公開日:2017/05/24
エルメスのバーキンは女性の憧れ!ブランドの歴史とバーキンの魅力とは
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り113
エルメスは1837年にフランスのパリで馬具工房として開業し、今や世界的に有名となった高級ブランドです。
もともとは馬具工房として創業していましたが、時代の流れからバッグや財布などの皮革製品を扱う事業へと展開していきました。
そんなエルメスのバッグのなかでも、ブランドの代表作であるのがバーキンという名のハンドバッグです。
今回は世界中の女性の憧れのブランドのひとつであるエルメスと、そんなエルメスを代表するバッグ、バーキンについてご紹介します。
エルメスってどんなブランド?
エルメスの歴史
エルメスは1837年にティエリー・エルメスがパリで創業した高級馬具工房が始まりでした。その優れた馬具製作によって、ナポレオン3世やロシア皇帝などの顧客に愛され繁盛していきます。
1892年には、馬鞍を収納するためのバッグ「サック・オータクロア」が製作されました。馬具製作の技術もしっかりと受け継がれているエルメスが初めて作ったバッグで、バーキンの原型となったモデルです。
1900年代に入ると、時代は馬車ではなく自動車社会へと移り変わっていきました。ティエリーの孫であるエミール=モーリス・エルメスはエルメスの事業を馬具からファッションへと転向させたのです。
1920年にはファスナーの特許を申請し、初めてバッグにファスナーを使用。世界で初めてのファスナー付きバッグであるブガッティ(ボリード)を誕生。こうして現在のエルメスへと繋がっていくのです。
ブランドの原点であるケリーバッグ
エルメスのブランド初のバッグとして知られるのがケリーです。ケリーは1892年にその原型が誕生しました。
誕生した当初はサック・ア・クロアという名称でしたが、モナコ王妃であるグレース・ケリーが使用していたということがきっかけで1955年ころからケリーに改名されました。
その後エルメスのバッグは、王室御用達のアイテムとしてますます話題となっていき、今では世界中のセレブたちに愛用されています。
エルメスの代表作、バーキンとは?
バーキンの誕生秘話
バーキンが誕生するときっかけとなったのは、ある女性との出会いがきっかけなのです。5代目の社長であるジャン=ルイ・デュマ=エルメスが乗った航空機の中でそれは起こりました。
機内で社長の隣の席に座っていたのがイギリスの女性シンガー、ジェーン・バーキンでした。ふと隣に座っていた彼女のバッグを見るとボロボロの大きなバッグにたくさんのものが無造作に詰め込まれていたのです。
それを見て驚いた社長は、たくさんの荷物をしっかり詰め込むことができるようなバッグをプレゼントさせてほしいと、ジェーンに申し出たことにより、バーキンの原型となるサック・オータクロアが誕生しました。
バーキンの魅力とは
エルメスのバーキンはフラップを開けたままでも持ちやすいようにと、持ち手が2本のデザインとなっています。またバーキンの魅力はなんといっても、その収納力にあります。
バーキンはどんなものでも収納することができるように仕切りをなくした作りになっているので、それだけ収納ができる容量が大きくなっています。
エレガントな見た目でありながら、抜群の収納力と荷物の重さにも耐えられるような丈夫な作りになっているのもバーキンの特徴です。
ほかにもオープンポケットや背面側にはファスナーポケットがあるので、スマホや鍵などの小物もしっかりと分けて収納できる機能的で使いやすいデザインになっています。
希少で高価な存在
エルメスといえばバーキンとされるほど有名なバッグですが、定価でも100万超えは当たり前で、かなり高価な価格であるうえに、非常に希少なため簡単には手に入れることができません。
バーキンはすべて手作りで作られていて、作業は職人一人がひとつのバッグを最後まで完成させています。そのため大量生産はできないのです。またエルメスの直営ショップでも店頭には陳列されていません。
バーキンの種類
バーキンは5サイズ展開
バーキンのサイズは5種類展開されています。
- 25cm(コンパクトで身軽に持てるサイズ)
- 30cm(日本で最も人気のあるサイズ)
- 35cm(書類などの持ち運びに便利なサイズ)
- 40cm(海外で最も人気が高いサイズ)
- 45cm(日本国内ではほとんど見かけない非常に希少なサイズ)
エルメスのバーキンは、パーティーバッグとしても使いやすい25から、非常に希少な45までの5つのサイズを取り揃えています。
バーキンを選ぶときには、自分が使いたい用途に合わせてサイズを選ぶことを心がけましょう。普段使いをしたいなら軽量サイズを、旅行で使うことを考えるているなら大きめのサイズを選ぶ、といった具合です。
バーキンにはどれくらいの荷物が入り、どのくらいの重さなのかを確かめてみると、より最適なサイズの選び方ができるようになります。
バーキンの素材
エルメスのバーキンはサイズ展開と同様に、素材のラインナップも幅広いのが魅力です。同じデザインでも素材によって違った表情を楽しむことができます。
エルメスのバッグの素材で一番製造されているのが牛革です。展開している牛革素材の種類は豊富にあり、それぞれの素材が持つイメージや使用感、仕上がりなど、自分の好みに合わせて選ぶことが可能です。
クロコダイルやアリゲーターなどの高品質な素材を扱っています。特にクロコダイルはその革の美しさや強度、希少性から「革のダイヤモンド」と呼ばれています。
発色性に優れていて、丈夫で軽量で軽量なのが特徴です。
オーストリッチはダチョウの革です。軽量で丈夫でもあることから、耐久性は牛革の数倍ともいわれています。
バーキンを手に入れたなら
エルメスのバーキンは、デザインと実用性を兼ね備えているバッグで、いまやエルメスの代表的な存在です。
しかしながらバーキンは店頭に並ぶことも少なく、欲しいと思ってもなかなか手に入らない非常に希少なバッグでもあります。
もし手に入れることができたなら、女性の憧れでもあるバーキンを手にして出かけてみてはいかがでしょうか。
こうしてジェーン・バーキンの為に作られたバッグが、エルメスの代表作であるバーキンなのです。
ジェーンの為にとエルメスが作ったバッグはやがて市場に出回るようになり、後にジェーン・バーキンの名にちなんで「バーキン」と名づけられました。