公開日:2017/05/11 

活性酸素の発生原因は何?活性酸素と老化の関係も詳しく解説

最近、活性酸素という言葉をよく聞きます。しかし、どうも体に悪いらしいというだけで、実は活性酸素が何か、よくわかっていないと思います。活性酸素とは一体なんなのでしょうか。活性酸素による悪影響を回避する方法も含めて見ていきたいと思います。

活性酸素について知ろう!正しい知識が大事

活性化酸素とは一体何でしょうか

私たちが呼吸して吸い込まれた空気の21パーセントは酸素です。その酸素は体の中で色々な役割を果たしています。主に食べ物を燃やしてエネルギーに変えるのが酸素の役割です。日常生活でも、酸素がないと火がつかないことを考えると、体内でも同じように酸素が使われているのだとわかります。そして一部の酸素は「活性酸素」という物質に変化します。

体内に細菌が入って来た時に、血液中の白血球が細菌などの異物をキャッチし、分解することはよく知られていますが、その時に活性酸素が使われるのです。活性酸素は強い酸性で、殺菌力が強い物質です。つまり、活性酸素は、本来体に必要なものだったのです。

しかし活性酸素が増え過ぎると、悪影響があるようです。

活性酸素の発生は生活習慣が原因

・喫煙によるタールの摂取

タバコの害はよく話題になりますが、具体的には有害物質であるタールが体内に入ってくるのでそれに対抗するために活性酸素が増加するのですね。喫煙者ではなくてもそばにいる人が吸えば同じように活性酸素が増えますから、喫煙しないからと安心はできません。

・過度なアルコール

アルコール類はアルカリ性の食べ物ですから適量を飲んでいると、活性酸素を減少させる効果があります。しかし、反対にアルコールも過度に摂りすぎるとうまく体がアルコールを分解できなくなり、活性酸素の増加の原因になります。

・過度な運動

運動は体に良いからと無理していたら実は活性酸素を増やす原因のひとつ。そういえばダイエットも継続的なゆったりした動きの方が効果があるようです。ゆっくりと酸素を体に取り入れるような運動が体質改善にも良いようです。

活性酸素の発生する環境からの原因

・大気汚染:大気汚染は肌から悪影響物質を取るというのではなく、呼吸した空気に多くの窒素を含み、そのために活性酸素を作り出してしまう原因になっています。自分一人で汚染問題を解決することはできませんが、たまに自然いっぱいの山や海に出かけましょう。

・食品添加物:異物という点では食品添加物も同様です。異物を体から放出しようとして、活性酸素が発生してしまいます。できるだけ自然なもの、家で加工したものを食べるようにしましょう。忙しくて作る時間を取れなかったら、りんごやバナナなど手軽に食べられる果物を利用しましょう。

・ストレス:ストレスが強くなると体はそれに対抗するために副腎皮質ホルモンを生成します。その時に活性酸素も一緒に放出されます。活性酸素の影響で疲れを感じるようになり、それがさらにストレスの原因になるという、悪循環が始まります。できるだけ疲れをとって休むように心がけましょう。

活性酸素の影響は?老化するって本当?

疲れやすいと感じる時が多くなっている

活性酸素が大量に発生しているかどうかは、なかなか判断が難しいところです。しかし、疲れやすくなった、何をするのも億劫で、休んでも回復しにくくなったという場合は活性酸素の増加を疑ってもいいでしょう。

活性酸素が必要以上に増えると、細胞や遺伝子も攻撃し始めます。つまり酸化させてしまうのです。体内の細胞は不飽和脂肪酸という油で作られた膜で守られていますが、その不飽和脂肪酸と活性酸素が結びつき、酸化して過酸化脂質になってしまいます。

すると細胞が栄養を吸収し、老廃物を取り出すというプロセスに支障が現れ始めます。その上、活性酸素は血液中のLDLコレステロールを酸化してしまい、血管を固く老朽化させてしまいます。その影響でちょっとした運動で息が切れるようになってしまうのです。

コラーゲンが減るとどうなるのでしょう

活性酸素が増え過ぎると、緩和させる為に大量のビタミンCやビタミンEが使われます。2016年に東京医科歯科大学の研究グループが発表した研究によると、体内でコラーゲンを作り出すにはビタミンCがたくさん必要なのだそうです。

