公開日:2017/05/25 

原因は角栓だけじゃない!毛穴の黒ずみの正しい解消法とは?

鼻や頬の嫌な毛穴の黒ずみは、顔の一番目立つ場所だけに悩ましいものです。黒ずみの原因を皮脂汚れだと思って、力まかせにゴシゴシ洗ってしまっていませんか?根本的に原因と対策を間違えている可能性があります。正しいケアを知って美しい肌を保ちましょう!

黒ずみの原因にはいくつかのタイプがある!

黒ずみは一番目立つTゾーンにできやすい!

毛穴が黒ずむ原因の多くは、毛穴に詰まっている角栓や汚れです。そもそも毛穴の役割は、皮脂を分泌することで空気中のホコリや化学物質、細菌などから皮膚を守ったり、皮膚の水分が必要以上に失われて乾燥するのを防いだりすることです。また、汗や皮脂と一緒に体内から老廃物の排出もしています。毛穴が正常に機能していなければ、健やかな肌を保つことはできません。

毛穴と皮脂腺は体の中でも毛が多い部位に多く存在します。顔には1cm四方に約100個ほどの毛穴が存在しますが、その中でもTゾーンの毛穴は非常に密度が高くなっています。毛穴の多い場所は皮脂腺の働きが活発で多くの皮脂が分泌されているため、毎日適切なケアをしていないとどうしてもトラブルが起こりやすくなってしまいます。

主な原因は酸化して黒ずんだ角栓!

そもそも角栓とは、皮膚の角質と皮脂が混ざってできるものです。角質も皮脂も正常な皮膚には必ず存在しているものなので、それ自体に問題はありません。しかし、何らかの原因により皮脂の分泌が多すぎたり、皮膚のターンオーバーが乱れたりすることで、古い角質が毛穴に留まり、皮脂がうまく出て行けなくなって角栓ができます。

不規則な生活や油っぽい食品の摂り過ぎ、不適切な洗顔やメイク落としといったスキンケアが、皮脂の分泌過剰分泌やターンオーバーの乱れの原因と考えられます。毛穴に角栓を残したままにしていると、その表面が酸化して黒ずみ、さらに雑菌が繁殖し、炎症が起きてニキビになることもあります。酸化した皮脂は毛穴の周辺の皮膚にもダメージを与え、シミやたるみの原因にもなります。

毛穴の黒ずみの原因は角栓だけじゃない!

毛穴の黒ずみは角栓や汚れ詰まりの他にもいくつかの原因があり、それぞれに効果的なケアの方法があります。まず自分の毛穴の黒ずみがどんなタイプなのかを見極めましょう。

まず1つ目は汚れ詰まりタイプです。2つ目は肌の乾燥や水分不足によって結果的に皮脂が過剰な状態になり、毛穴が詰まって広がってしまう乾燥タイプです。3つ目は体質的に皮脂分泌が多く、皮脂で毛穴が詰まってしまうオイリー肌タイプです。4つ目は紫外線の影響で毛穴の入口にメラニンが溜まり、シミのような状態になるメラニンタイプです。

皮膚にざらつきがないのに黒ずむのが特徴です。また、ニキビや角栓の無理なケアによって肌がダメージを受けると毛穴がクレーター状になり、この凹凸も黒ずみに見える原因になります。

トラブルも起きる!間違った毛穴ケアとは?

毛穴パックは肌への刺激が強いので注意!

目に見える結果はモチベーションに繋がります。毛穴パックは顔からはがしたパックにびっしりと取れた角質を確認でき、ケアをした達成感を感じやすいためか人気があります。しかし、強い力を加えるスキンケアは肌に大きな負担がかかるため、使い方には注意が必要です。

まず重要なのは頻度で、肌のターンオーバーに合わせて使用するようにします。ターンオーバーの周期は年齢などの要素で変わりますが、28日~56日間といわれます。シートを肌に貼ってはがすタイプのものは、はがすときに一気にはがさずゆっくりとはがしましょう。

洗い流すタイプを使うときは、事前に蒸しタオルで毛穴を開いておくと肌の負担が減ります。パックのあとはすぐに十分な保湿をし、毛穴が開きっぱなしになってしまうので氷や保冷剤などを使って冷やし毛穴を引き締めます。

ゴシゴシケアは不要な角質を生みだす!

