公開日:2017/12/18
コーヒーを飲むと口臭がキツくなるのはなぜ?対策方法はある?
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朝のひと時や仕事のブレイクタイムなどにコーヒーを飲む方は多いですが、「コーヒーを飲むと口臭がキツくなるような気がする……」というお悩みを持つ方もいるでしょう。今回は、コーヒーと口臭の関係に加え、口臭を防ぐための方法についてご紹介いたします。
コーヒーを飲むと口臭がキツくなる原因
コーヒーを飲むと口臭がキツくなると感じる原因は主に3つあります。
まず1つ目は、コーヒーの焙煎成分によるもの。コーヒーを飲むと焙煎成分が舌の表面に付着します。すると焙煎成分によって舌苔(ぜったい)が着色し、独特の臭いを発生させるのです。
2つ目は、コーヒーを飲むことで口内が酸性化するためです。コーヒーは弱酸性なので、飲んだあとは口内が酸性になります。酸性は口臭の元になる嫌気性菌を活発にさせる作用があるため、普段よりも口臭がキツくなってしまうのです。
そして3つ目は、コーヒーの利尿作用によるものです。コーヒーには利尿作用があるため、たくさん飲むとトイレに立つ回数が増え、口臭をおさえている唾液の分泌が減ります。このことから口臭が気になるようになります。
口臭を防ぐコーヒーの飲み方3つ
コーヒーを飲むときには、いくつかの注意点に気をつけることで口臭を防ぐことができます。日頃から気をつけたい3つのポイントをチェックしましょう。
1.深煎り焙煎を避けよう
深煎りであればあるほど、フェノール類の雑味が強く舌に残りやすくなります。
口臭を防ぐためには、スッキリとした味わいの中煎りのコーヒーを選んでみましょう。
また、ミルクや砂糖を多く入れる方は、口の中に口臭の原因となる成分が残りやすくなります。甘いコーヒーを好む方は、深煎りの豆を使うカフェラテよりも、浅煎りの豆を使ったカフェラテ選ぶようにしましょう。
2.空腹時や喉が渇いた状態でコーヒーを飲むのは避けよう
口内が乾燥しているときは、口臭が普段よりキツくなっています。喉が渇いた状態でコーヒーを飲むと、より一層口臭をキツくしてしまう可能性があるため注意が必要です。 喉が渇いているときにコーヒーを飲むときには、事前にコップ1杯程度の水を先に飲み、喉や口内をうるおすことを心がけましょう。
3.コーヒーを飲んだあとに水を飲もう
コーヒーを飲んだあとに水を飲み、口内に残ったコーヒーの成分を洗い流すという方法も口臭対策に効果的です。コーヒーを飲んだあとに舌の色が変わっているのを見ると歯ブラシでゴシゴシと磨きたくなりますが、舌はとても繊細なため水を口に含んだあと、上あごにこすりつける程度で十分です。コーヒーの成分をすぐに洗い流すことで歯への着色汚れの予防にも効果が期待できます。
コーヒーが口臭予防になることもある!?
口臭の原因になるコーヒーですが、実は時として口臭予防に効果を発揮してくれることがあります。それは、たくさんの料理に香りづけなどで使われている「にんにく」を食べたあと。にんにくを食べたあとの気になる口臭の原因は、「アリシン」という成分です。
コーヒーの成分には、このアリシンを分解する作用があるため、にんにくを食べたあとの気になる口臭を改善してくれるのです。
にんにく料理などを食べたあとはコーヒーを飲むのがおすすめです。
目覚めの一杯や食後の一杯に、コーヒーを飲むことが習慣化している方もたくさんいる一方で、口臭が気になるからと控えている方もいるでしょう。
しかし、コーヒー自体が悪いものではありません。飲んだあとの対策をしっかりすることでコーヒーをおいしくいただくことができます。
とはいえ、コーヒーにはカフェインが含まれています。飲みすぎてしまうと体への影響も気になるため、1日2~3杯程度におさえて健康的に飲みましょう。