公開日:2017/06/15 

グリーンピースがダイエットピッタリ?!効果や摂取方法とは

ころころとした丸みのある緑色が可愛らしいグリーンピース。小さい頃、食卓や給食でよく出された親しみ深い食品ですよね。実はこのグリーンピースには素晴らしいダイエット効果があるのです!今回はその効果やグリーンピースを利用したおすすめのダイエット方法についてご紹介しましょう。

そもそもグリーンピースってどんなもの?

えんどう豆を未熟な状態で食用にしたもの

緑色のころころとした丸みのある豆を見ると、何となくグリーンピースであると捉えている方も多いかと思いますが、グリーンピースの概要が明確でないという人もたくさんいるのではないでしょうか?

グリーンピースはマメ科のエンドウ属に分類されていて、えんどう豆を未熟な状態のまま食用にしたものを指します。食用にできるグリーンピースは青実用エンドウやアオエンドウと言われています。グリーンピースの元となるえんどう豆も2つに分類されていて、さやの硬さによって硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)があります。

硬莢種は完熟した豆を乾燥して使用するえんどう豆、うすいえんどうやグリーンピースなど成熟しきっていない実を食用とした実えんどうに分類されていて、最近では中華料理の高級食材のひとつとして取り入れられているエンドウの若葉も、栄養満点なスプラウトのひとつとして支持を集めています。

日本で食用として一般化したのは明治時代

グリーンピースの元となるえんどう豆は中央アジアから中近東、地中海沿岸付近の地域が原産地であると言われています。近年にできた食べ物ではなく、古代エジプトや古代ギリシャなど古くから食用として活用されており、8~10世紀あたりにインドや中国などのアジアに浸透しました。

えんどう豆はしばらく穀物として使用されていましたが、明治時代に入ってから欧米で豊富な品種を導入しており、日本国内でもグリーンピースが食用として取り入れられるのが一般的になっていったのです。

明治時代後半に入ると北海道をメインに大規模な栽培が実施されるようになり、このあたりからサヤエンドウ用やグリーンピース用、乾燥豆用など品種が分けられるようになったそうです。

グリーンピースは張り感で見分ける

グリーンピースの見分け方がわからないという場合はさやのふっくり感と張り感をチェックしましょう。色は綺麗な黄緑色や緑色のものです。また、さやの表面やへたが変色していないものを選ぶと、栄養満点なグリーンピースの新鮮な栄養素を摂取することが可能です。

グリーンピースはさやから出したあと時間が経過するにつれて風味が低下する特徴がありますから、グリーンピースを選ぶときはさや付きのものを選ぶようにしてくださいね。

グリーンピースの主なデメリットとして挙げられるのは日持ちしないこと。そのため、すぐに使用しない場合は乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管するようにしましょう。

このような保存方法で保管したとしても、2~3日以内には調理するようにし、さやからグリーンピースが出されたものの場合は当日中に使いきるように心がけてください。

グリーンピースがダイエットに効果的な理由

便通を改善し満腹感を維持してくれる

グリーンピースがダイエットに効果的とされている最も大きな理由は豊富な食物繊維が含まれていることです。この食物繊維には腸内に蓄積された老廃物の排泄を促進させる作用があり、便通を改善してくれます。便通が改善されると私たちの健康に密接に関係している腸内フローラを整えることにも繋がるのです。

また、グリーンピースには噛み応えがありますから多量を摂取しなくても満足感を得ることができ、グリーンピースの摂取で腸内が膨らみますから満腹感を得ることが可能なんです。これらの満足感や満腹感から食べ過ぎを防ぐことができるというわけなんですね。

その他にもグリーンピースには糖の吸収を穏やかにする作用もありますから、余分な脂肪の蓄積を防止したり糖尿病予防にもつながると考えられているのです。

代謝に関わる栄養素を豊富に含んでいる

グリーンピースの摂取で満腹感を得られるのはもちろん、グリーンピース自体にも元々体内にある脂肪分解を行う酵素の働きを向上させてダイエット効果を高めるアミノ酸やビタミンB群など、代謝促進に効果的な栄養素を豊富に含んでいます。

これらの栄養素によって腸内細菌が活性化することで、ビタミン合成や代謝を向上させる作用も併せて期待できるというわけなんですね。また、むくみの予防や解消にも効果的なカリウムも他の食品と比較して多く含まれていますから、民間療法などでも利尿剤の代用として取り入れられることがあるそうです。

このようなことから老廃物を素早く排泄し、体内に必要な栄養素の吸収や代謝を向上させる効果があることで、ダイエットに効果的といわれているんです。

美肌効果も期待することができる

グリーンピースにはβカロテンと呼ばれる強力な抗酸化力を持った人体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保つために必要不可欠な成分を配合しています。

他の食品と比較して特に多いというわけではないのですが、ピーマンや枝豆などを上回る含有量で、シミやくすみの予防改善、ニキビやニキビ跡の改善効果があるビタミンCも配合されていますから、抗酸化作用の相乗効果による肌の老化の予防や促進を防ぐ効果を期待することができるんです。

βカロテンには体内に入るとビタミンAへと変換されて、肌の新陳代謝やターンオーバーを正常にする作用があります。

それだけでなく、爪や髪、皮膚の再生に関するビタミンB2や皮膚の炎症を抑制する効果が高くなるビオチンという栄養素も配合しているため、グリーンピースの摂取によってダイエット効果はもちろん、肌本来のバリア機能や再生能力を向上させる美肌にも優秀な野菜として期待することが可能なんですね。

