公開日:2017/05/25 

睡眠不足はお肌の大敵!ニキビの原因と美肌のための予防法

睡眠不足が健康に良くない、ということは皆さんよくご存じではないでしょうか。睡眠不足はお肌への影響も大きく、ニキビを作る要因のひとつとなっています。ニキビができる原因や、美肌のために大事な睡眠についてお話しします。

ニキビの原因を把握しよう!

思春期のニキビと大人ニキビ

ニキビには思春期の頃にできる「思春期ニキビ」と大人になってからできる「大人ニキビ」の2種類があります。その違いを詳しく見ていきましょう。

思春期ニキビ

皮脂の分泌が多くなることが思春期ニキビの主な原因です。皮脂によって毛穴が目詰まりを起こし、アクネ菌が繁殖しやすくなります。顔全体にできるのが特徴で、特に額や鼻のTゾーンにできやすいとされています。皮脂の分泌が盛んになる春~夏場などは注意が必要です。

大人ニキビ

大人ニキビの原因は様々で、人によって異なります。多くの場合、古くなった角質が上手くはがれず蓄積し、毛穴をふさいでしまうことで発生するといわれています。これには、ストレスや不規則な生活からくるターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)の乱れが密接に関わっているようです。大人ニキビは頬やあごなどのUゾーンにできることが多く、同じ場所に繰り返し発生する傾向があります。

大人ニキビが治りにくい理由

とても頑固で繰り返しできてしまう大人ニキビ。なぜこんなに治りにくいのでしょうか?その理由は大人ニキビができる原因にあります。その主な原因は「ターンオーバーの乱れ」と「お肌の乾燥」です。

肌の代謝が悪くなってターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴詰まりを起こします。この時ふさがった毛穴にアクネ菌が繁殖し、できた炎症が大人ニキビです。大人ニキビの大敵は乾燥。ターンオーバーの低下により肌が乾燥すると、毛穴をふさぐ角質がさらに固くなり、大人ニキビがより頑固なものになります。

思春期ニキビは毎日丁寧に正しい洗顔をしていれば、発生をある程度予防することができます。ですが、大人ニキビはそうではありません。洗顔をしすぎるとかえって肌が乾燥し、ニキビができやすくなってしまいます。

大人ニキビの3大要因とは?

大人ニキビの3大要因は以下の通りです。

  • ストレス
  • 食生活の乱れ
  • 寝不足

ストレスとは誰もが日々の生活の中で感じている心的ストレス。それに加え、間違ったスキンケアや化粧品の刺激による外的ストレスが原因となります。これらは肌のターンオーバーに影響を与え、大人ニキビを作ります。

次に食生活の乱れです。偏った食事と飲酒は、体の毒素を排出する機能に負担をかけます。お肌の代謝を助けてくれるビタミンBは、アルコール代謝のために大量消費されます。その影響で毒素が肌にたまり、大人ニキビとなります。

最後に睡眠不足です。睡眠不足は大人ニキビの代表的な要因とされています。

ニキビの代表的な原因は睡眠不足

なぜ寝不足がニキビの原因に?

寝不足がなぜニキビの原因になるのか?それは、睡眠中に成長ホルモンが分泌されるからです。新しい細胞を活発に作り出す成長ホルモンの働きによって、肌のターンオーバーは正常に行われます。睡眠時間が短いと成長ホルモンの分泌が少なくなり、ターンオーバーが乱れます。

ターンオーバーとは肌が生まれ変わる周期のことです。これは顔の肌の場合は約28日周期で行われます。ターンオーバーが正常に行われていないと、未熟で小さな細胞が肌表面に並んでスカスカの状態になります。すると本来の肌が持つバリア機能が失われて、水分の蒸発や雑菌の侵入を防ぐことができなくなってしまうのです。

このようにして、寝不足になるとニキビをはじめとする様々な肌トラブルが起こってしまいます。

寝不足とストレスの密接な関係

寝不足とストレスはとても密接な関係になります。ストレスがたまると脳が興奮して眠れなくなり、眠れないと睡眠不足によって体が休まらずストレスになります。このような悪循環が発生し慢性化すると、深刻な病気の原因にもなってしまいます。

ストレスは大きく分けて3種類に分別されます。

  • 精神的ストレス:心の悩みなど
  • 肉体的ストレス:疲れ、慢性疾患など
  • 自覚していないストレス:寝る直前の食事や運動、カフェインの摂取などの生活習慣

ストレスと寝不足の悪循環を断ち切るためには、ストレス自体を解消するか、どこかでうまく睡眠時間を確保しなければなりません。自分のストレスの原因を把握し、コントロールすることでうまく眠りに入れるようになります。睡眠を十分にとれるようになればノンレム睡眠が大脳を休め、ストレスを和らげることができます。

ニキビだけじゃない!睡眠不足による悪影響

睡眠不足はニキビなどの肌トラブルだけでなく、心身に多くの悪影響を与えます。具体的にはどのような影響があるのでしょうか?

