ糖を脂肪に変化させて、体内に溜め込む性質があります。
炭水化物の食べ過ぎを防ぐことは、ブドウ糖の摂取量を控えることに繋がり、結果、余分な脂肪の蓄積を防ぐことができるのです。
さらには、エネルギー生成に必要な糖分が不足すると、体内に蓄積されている脂肪分を燃やしてエネルギーへ変換するので、ダイエット効果が得られるのです。
糖の吸収をおだやかにする
これまでのダイエットは、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないよう、食べたいものを制限する方法が主流でした。しかし、最近では血糖値の上昇が、肥満を招くのではないかという思考が高まっています。
血糖値の上昇は食材によって速度が違います。食べる順番ダイエットで、血糖値上昇速度の遅い食材を先に食べることで、肥満予防に繋がるのです。
食べる順番ダイエットのやり方
食べる順番ダイエットの仕組みがわかってきたところで、次は具体的なやり方を紹介します。
サラダや野菜ジュースなど食物繊維から摂る
まずは、サラダや野菜ジュースなどの、食物繊維からとりましょう。食物繊維には『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』の2つがあります。
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
小腸の栄養吸収速度を緩やかにして、血糖値の急上昇を防ぎます。
水に溶けにくく、水分を吸収する性質があるため、便の容積を増やして大腸を刺激し、便秘改善に役立つのです。
どちらの食物繊維も体内に吸収さずに排出されるので、脂肪に変化する心配はありません。食物繊維を始めにとって、ある程度胃の中に溜めておくことで、その後の食べ過ぎ防止に役立つのです。
炭水化物は最後に摂ろう
ご飯やパンなどの炭水化物は、血糖値を上昇させやすい食材です。そのため、これを最後に食べることで血糖値の急上昇を防いで、インスリンの過剰分泌が抑えられます。
先にも説明しましたが、インスリンは余分な糖を脂肪に変化させて、溜め込む性質を持っており、炭水化物を最初にとってしまうと、このリスクが高まるのです。そうならないためにも、炭水化物は最後にとることが大切です。
バナナや果物の食べる順番は?
バナナなどの果物はデザートとして、食後に食べるイメージが強いかもしれません。
しかし、これは間違いです。バナナなどの果物は一番始めに食べましょう。果物に含まれる『水溶性食物繊維』は、血糖値の上昇を緩やかにする効果があるので、サラダなどの野菜よりも先に食べることをおすすめします。
効果を得るために爆発の日を作ろう
食べる順番ダイエットを続けていくと、急に体重が落ちない停滞期が訪れます。この停滞期の対処法として、『爆発の日』を作りましょう。
食べる順番ダイエットの停滞期に、炭水化物をドカ食いすると、その日だけは体重が増えるものの、翌日から再び減少していくといわれています。
『爆発の日』作りには、いくつかルールがあり、これに沿って実行することが大切です。そのルールとは以下に挙げます。
- 体脂肪:男性は25%以下、女性は28%以下であること
- 摂取カロリー:体重×45kcal
- 翌日の食事:炭水化物を抜く
- 実行感覚:3週間ごと
このように『爆発の日』は、一定のルールに基づいて実行しましょう。
食べる順番ダイエットの注意点
食べる順番ダイエットをするときに、注意しなければならない点があります。
食べる順番ダイエットに向かない食べ物
食べる順番ダイエットをしようにも、順番をつけられない食べ物がありますよね。以下のものは、その一例です。
- カレーライス
- ラーメン
- カツ丼
- チャーハン
このように、炭水化物とタンパク質、野菜などが一緒になっている食事は、順番を選んで食べるのは難しいものです。そのため、食べる順番ダイエットを実行するなら、できるだけ上記のような食事を避けるようにしましょう。
食べ過ぎに注意しよう
順番を守っているからと、食べすぎてしまってはダイエット効果は得られません。食事量に満足できないときは、汁物の分量を増やしてみるのも良い方法です。
水分で胃を膨らませることで、満腹感を得やすくなります。食後に物足りなさを感じるようなら、お茶や水を飲みましょう。そうすることで、余分なカロリーを摂らずに満腹感を得られます。
食べる順番ダイエットは嘘?
人によっては『食べる順番ダイエット』で効果を得られないこともあります。人は血糖値が十分に上がらないと、満腹感が得られにくく、すぐに空腹を感じてしまうでしょう。
その結果、間食をしてしまい、太ってしまうのです。こういったときは、次のような対処法を試してください。
炭水化物を最初に摂取すると良い?
食べる順番ダイエットで満腹感を得られない人は、食前に炭水化物を少量(茶碗3分の1程度)とっておくと良いでしょう。食事による血糖値の上昇は、食後30分から2時間の間です。
そのため、できるだけ食事の30分くらい前に少量の炭水化物をとっておくと、食事を始めてから満腹感を得やすくなります。
逆食べる順番ダイエットとは?
『食べる順番ダイエット』を実践したものの、全く効果がなかったという人は、先述した炭水化物を食事の30分前に食べて、血糖値を上げておく方法も有効ですが、他に、フルーツを最初に食べる方法もあります。
フルーツには水溶性食物繊維が豊富に含まれており、小腸での栄養吸収を穏やかにしてくれます。ブドウ糖のように血糖値を急激にあげることはありません。
さらに、酵素やビタミン類も豊富なので、新陳代謝アップ効果を発揮して痩せやすい体質へと導いてくれます。
おすすめのフルーツは、グレープフルーツやミカン、オレンジなどの柑橘系です。これには消化を助ける酵素のひとつ、『クエン酸』が豊富に含まれています。
また、栄養分をエネルギーに変換する際に必要な『ビタミンB1』も多いので、脂肪燃焼に役立つのです。
自分に合った食べる順番でダイエットを
一般的な『食べる順番ダイエット』は、野菜、タンパク質、炭水化物の順番です。野菜の食物繊維を先に摂ることで、血糖値の上昇を穏やかにして、余分な脂肪の蓄積を防ぐのに役立ちます。
ただし、食べ過ぎはカロリー過多になるので、物足りなさを感じるようなら、汁物や飲み物で調整しましょう。
また、『食べる順番ダイエット』を実践しても、効果がないという人は、食事の30分前くらいに少量の炭水化物を摂ってから、実践すると効果が出やすくなります。他にも食事の最初にフルーツを習慣にして、食物繊維や酵素を摂取して、血糖値上昇を緩やかにする方法も有効です。
自分に合った食べる順番を見つけて、ダイエットを成功させましょう。