おすすめレシピでダイエットをもっと楽しく

おすすめレシピその1:グリーンピースご飯

グリーンピースの香りを生かしつつ、塩だけで味付けしたシンプルな美味しさを堪能できるグリーンピースご飯は、ダイエット中でも飽きることなく楽しむことができそうですよね。作り方もとても簡単ですから、自炊が苦手という方にもおすすめのダイエットレシピです。

材料は2人分で米1合、6cm四方の昆布を1/2枚、さやから出したグリーンピース75g、水90mlと酒大さじ1/2、塩少さじ1/2用意します。

始めに米をかるく洗ってざるに上げた状態で30分以上おきます。米と昆布、グリーンピースを炊飯器の内釜に入れて混ぜ併せ、昆布とグリーンピースを入れて炊きましょう。炊き上がった後はそこからさっくり混ぜて、ふっくらとなるように茶碗に盛ってください。

1人あたり熱量310キロカロリー、塩分1.7gと低カロリーな主食メニューに仕上がります。

おすすめレシピその2:ポタージュ

グリーンピースのポタージュはグリーンのきれいな色味を楽しみつつ、ダイエットを行うことができるレシピです。

材料は2人分で乾塩ベーコンを50g、バター15gとグリーンピースを150g、玉ねぎを1/4個と牛乳100ml、水200mlと生クリーム25ml、固形ブイヨンを1/4個、塩とホワイトペッパーを適量用意します。

作り方はベーコンを1cm幅にカットし玉ねぎを薄くスライスし、グリーンピースをさやから出します。乾塩ベーコンを鍋で炒めて香りが出てきたら、バターと玉ねぎを弱火でじっくり炒めます。次にグリーンピースに水と固形ブイヨンをプラスし、グリーンピースが柔らかい状態になるまできちんと煮込みましょう。柔らかくなった後はミキサーをかけて、ざるで裏ごしして鍋に戻してください。

最後に鍋に火をかけて、温まってきたら牛乳と生クリームをプラスし、適量の塩とホワイトペッパー味を調整します。

おすすめレシピその3:じゃがいもの塩麹煮

旨味がぎっしり詰まったじゃがいもとグリーンピースの塩麹煮は、新鮮なグリーンピースと時皮ごとじゃがいものシンプルな味付けを楽しむことができます。

材料は2人分でじゃがいも大を1個(300g)、さやから出したグリーンピースを50g、塩麹を少さじ2、水を1/4カップ用意します。どんな種類のじゃがいもでも問題ありませんが、新じゃがいもを使うのであれば新鮮なものを皮ごと使用すると、シンプルな旨みだけでなく食感も楽しむことが可能です。

じゃがいものカットの仕方は1口サイズにすると、料理の見た目をよくするのはもちろん食べやすくなるのでおすすめですね。材料を全て鍋に中に投入し、じゃがいもが柔らかくなるまでじっくり煮てください。

グリーンピースダイエットの主な注意点とは

茹でた後に冷凍すると栄養価が下がる

冷凍されたグリーンピースにも栄養はあるのですが、茹でたグリーンピースを冷凍させた場合、栄養価はガクッと下がってしまいます。これは、茹でたものと生のものでは栄養価が異なり、熱した分だけ栄養価が下がってしまうと考えても過言ではないのです。

ただし、茹でたグリーンピースに全く栄養価がないというわけではなく、熱に強い食物繊維やカロテンなどの栄養素は残ります。このことから、生のグリーンピースと比較すると栄養価が下がるものの、茹でた後に冷凍したグリーンピースにもきちんと栄養が詰まっていることがわかりますよね。

もし、自分で茹でた後に冷凍グリーンピースを作る場合は、栄養価の低下を最小限にするために、茹でる時間を2〜3分程度に留めるようにしてください。

食事量を増やさないように注意する

栄養満点なグリーンピースは低カロリーになっていて、100gあたりおよそ93キロカロリーとなっています。この100gはお茶碗1配分の量となりますから、それだけ多量のグリーンピースを1度に摂取することはなかなか難しいですよね。

そのためお茶碗1杯を食べても93キロカロリー前後となりますから、グリーンピースはダイエットの強い味方なんです。ただし、このときに注意しておきたいことがあります。それは、たくさんのグリーンピースを摂取しているからといって、他の食事量を増やすとカロリーオーバーしてしまう可能性があるんです。

そのため、グリーンピースを摂取していても、ご飯やお肉料理など他の食事量を増やさないように心がけてくださいね。グリーンピースはあくまでもダイエットをサポートしてくれるものと捉えて摂取するようにしましょう。

あまり噛まずに丸のみしないようにする

グリーンピースはコロコロとした小さな形状となるため、あまり噛まずに丸のみしてしまうことがあります。

しかし、グリーンピースにはしっかりとした噛みごたえがあり、消化のことを考慮すると十分に噛んでから飲み込むことが大事なのです。そのため、必ず咀嚼を行ってから飲み込むように意識してくださいね。

また、噛んでゆっくり味わうことで、爽やかな甘みを楽しめるのはもちろん、早食いによって生じる食物の過剰摂取を防ぐことが可能です。

グリーンピースのように食物繊維が豊富に含まれた食品は消化に時間を要するため、腹持ちがよくその結果余分な間食を予防することができますから、より優れたダイエット効果を期待したい方はこの食べ方に特に重点をおくようにしてくださいね。

グリーンピースダイエットでスリムボディに

  • グリーンピースは豊富な食物繊維と腸内フローラを整えてくれます
  • 食べると満腹感が出るのでダイエットのお供に最適!
  • 冷凍のグリーンピースではなく、生のグリーンピースを選ぶのがおすすめ

栄養満点なグリーンピースを取り入れることで、高いダイエット効果が期待できます。楽しみながらスリムボディを手に入れたいという方は是非試してみてはいかがでしょうか。

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