綺麗なお肌になるために、コラーゲン入りのクリームやサプリがよく売れていますから、コラーゲンという言葉を耳にしたことはあると思います。若さを保つために必要な物質で大量に摂取するとシワが薄くなったという研究も進められています。

しかし、コラーゲンは体外から摂取するよりも、体内で作られるコラーゲンの方が、より効果があるようです。ですから、ビタミンCの不足によってつコラーゲンが減少すると老化が進むということですね。

お肌がカサカサ、またはギトギト

血管が老朽化すると血行も悪くなり、お肌や髪にも影響が出ます。その上、活性酸素が増えて、ビタミンCを消費しすぎるために、体内でコラーゲンができなくなり、肌の調子が悪く、老化が進んでしまいます。

調子が悪くなった結果、かさかさの乾燥肌になったり、反対に脂性肌になったりします。うまく皮脂をコントロールできなくなっているのですね。それがいわゆる老化の始まりです。

皮脂がコントロールできなくなると、細胞の入れ替わりができなくなります。すると古い皮膚が残り、酸化してしまうのです。活性酸素を減少させてお肌の調子をよくするには、悪習慣を取り除き、抗酸化作用のある食べ物を摂取することが大事なようです。次の章で、食べ物について見ていきましょう。

活性化酸素を抑える抗酸化作用のある食べ物

水溶性抗酸化物質を摂取できる食品

ビタミンC:ブロッコリーやいちごをはじめとして野菜類、柑橘類などに含まれています。新鮮なものでないと、減少しています。

ビタミンB群:特にビタミンB2とB6。ほうれん草や豚肉などに含まれています。

ピクノジェノール:松の樹皮から抽出してサプリメントとして売られています。抗炎症作用があり、肌のトラブルにも効果が期待できます。シミが薄くなったという声もあります。

ペプチド:アミノ酸結合体ですから、タンパク質の多い食べ物に含まれています。

水素水:水素水に関してはまだディスカッションがありますが、シンプルに考えると水素と過剰な酸素分子がつながれば中性の水になります。ですから、酸化が進むのを抑えられると理論的には考えられそうです。

脂溶性抗酸化物質を摂取できる食品

ビタミンE:若返りのビタミンと呼ばれています。ビタミンCと摂取するとさらに効果が期待できます。血行を良くし、肌の色を生き生きとさせます。魚の卵、赤ピーマン、モロヘイヤ、うなぎなどに含まれています。

アスタキサンチン:魚介類に多く含まれます。特にエビの皮に含まれていますから、エビを食べるときは丸ごと食べましょう。エビの皮を使ったアメリカンソースなどを作るのも食べやすくするアイデアです。

リコピン:トマトジュースに多く含まれるという論文が2016年に話題になりました。トマトジュースダイエットの流行時にリコピンという言葉が普及し、細胞が活性化し、痩せると言われています。

これら脂溶性の抗酸化食品は油と一緒にとると体が吸収しやすくなります。

ポリフェノールを摂取するための食品

カテキン:緑茶に多く含まれ、基礎代謝もよくなるということで世界的に緑茶が飲まれるようになりました。

大豆イソフラボン:大豆だけではなく、大豆を原材料に使った食品、豆腐、みそなどにも多く含まれています。

ザクロエキス:生理不順や冷え性にも効果があるというザクロエキスには抗酸化作用成分もたっぷり。

ゴマリグナン:ゴマに含まれている成分です。ゴマだけではなく、胡麻油にも含まれていますから、サラダなどに使うと手軽に摂取できます。

こうやってみると、日本人が普段食していたものが多いことに気づきます。伝統的な食事が日本女性の若さの秘密なのかもしれません。

活性酸素の増加を抑える生活が美肌への近道

活性酸素が発生する原因を知る。

  • 生活習慣に問題がある。(喫煙、飲酒、不規則など)
  • 大気汚染や食品添加物など外的要因。
  • ストレスが多い。

活性化酸素を減らす食事に切り替える。

日本食を中心にとると魚の卵やごま、大豆などが摂りやすいようです。要は規則正しい生活をし、きちんと食事をすることが大事なようです。

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