ゴシゴシとこすり過ぎたり洗い過ぎたりするのも、肌を傷つけ、不要な角質ができる原因になります。不要な角質ができるとまたすぐに毛穴が詰まり、角質詰まりのスパイラルに陥ります。それに、洗い過ぎることで肌に必要な角質層の細胞間脂質や天然保湿因子も落ちてしまいます。

角質の成分のほとんどはタンパク質なので、角質を落としたい場合はピーリング石鹸や酵素洗顔料を使うのが効果的です。スクラブケアは、洗顔料に混ぜられた物理的なツブツブによって汚れをこすり落とす方法ですが、ゴシゴシこするとやはり肌への負担が大きいのと、角栓の表面にしか届かないことが多いのでおすすめしません。使う場合は毛穴パックと同様に、肌のターンオーバーの周期と合わせて約1ヶ月に1度程度の使用にとどめましょう。

オイルクレンジングや熱いお湯で洗わない

毛穴に詰まって黒ずみになっている原因が、全て皮脂だと誤解している人も多く見られます。皮脂、すなわち油の汚れと考えれば、オイルクレンジングを使った洗顔や熱いお湯での洗顔、蒸しタオルを使うときれいに脂が溶け出すイメージがあります。

しかし、前述した通り角質の成分のほとんどはタンパク質です。オイルクレンジングや熱いお湯で洗顔しても、皮脂は溶け出していきません。長時間洗ったりゴシゴシこすると肌を傷つけ、必要な細胞間脂質や天然保湿因子も落ちますので、短時間でやさしく洗いましょう。

蒸しタオルで温めるのは肌に負担をかけずに毛穴を開く方法としては良いのですが、それだけでは汚れが落ちません。毛穴を開いたらたっぷりの泡でやさしく洗顔し、最後に冷たい水をかけて毛穴を引き締めてしっかり保湿するようにします。

毛穴の黒ずみを解消する正しいケアの方法は?

毎日のケア・基本は1日2回の洗顔

毛穴の黒ずみのケアのポイントは、肌へのダメージを最小限に抑えること、そして保湿をしっかり行うことです。毎日行うスキンケアの基本はやはり洗顔で、1日朝晩の2回行うことで皮脂汚れが酸化するのを抑えます。まず、鼻に乳液をなじませておいてから、蒸しタオルやお風呂の蒸気で肌を温めます。

蒸しタオルは、濡らしたタオルを電子レンジで30秒程度温めるだけで簡単にできます。肌を温めると自然に毛穴が開いてきます。毛穴が開いたところでやさしく洗顔をします。手でよく石鹸や洗顔料を泡立て、なるべくこすらないように洗います。すすぎが終わったら冷たい水をかけて毛穴を引き締めましょう。洗顔後は、すみやかに化粧水と乳液で保湿をします。

角質が溜まってきたときに行うケア

理想的な洗顔や保湿をしていても、肌を触るとざらついているのは、古い角質が溜まってきたサインです。タンパク質である角質のケアにおすすめなのは、ピーリング石鹸や酵素洗顔料をまず週1回程度使ってみることです。ホームケア用の商品は効果はマイルドですが、それでも使いすぎると肌に刺激を与えます。

それぞれの商品の成分や肌質の個人差により適切な使用頻度は違いますので、自分の肌の状態をまめにチェックしながら使用するようにしましょう。使い方は、ピーリング石鹸や酵素洗顔料をしっかりメレンゲ状になるまで泡立てて、顔の気になる部分にのせていき少し待ちます。この待ち時間はそれぞれの商品の使用上の注意を守ってください。最後によくすすぎ、すみやかに化粧水と乳液で保湿をします。

毛穴のタイプ別のスペシャルケア

色々な種類の毛穴の黒ずみにはそれぞれ、正しい洗顔と保湿をベースとした効果的なケアがあります。角質詰まりタイプの場合は適切な洗顔と保湿を行い、必要に応じて前述の角質ケアを行いましょう。

乾燥タイプの場合は最後に角質細胞間脂質のセラミドが配合されたクリームを使い、十分に保湿することが大切です。オイリー肌タイプであっても皮脂が多いからといって乳液やクリームなどの使用を控えると、逆に皮脂の分泌が増えてしまいます。

食事では脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。メラニンタイプに有効なのは、ビタミンC誘導体など美白化粧品です。保湿をする際に取り入れてみてください。クレータータイプは肌の受けたダメージが大きく、残念ながらホームケアで改善するのは難しいため、美容クリニックで専門家の力を借りる必要があります。

やさしく洗顔・しっかり保湿が大前提!

  • 黒ずみの原因にはいくつかのタイプがあり、一番目立つTゾーンに出来やすい。
  • 毛穴ケアは適切な方法で行う事が大切。
  • 1日2回程の洗顔が基本

毛穴の黒ずみを改善して健やかな肌を保つためには、毎日2回ずつ、やさしく洗顔してしっかり保湿する必要があります。力押しで大きなダメージを与えると修復が難しくなるので、壊れやすい卵のようにやさしくケアしてください。普段の生活習慣にも気をつかい、肌のターンオーバーを整えていきましょう。

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