公開日:2017/05/15
間違った避妊方法に注意!覚えておきたい避妊に関する嘘とホント
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厚生労働省が発表している「衛生行政報告例の概況」によると、平成27年度に行われた人工妊娠中絶の件数は176,388件。年間日数で割ると、1日におよそ483人の小さな命が奪われてしまったということになります。妊娠を望まない性行為の際は、しっかりと正しい方法で避妊することが大切です。
しかし、中には「正しいと思って行っていた避妊の方法が、実は間違っていた」という場合も。そこで今回は、男女ともに覚えておきたい、正しいと認識されがちな避妊方法についてご紹介いたします。
実は効果がない間違った避妊方法4つ
膣外射精
「コンドームを付けずに性行為を行っても、膣外で射精すれば問題ない」と考えている方は意外と多いもの。しかし、精子が含まれているのは精液だけではありません。射精前に分泌される体液にも精子は含まれています。そのため、射精時に膣外に出したからといって避妊をしたことにはなりません。
オギノ式避妊法
オギノ式避妊法とは、基礎体温の変化や月経周期から排卵日を割り出し、その前後を避けて性行為を行う方法のこと。妊娠の可能性が低い日を「安全日」、妊娠しやすい日を「危険日」と呼び、避妊具を装着せずに性行為を行っている方は少なくありません。
しかし、女性の月経周期は、ストレスや環境の変化によって簡単に変化するもの。正しく予測するのは困難です。
また、精子の寿命は意外と長く、女性の体の中で3~7日間生き続けます。そのため、「安全日だから」と膣内に射精すれば、排卵日まで生き残った精子によって妊娠してしまう可能性があるのです。
生理中の性行為
「生理中は妊娠しないから」と、避妊具を装着せずに性行為を行ってはいませんか?先ほどご紹介したように排卵日は簡単にずれてしまうため、生理中だからといって排卵が起きないということはなく、排卵日まで生き残った精子が着床する可能性も0ではありません。
膣内洗浄
「膣内で射精しても、ビデで精液を洗い流せば妊娠しない」という話を聞いたことがある方はいませんか?残念ながら、膣内で放たれた精子はあっという間に子宮頚管に達し、子宮へと向かっていきます。
そのため、性行為を終えたあとで膣内を洗浄しても避妊効果はありません。それどころか、膣内洗浄は正しい方法で行わなければ膣内の炎症を引き起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
今回ご紹介した4つの方法以外にも、避妊に関する噂は数多くあります。しかし、その多くは実際には効果のないデタラメ。
しっかりとコンドームを装着したつもりでも、摩擦や傷によって破れ、妊娠してしまうことは少なからずあるのです。
確実に避妊するためには、コンドームを正しい方法で使用する、ピル(低用量経口避妊薬)を服用するといった方法を選ぶようにしましょう。