公開日:2017/04/05 

ひどい生理痛の原因はコレ!?痛みの意外な原因5つ

ほとんどの女性が4週を1サイクルとして生理が来ます。1サイクルは、生理が始まって2週間後に排卵、その2週間後に生理がきての4週間となっています。生理周期は人それぞれですが、大体25日から38日間が正常とされていて、ほぼ1ヶ月に1回くる生理と、合わせてくる生理痛にも対応していかなければなりません。

ところで、多くの女性を悩ます生理時の不快症状である生理痛、今回は、この生理痛についてみていきたいと思います。生理痛の症状としては、下腹部の不快感や、頭痛、腰痛、だるさ、吐き気からめまいまでと様々で、人それぞれで症状の出かたも重さも変わってきますよね。ただ、生理時の不快感は誰しもが嫌なもので、対処できることならしていきたいと思うのではないでしょうか。対処して改善するためには、まず生理痛の原因は何かをかんがえていかなければなりません。

よく聞く生理痛の原因として挙げられるのが、『冷えによるもの』ではないでしょうか。冷えは女性にとって最大の敵。生理中の不快症状にも大きな影響を与えます。たとえば、冷え性の原因は、喫煙やたちっぱなしの仕事、体を締め付ける服装などによる血行不良と、色々な情報と対策が出回っていますが、実は、生理痛の原因は『冷え』だけではないんです!

ここでは、『ひどい生理痛の原因は何?冷え性だけではない!他に考えられる痛みの原因5つ』について、お話しします。冷え性対策をしても症状が緩和されなかった方は、ここでご紹介する5つの原因を見てみてくださいね。

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生理痛は冷え以外にも原因があった!

生理痛の原因、『冷えによるもの』以外にどのようなことがあるのでしょうか。それは、次の5つです。

◇プロスタグランジンが多く分泌
◇エストロゲンが多く分泌
◇子宮口が狭い
◇骨盤の歪み
◇子宮の病気

この5つの原因、さっそく詳しく見ていきましょう。

プロスタグランジンの増加が痛みの原因

『プロスタグランジン』。初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。プロスタグランジンとはホルモンのことで、子宮を収縮させたり、血管を収縮させたりする働きがあります。このプロスタグランジンが多く分泌されることにより、子宮の収縮が起こり、下腹部痛、腰痛や背部痛、血管の収縮により、頭痛や肩こりなどの不快症状が表れます。

プロスタグランジンが多く分泌されたことによる生理痛は、生理が始まった頃に起こるのが最大の特徴で、生理中に症状が落ち着いていきます。

エストロゲンの過剰分泌による生理痛の痛み

エストロゲンが多く分泌されると、『プロゲステロンをたくさん分泌しなさい』と命令してしまいます。プロゲステロンが多く分泌されると何が良くないのでしょうか。

それは、子宮壁の層を厚くしてしまうからなんです。必要以上に子宮壁の層を厚くしてしまうと、厚い子宮壁が剥がれ落ちるとき、または、大量の剥がれた子宮壁を排出するときに下腹部に強い痛みを感じます。

エストロゲンが多く分泌されてしまう原因は、色々ありますが、主に上げられるのは、

①生理を繰り返すこと
②肉や牛乳の食べ過ぎ
③睡眠不足や肝機能の低下

などです。①の生理を繰り返すことについては、妊娠したことがない女性は生理を繰り返すので、エストロゲンの分泌量が多くなってしまう傾向にあります。

子宮口の狭さや固さも生理に影響を与える?

これは若い女性や、妊娠出産経験がない女性に多く、子宮口が固くて狭いなど、子宮がまだまだ未熟であるために起こる症状です。

子宮口が固くて狭いと、経血を排出するために、プロスタグランジンが多く分泌されてしまうのです。子宮が未熟なことが原因で起こる生理痛は、妊娠や出産を経験したり、30代頃になると落ち着くのが特徴です。

骨盤の歪みで子宮の位置がずれてしまうことも

年代に関係なく多くの女性を苦しめる生理痛の原因となっているのが、骨盤の歪みによるものです。日々の姿勢(足を組むなど)や、運動不足などにより骨盤が歪んでしまい、子宮の位置がずれてしまうことが原因で生理痛につながります。

子宮の位置がずれてしまうと、血行不良や経血量の増加が起き、生理時の不快症状が起きてしまいます。日々の姿勢で骨盤に大きな影響を与えるので、どんなに若くても起こりうる原因となっています。姿勢に注意するだけでも大きく変わってくるので、日常的に対処していきたいですよね。

子宮の病気による痛みと生理痛が似ていることも

生理痛だと思っていた痛みの原因が、実は子宮の病気によるものだったということもあります。子宮の病気とは、主に子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系疾患を指していて、その痛みは、生理痛にとてもよく似た症状であるのが特徴であり、我慢したり、薬でごまかしたりしてしまい、発見の遅れにつながってしまうことも少なくありません。

生理痛の痛みが強い場合や、鎮痛剤を飲んでも効かない場合などは、婦人科系疾患を疑い、早めに婦人科を受診しましょう。

何かがあってからでは遅い!早めに産婦人科を受診しよう

このようにひどい生理痛の原因は、『冷え』だけではありません。ホルモンの分泌によるもの、骨盤のずれによるもの、または、婦人科系の病気によるものなど、考えられる原因はたくさんあるんです。

生理痛を甘く見てはいけませんよ!症状が悪化すると、日常生活にも支障をきたしてしまいます。4週に一度のサイクルでくる生理なので、その場しのぎではいけないことも沢山あります。

生理中、体調不良になったときには、無理をしないのが第一条件であり、まずは体を休めましょう。そして、『おかしいな』『辛いな』と感じたときには、放っておかず、早めに病院へ行くようにしましょう。

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