公開日:2017/06/26 

ネット銀行のメリットとデメリットは?大手銀行と比べてここが魅力!

近年、『ネット銀行』に口座を持つ人が増えています。一般の銀行との違いはどこにあるのでしょうか?そもそも、ネット銀行とはどのような銀行を指すのでしょうか?メリット・デメリットを理解し、便利なネット銀行を活用しましょう。

ネット銀行について基礎から学ぼう

まず、『ネット銀行』は一般の銀行となにが違うのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

ネット銀行とは

『ネット銀行』は、インターネット銀行とも呼ばれています。一般の銀行のように、自社の店舗やATMを持つ銀行はほとんどなく、インターネットでの取引を専業で行っていることが特徴です。

各家庭のインターネットの普及率の向上や、通信インフラが拡充されたこと、また安全性も高まったことなどから、インターネットをメインとしたネット銀行が誕生しました。

一般の銀行と比べると、『各種手数料の安さ』や『高金利』であることなど、いろいろなメリットも注目されています。

勘違いしやすい!ネット銀行とネットバンキング

『ネットバンキング』という言葉も最近よく使われています。別名『オンラインバンキング』とも呼ばれていますが、これは『ネット銀行』とは異なります。

『ネットバンキング』とは、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行といった大手の銀行や、地方銀行などが行っているサービスの1つです。店舗やATMに出向かなくても、インターネットの画面から振込みなどの取引ができるというものです。

『ネットバンキング』は、店舗やATMを持たない『ネット銀行』とはまったくの別物であることを、理解しておきましょう。

ネット銀行のメリットとデメリット

それでは、ネット銀行のメリットとデメリットを見てみましょう。

ネット銀行のメリット

ネット銀行のメリットには、『手数料が安い』『金利が高い』といった点が挙げられます。それぞれ詳しく解説します。

手数料が無料、格安

ネット銀行の大きなメリットは、『手数料の安さ』にあります。大手や地方などの一般の銀行に比べて手数料が格安で、同じネット銀行同士の振込みの場合は、手数料が無料になる銀行がほとんどです。

また、ATM手数料も無料で利用できる場合が多いのも特徴です。ネット銀行のほとんどは、月に一定の回数であればATM手数料が無料で利用できます。

ネット銀行の入出金には、コンビニやスーパーに設置された『セブン銀行ATM』や、『ゆうちょ銀行ATM』などが利用できるので、一般の銀行よりも使用できるATM数が多く便利です。

また、ネット銀行のキャッシュカードは、デビットカードと兼用の場合が多く、日々デビットカードを使用していれば、自動的に銀行から引き落としになるので、ATMで現金を引き出す手間も省けます。

大手銀行より金利が高め

普通預金の金利は、一般の銀行・ネット銀行限らず、現在はマイナス金利の影響を受け、低くなっています。

しかし、定期預金に関しては、一般の銀行に比べてネット銀行の方が高金利です。
夏や冬のボーナスの時期になると、多くのネット銀行で、多く利息がもらえる、高金利の定期預金のキャンペーンが開催されます。

ネット銀行のデメリット

ネット銀行のメリットは分かりましたが、デメリットにはどういったものがあるのでしょうか?

店舗と通帳がない

ほとんどのネット銀行は、実店舗や自社のATMは持っていません。入出金には、コンビニのATM、または提携しているATMを利用しなければいけません。

提携しているATMを利用する場合は、手数料が必要になることがありますが、一部のネット銀行では、この手数料を無料にしています。

また、ネット銀行には、一般の銀行では当たり前にある『通帳』が存在せず、そのことを不安に感じる人もいるようです。

しかし、取引内容はインターネットの自分の口座情報画面から確認可能です。また、過去の取引内容をダウンロードもできるので、パソコン内で取引データの管理をしておくこともできます。

IDパスワードを忘れると使えない

ネット銀行は、インターネット上のセキュリティのため、『IDとパスワード』を設定し利用します。IDとパスワードを入力して、自分の口座にログインして利用します。

そのため、IDやパスワードを忘れてしまった場合、ログインができず、取引操作を利用できません。

また、間違ったIDやパスワードを複数回入力してしまうと、安全のため、アカウントが利用停止となり、それ以上、進めることができなくなってしまいます。

その場合は、カスタマーサポートにメールや電話で連絡を取り、再度、使えるよう設定し直してもらう必要があります。

ネット銀行で住宅ローンを組むメリット、デメリット

ネット銀行では、『住宅ローン』を組むこともできます。その場合のメリットとデメリットも見てみましょう。

金利の低さと手数料の安さが魅力

ネット銀行で住宅ローンを組む最大のメリットは、『金利の低さ』と『手数料の安さ』です。

金利を低く設定できる理由は、実店舗を持たないので、銀行を運営する費用や、従業員などの人件費を極力抑えることができるためです。

各金融機関の最も優遇された場合の、一番低い金利を比較してみると(2016年10月現在)

  • ネット銀行:0.497〜0.570%(変動金利)
  • 大手都市銀行:0.600〜0.625%(変動金利)
  • フラット35:0.950〜1.500%(固定金利)
となっており、ネット銀行が、大手都市銀行やフラット35に比べて、低金利であることが分かります。ただし、金利の優遇条件は、個人の審査の結果によって変わることがあります。

次に『手数料の安さ』とは、一部繰り上げ手数料のことを指します。ネット銀行は、一部繰り上げ手数料が無料です。

楽天銀行およびソニー銀行は、全額を一括で繰り上げて、完済する場合の手数料も無料です。その他のネット銀行の場合は、全額繰り上げの返済手数料は1万800~5万4000円です。

大手銀行の各金融機関のネットバンキングからですと、一部繰り上げ手数料は無料となりますが、電話やテレビ窓口の場合は約5400円、店舗での対面窓口を利用する場合も約1万6200~3万円が必要です。

このように、繰り上げ手数料が無料・格安なのはネット銀行の大きなメリットですので、住宅ローンを組んで、頻繁に繰り上げ返済をしていこうと考えている人は、ネット銀行の利用がおすすめです。

対面相談できないのが最大の不安点?

それでは、ネット銀行で住宅ローンを組む際の1番のデメリットとは、なんでしょうか?それは、『対面相談ができない』点です。

大きな金額を扱う住宅ローンですので、直接対面して話ができないことを不安に思う人もいます。最近では、電話やテレビ電話・相談窓口などの導入や、個別対応できる店舗を作るなど、デメリットをカバーしようとするネット銀行も増えています。

ネット銀行では、セキュリティ対策をしっかりと

ネット銀行はメリットも多くある反面、インターネット上での操作・取引になるため、セキュリィ対策はしっかりと行っておく必要があります。具体的な方法をチェックしてみましょう。

安易なパスワード利用やウイルスに注意

ネット銀行を利用する場合、はじめにパスワードを設定しますが、その際は慎重に行いましょう。覚えやすいからと、電話番号や自宅の住所、自分や身内の誕生日などから取った数字を使用すると、他者から予想されやすく、非常に危険です。

また、インターネットのウイルス感染対策も必要です。使用するパソコンに、ウイルス対策ソフトを入れておくことで、予防しましょう。

ネット銀行のメリットとデメリットを正しく理解して選ぼう

ネット銀行には、『手軽に使える便利さ』や、『手数料の安さ』『高金利な定期預金』など、一般の銀行にはない、さまざまなメリットがあります。

その反面、『対面相談できない』『通帳がない』などのデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を正しく理解し、自分にあった銀行を利用しましょう。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

643



ページのトップへ