身体的影響

睡眠不足によってリスクが高まる病気として代表的なものは、糖尿病です。寝不足になるとコルチゾールなどのストレスホルモンの影響により、糖を分解するインスリンの効果が弱まってしまいます。また食欲を増進させる「グレリン」という物質が多く分泌されるため、肥満にもつながります。

精神的影響

睡眠不足が続くと脳が休息をとれず、睡眠中に行っている情報の整理をすることもできなくなってしまいます。すると集中力がなくなって作業効率が悪くなり、失敗をすることが増えてしまいます。

また、不眠を経験した人はうつ病の発症率が高いことがわかっています。実際にうつ病と診断された方は寝つきが悪く、明け方に何度も目が覚めてしまうことが多いようです。

質の良い睡眠でニキビを改善しよう

睡眠不足を回避してニキビ予防

睡眠不足によって体の疲れがたまっていると、イライラも溜まっていきます。人は脳の視床下部というところで自律神経のバランスをとっているのですが、心が荒れるとこのバランスが崩れてニキビができやすくなります。うまく睡眠不足を回避してニキビの発生を防ぐためには、いくつかのことに気をつける必要があります。

まず、ストレスの解消が睡眠不足の解消につながりますので、熟睡して心身を十分に休めることができるように日々の生活の中にリラクゼーションを取り入れる工夫をしましょう。効果的にストレスを解消するには、自分なりのリフレッシュ法を見つけることが1番の近道です。アロマテラピーや就寝前のストレッチ、休日の映画鑑賞など、心から楽しめることを見つけましょう。

質の良い睡眠とはどんなもの?

睡眠時間を確保することは大切ですが、それ以上に重要なのが睡眠の「質」です。質の良い睡眠をとることが心身の疲労回復につながります。それでは質の良い睡眠とはどういったものでしょうか?睡眠にはレム睡眠と、ノンレム睡眠があります。

レム睡眠

体は休んでいますが、脳は起きている状態です。夢を見ていて眼球に動きがあります。自律神経が不安定で、心拍数も変動します。

ノンレム睡眠

深い眠りで脳も体も休んでいます。副交感神経が優位になり、ゆったりした状態です。

この2つの眠りは90分サイクルで繰り返されています。肌のターンオーバーが行われるのは深い眠りであるノンレム睡眠の時で、就寝後最初のサイクルに最も成長ホルモンが分泌されます。よってこの時間帯に、より深い睡眠をとることが質の良い睡眠の条件となります。

質の良い睡眠をとるための方法

質の良い睡眠をとるために気を付けなければならないポイントご紹介します。

  • 部屋を暗くして無音にする。
  • 自分に合った枕を使用する。
  • 食事は就寝の3時間前までにすませる。
  • 就寝前やベッドの中で携帯電話を見ない。
  • ストレッチや入浴で体温を上げる。

脳や神経をしっかり休ませてあげることが質の良い睡眠につながります。そのための予告として、なるべく体に刺激を与えず、ぐっすりと眠れる環境を整えてあげることが大事です。

この他にも、アロマを使ってリラックスしたり、心が落ち着くような音楽を聴くのも良いでしょう。これらを実践して、質の良い眠りを手に入れてください。

睡眠不足改善でつるつるお肌に

  • 思春期と大人ではニキビの原因が異なる
  • 大人ニキビの3大要因は、ストレス、食生活の乱れ、寝不足
  • 寝る時間や睡眠環境を工夫してニキビを改善しよう

睡眠不足はニキビだけでなく、様々なお肌のトラブルにつながります。たとえ短時間でも質の良い睡眠をとることを意識してみてください。しっかり体と脳を休ませて悪循環を断ち切り、つるつるお肌を手に入れましょう!

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

774



ページのトップへ