公開日:2017/06/15
保険適用の治療もあり!医療ダイエットで肥満を解消する方法
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健康診断や人間ドックで肥満と判定され、自分で努力したけれど減量がうまくいかない場合は医療ダイエットを利用するのがおすすめです。肥満外来では保険適用で治療が受けられることも。肥満による健康への影響や医療ダイエットについて調べてみました。
肥満が引き起こす病気を知ろう
自分が肥満かどうかの調べ方
厚生労働省が行った平成26年度の国民健康・栄養調査では、
肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性 28.7%、女性 21.3%である。
引用元:平成 26 年 国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省
との結果が発表されました。
肥満の目安となるのがBMIです。BMIとは肥満度を示す指数のことで、BMI数値が25を超えると肥満に該当します。BMIを知るには、「体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}」の式に自分の体重と身長の数字を当てはめて計算してみます。
BMIの数値が、25以上30未満は1度の肥満、30以上35未満は2度、35以上40未満は3度、40以上は4度の肥満となります。まずは、この計算式を使って自分のBMIがどれくらいかを知ることが大切です。
健康に悪い影響が起こる肥満症
BMIが25以上になると肥満となりますが、脂肪が余分についた状態は病気ではありません。ただし、肥満によって健康に悪い影響が出ていると、肥満症という病気に該当します。どんな健康への影響があるかというと、糖尿病や予備軍、高脂血症(脂質異常症)、痛風(高尿酸血症)が主な症状です。
他にも、心臓や脳の血管に起こる病気や、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、ひざや腰の痛みも当てはまります。世界保健機関(WHO)が設定している肥満の基準はBMI30以上ですが、日本ではBMI25以上から肥満となります。日本人の場合、BMI25以上になると糖尿病や高脂血症といった合併症を引き起こすためです。
メタボリックシンドロームも早期治療が必要
内臓に過剰な脂肪が蓄積されてお腹が出っぱった状態を、内臓脂肪型肥満といいます。この状態に血糖値や血圧、血清脂質の異常が重なると、メタボリックシンドロームに該当するため早期治療が必要です。
肥満症が引き起こす影響の中でも、命に関わる危険性があるのが動脈硬化です。たとえ軽度の異常でも、複数重なることで動脈硬化のスピードを速めることになるので、メタボリックシンドロームと診断して予防と早期治療を行う必要があります。
肥満症やメタボリックシンドロームの治療は、減量によって肥満を解消するのが基本です。減量することで血糖値が下がることも多く、肥満によって引き起こされる病気の治療にも繋がります。
医療ダイエットが受けられる肥満外来
肥満外来ってどんなところ?
肥満外来はその名前の通り、病院に設置された診療科の1つで肥満専門の治療を行っています。ダイエット本に載っているノウハウが自分にも当てはまるとは限りません。肥満の原因は人それぞれなので精密検査やカウンセリングで原因を見つけ出して、その人に合った治療を行っています。
自分だけで減量のためのダイエットするのはとても難しいことです。最初は順調に落ちていた体重がある時から減らなくなって諦めてしまい、リバウンドすることも。運動が続けられない、偏食がやめられない、肥満を解消したいのにうまくいかない人は肥満外来を受診するのも1つの方法です。
肥満外来の治療対象はどんなケース?
医療機関によって異なりますが、実際に肥満外来で治療対象となるのは主に健康診断や人間ドッグで肥満と指摘を受けたり、メタボリックシンドロームの指摘を受けたりした場合です。
また、生活習慣病の治療をしているけれど、うまく減量ができないケースも該当します。他には肥満が引き起こす無呼吸症候群にかかっている場合や肥満によってひざや腰に痛みがある場合です。
BMIの数値が25以上だと肥満と判断されますが、肥満外来で治療対象となるのはBMI35以上という医療機関もあるので自分のBMIを算出して事前に確認してみるようにしましょう。
肥満外来ではどんな治療を行うの?
医療機関によって治療内容も様々ですが、食事療法で食生活や生活習慣を改善する方法や身体を動かす運動療法があります。行動修正療法によって肥満の原因をつきとめるのも治療法の1つです。他には脂肪吸引で直接的に脂肪を取り除いたり、食事の摂取量を少なくしたりする胃バイパス手術といった治療法が用いられています。
薬剤では食欲抑制剤であるサノレックスや脂肪吸収抑制剤であるゼニカルといった薬を投与することがあります。また、脂肪溶解注射で脂肪を溶かして排出する薬を使うこともあります。漢方では大柴胡湯や柴胡加竜骨牡蛎湯など肥満のタイプによって使い分けされています。
保険適用で治療が受けられる専門医
北星クリニック(横浜、大阪、札幌)
北星クリニックは横浜駅、大阪駅、新さっぽろ駅とそれぞれの駅の近くにあるクリニックです。医学的な根拠に基づいて医療ダイエットを行い健康増進を目的とする、肥満治療専門の保険医療機関です。
既に生活習慣病の持病がある場合は、健康保険が適用されます。初診時の健康チェックで医療ダイエットが必要と判断された場合も健康保険の適用対象です。
初回の検査結果を元にその人に合った肥満治療プランが提案されます。肥満によって起こる生活習慣病の治療が始まり、2〜4週に1度のペースで通院していきます。健康回復を目的にしているクリニックなので健康食品や器具の販売や機械を使った施術は行われていません。
水道橋メディカルクリニック
東京都の水道橋メディカルクリニックは適切な運動と食事療法を重視したクリニックです。運動負荷心肺機能検査を使った運動処方やスポーツ施設と連携して運動指導が行われています。食事面では肥満症の治療に詳しい管理栄養士から食事指導を受けることで生活習慣病の管理と予防に取り組んでいます。
対象となる疾患は、BMI30以上の肥満、健康診断でメタボリックシンドロームと指摘された場合です。他にも肥満によるいびきや睡眠時無呼吸を指摘された場合や肥満によるひざや腰の痛みが該当します。肥満に関連して健康障害が発生している場合に、健康保険の適用範囲で治療を受けることができます。
東京都立多摩総合医療センター
東京都府中の東京都立多摩総合医療センターは減量外科が設置された病院です。肥満治療の専門医をはじめ、管理栄養士や看護師、臨床心理士、地学療法士などで構成された肥満症治療チームがあります。
主に胃を切除する手術治療が保険診療下で行われている病院です。BMI35以上で糖尿病、脂質代謝異常、高血圧症の疾病がある方が外科治療の対象となり、総合的なチーム医療による質の高い治療が受けられます。
チーム医療によって手術治療だけでなく、食事療法や運動療法によるサポートも万全です。総合的な治療を行うことで手術の成果も最大限に引き出されるよう考えられています。
肥満外来で医療ダイエットを受けることで健康に
肥満は太っているという見た目だけでなく、肥満症やメタボリックシンドロームといった病気を引き起こしていることもあり、間違えたダイエットは労力と時間を無駄にしてしまいます。
- 肥満が引き起こすリスクや病気について把握する
- 自分が肥満なのか、肥満のステージも確認する
- 自分にあった肥満外来があるかどうか確認する
必要があればこのような、医学的根拠に基づいて健康を手に入れられる医療ダイエットを受けてみるのも1つの方法です。保険適用の治療もあるのでお近くの病院を調べてみてください。
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