公開日:2017/06/15
プチ断食ダイエットに一番効果的な時期が生理後の理由とは?
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り128
最近話題のプチ断食ダイエット。何日も食べられない断食ではなくて、「プチ」ならできるかもしれないと思うかもしれません。プチとはいえ、つらい断食をするなら一番効果が出る時にしたいもの。実は、生理後がおすすめなのです。その理由とは?
プチ断食を安全にするには長引かせない
プチ断食は短い時間を区切った断食
プチ断食とは、短い期間に限って断食をすることです。英語ではファスティングと言います。食べ過ぎてしまった後や、胃が大きくなっているような気がする時に、ご飯を1日食べないと楽になった気になることがあるでしょう。
プチ断食は、短い時間を区切って行うなら、ダイエット効果やデトックス効果を感じられます。断食をする期間は1日から3日くらいの間まで。これ以上、長期にわたる場合には、医師の監督下で行う必要があります。
自分でプチ断食ダイエットを行う場合には、やり方に気を付けないと、すぐにリバウンドしてしまったり、逆に体調を崩してしまったりする恐れもあります。重要なのは、前日の準備と断食後の食生活です。
体を壊さず安全にプチ断食をするやり方
断食の前の日:断食を行う前日の夕食には、消化に良いものを食べてください。断食を始める翌日に、胃の中に食べ物がない方が、効率が良くなります。
断食当日(1~3日):断食を始めたら、固形物は口にしません。ただ、水分補給はとても重要ですから、普段よりも気を付けて水分をとります。100%の野菜ジュースや酵素ドリンクは、飲んでかまいません。
断食後:断食の翌日の食事は重要ポイントです。ここで急に普通の食事をしてしまうと、胃に負担がかかってしまいます。おかゆや、具のないスープなどを食べましょう。その後も、何日かは、消化が良くて塩分や脂分が少ないものを食べるようにしてください。
プチ断食をする際に気を付けること
プチ断食をする際にもっとも気を付けなくてはいけないことは、何日か食事をしないことによる体への悪影響です。体調が悪い時に無理に実行するのは避けましょう。プチ断食のやり方にもありますが、断食中の水分補給はまめにするように気を付けてください。
そして、断食後の復食期間は、必ず設けるようにしましょう。しばらく食べずに、突然固形物が入ってくると、胃や腸に負担をかけてしまいます。また、この復食期に食べ過ぎてしまうと、あっという間にリバウンドしてしまいます。
断食をするのは、月に1回くらいまでです。毎週行うといった極端なことを行うと、体が、飢餓状態を恐れるあまり自己防衛のために代謝を下げてしまいます。せっかく断食をしているのに、それが逆効果になるのは、残念です。
ダイエット効果が一番高いのは生理後
女性の体は生理のリズムの影響を受けている
生理とホルモンバランスの周期には密接な関係があり、女性の体は常にその影響下にあります。基礎体温を測っておられる方はよくご存じかと思いますが、生理の周期によって、体温にも変化が見られますし、体重にも変化があります。
生理の初日から次の生理の初日までの間を、生理周期と呼びます。生理周期は、人によって異なりますが、大体25日~38日周期で繰り返します。女性の卵巣からは、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが分泌しており、生理周期の間、分泌量が増減します。また、ホルモンの分泌量によって、時期ごとに体調も変わってきます。
生理の周期と体の状態は関係する
生理周期は、4つに分けられます。
月経期:生理中です。この間は、プロゲステロンの分泌量が減り、エストロゲンの分泌量が増えます。体温が下がり、血行が悪くなるので、体重は落ちにくくなります。
卵胞期:エストロゲンの分泌が最も高い時期で、新陳代謝も活発になります。ホルモンバランスが良く、精神的にも安定した時期になるので、食欲のコントロールもしやすくなります。
黄体期前期・後期:エストロゲンの分泌量が減り、プロゲステロンの分泌量が上がります。プロゲステロンには水分や脂肪を蓄える働きがあり、食事が脂肪に変わりやすい時期であるといえます。また、代謝や血行も悪くなりやすく、体がむくみやすくなることも。
生理後はホルモンバランス的に痩せ期
エストロゲンは、女性らしい体を作るホルモンで、美肌ホルモンとも呼ばれています。血管を拡張して熱を発散させ、体温を下げます。自律神経との関連があり、エストロゲンの分泌量が上がると、心と体が安定しやすくなるのです。
プロゲステロンは、妊娠をサポートするホルモンです。妊娠に備えて、水分や脂肪を蓄える働きがあるため、プロゲステロンの分泌が多い時期は、食事が脂肪に変わりやすい時期であるといえます。
生理周期とホルモンの関係から見ると、プロゲステロンの分泌が下がり、エストロゲンの分泌が上がる、生理後の時期には、新陳代謝が上がり、老廃物を体外に排出しやすくなるので、ダイエットに向いた時期になります。
生理後にプチ断食をすることで得られる効果
生活習慣の改善にも効果が期待できる
プチ断食をすると、体がリセットされます。生活習慣や食生活が乱れていたとしても、断食をすることによって、整えることができます。普段、毎日食事をしている限り、内臓は働き続けています。働きっぱなしの内臓を休ませてあげることで、本来の機能が回復していきます。
生理後はエストロゲンの分泌が最も高く、自律神経との関連で、精神的にも安定しています。この時期にダイエットを行うと、ダイエットのストレスを最低レベルに抑えることができます。空腹のイライラにも、最も耐えやすい時期となっています。
生理後にプチ断食を行うことで、ダイエット効果が最も上がりやすく、体の状態も心の状態も安定しているので、生活習慣を改善するのにも良い影響があります。
デトックス効果の面からも相乗効果がある
プチ断食には、デトックス効果も期待できます。体内の有害物質は脂肪に蓄積されやすいのですが、断食をして脂肪を燃焼させると、有害物質は便と一緒に排出されます。また、12時間以上断食すると、細胞内の毒素を分解する機能のオートファジーが始まり、体外に毒素を排出するようになります。
生理周期で言うと、生理自体がデトックスであるともいえるため、最もデトックス効果が高いのは、月経期となります。生理後は、エストロゲンのおかげで新陳代謝が上がるので、体の老廃物を排出する行動をとると、効果が最も高くなる時期となります。運動によるデトックス効果も高い時期です。
生理後にプチ断食をすると、断食によるデトックス効果を最大限に引き上げることができるといえます。
代謝アップの面でも相乗効果がある
プチ断食をすると、体に余分なものが入らなくなるので、代謝が活発になります。普段生きていくために食事をしなくてはならず、消化器官は常に働きっぱなしの状態です。
プチ断食をすると、内臓を休ませることができます。休むことで内臓の機能が回復し、代謝の改善も期待できます。生理後は、エストロゲンのおかげで血行が良くなり、新陳代謝が上がる時期であるといわれています。
そのため生理後にプチ断食をすると、代謝の面からも最大限の効果が得られるといえます。代謝をあげ、体のバランスを整えて、痩せやすい体質に改善していくために最適なのが、生理後に行うプチ断食であるともいえます。
生理後にプチ断食を行うことによるダイエット効果
- ホルモンバランス的に精神が安定しており、ダイエットのストレスを減らせる
- エストロゲンによる代謝アップ効果とプチ断食の代謝アップの相乗効果が期待できる
- 心身の状態が良い時にプチ断食でリセットすることで、生活習慣を変えやすい
プチ断食にはダイエット効果が期待できるといわれていますが、生理後に行うことで相乗効果が見込めます。