公開日:2018/04/12
ダイエット中の臭いにご注意!原因と対策をご紹介
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スリムになって理想のボディラインを手に入れるため、ダイエットを実践している女性も多いでしょう。
そこで注意したいのが、ダイエット中の気になる臭いです。ダイエット中の臭いについて、その原因と対策をご紹介します。
ダイエット中に臭いを感じる原因と対策
ダイエット中、自分の体臭が気になるときはありませんか?自分の臭いはなかなか気づきにくいものですが、それが気になる程度となれば、かなりきつい臭いと考えられます。
なぜダイエット中に体臭がきつくなるのか、その原因は『ケトン体』という物質にあります。
ケトン体が脂肪酸を分解する時に発生する
私たちは通常、ご飯やパンなどの炭水化物や、芋やお菓子などの糖分からブドウ糖を吸収して、エネルギーに変換しています。
しかし、ダイエットなどで糖質制限をしていると、変換に必要なブドウ糖が不足するため、その代用として脂肪酸が使われるのです。
この脂肪酸を分解し、エネルギーに変換する役割を担うのが肝臓です。肝臓はこのとき『ケトン体』と呼ばれるニオイ物質を発生させます。これがいわゆる悪臭のもととなるのです。
ケトン体の臭いは、りんごやみかんなどの果実が腐ったような臭いと例えられます。甘酸っぱくツンと鼻を突くような独特の臭いです。
炭水化物抜きや糖質制限ダイエットは注意
ダイエット中は、ご飯やパンなどの炭水化物はできるだけ摂りたくないと考える人が多いでしょう。確かに炭水化物を摂らなければ、その分、脂肪が燃えてダイエット効果は期待できます。
しかし、全く炭水化物を摂らない『炭水化物抜きダイエット』や、過度な『糖質制限ダイエット』をしている人は注意が必要です。
必要な糖分を摂らず脂肪を燃やし続けることで、ケトン体が発生して体臭を発するようになります。
ケトン臭を防ぐおすすめの食材は?
食事制限をしてダイエットを成功させたくても、悪臭を発するのは嫌ですよね。糖質制限を実践しながら、なおかつケトン臭を防ぐには、ケトン体を中和する食材を食べるのが効果的です。
ケトン体は酸性なので、下記のような『アルカリ性食品』を積極的に摂ることで、ケトン臭を予防できます。
- グレープフルーツ
- レモン
- 梅干し
- 海藻類
ダイエット中に気になる臭い汗
ダイエット目的でいきなり運動を始めた人の中には、汗の臭いがきつくなったと感じる人もいるでしょう。これは、汗の質に問題があります。
汗には『良い汗』と『悪い汗』の2種類があり、臭いのきつい汗は、悪い汗の可能性が高いです。
普段汗をかかないことや食事制限が原因?
人体に存在する汗腺は、およそ500万個とされており、実際に機能している『能動汗腺』は、約230万個程度と考えられています。
エアコンなどの空調設備が当たり前になっていて、汗をかく機会が少ない生活に慣れていると、この能動汗腺の機能が低下し『悪い汗』をかくようになるのです。
汗腺にはろ過機能が備わっており、塩分やミネラルなどの身体に必要な成分を再び体内に吸収させる働きをします。能動汗腺の機能が低下した悪い汗は、ろ過機能が上手く働かず、不純物が多く臭いのきつい汗になるのです。
また、食事制限によって腸内環境が乱れているときも、臭い汗を発します。食物繊維を多く含むめかぶなどの海藻類を積極的に摂りましょう。
食事制限のみでなく運動も取り入れよう
『悪い汗』を『良い汗』に変えるには、徐々に汗腺を活性化させることが大切です。これにはゆっくりと汗をかくことが重要になるので、ウォーキングなどの『有酸素運動』がおすすめです。
普段から運動をする習慣のない人は、無理のない程度から始めて、徐々に時間を伸ばしていきましょう。
もちろん、ダイエットを成功させるには、ある程度の食事制限が必要になりますが、行き過ぎた制限は体調不良を招きかねません。食事制限のみで減量を目指すのではなく、運動も取り入れて消費カロリーを増やしましょう。
ダイエット中に気になる口の臭い
ダイエット中は口臭も気になるものです。口臭が気になると、人と会話するのも遠慮がちになり、人間関係に問題が発生する可能性もあります。
食事制限でドライマウスになる可能性も
食事制限によって食事量が減ることで、咀嚼回数が減り『ドライマウス』を引き起こす可能性があります。口腔内が乾燥すると、自浄作用を持つ唾液の分泌が低下して、口の中の細菌が増えるため、口臭が発生しやすくなるのです。
ドライマウスかもと思ったら、舌を左右に回して唾液の分泌を促しましょう。
原因はダイエットではなく臭い玉?
口臭の原因はダイエットだけとは限りません。口腔内の『臭い玉』が原因の場合も考えられます。
喉の奥にある扁桃という部分は、リンパ組織の塊でできています。扁桃には小さな穴が複数あって、ウイルスや細菌が体内に侵入することを防ぐガード機能を担っています。
そのため、扁桃内部には食べ物のカスはもとより、ウイルスや細菌の死骸などが溜まっているのです。
これは『膿栓』と呼ばれており、白くて丸い形をしています。咳をしたときに口から飛び出ることもあり、潰すと悪臭を放ちます。
ダイエット中は臭いおならも気になる
ダイエット中は、おならの臭いが変わってくることも多々あります。その原因はなにか、対処法はどうすればよいかを紹介します。
腸内の悪玉菌を抑える食生活を
ダイエットにおける食事制限で多いのは、炭水化物を控える『糖質制限』です。ご飯やパンなどの糖質を控える代わりに、タンパク質を多く摂るという食事のとり方は、腸内環境にとってよくありません。
その理由は、動物性タンパク質は消化速度が遅く、悪玉菌のエサになりやすいためです。悪玉菌によって腐敗した食べ物の臭いが、そのままおならとなって出るため『臭いおなら』になってしまいます。
この臭いおならを改善するには、悪玉菌を抑える食生活を心がけることが有効な対策です。それには朝食が鍵となります。
朝ごはんはしっかり食べる
食事の間隔は夕食から朝食までが一番長く、朝は一日の中で一番の空腹状態です。この空腹時に食べ物をとることで腸が動き出し、排便を招くのです。
朝食をとらない生活を続けていると、排便の機会を逃すことになり、便秘になりやすくなっておならが臭くなります。臭いおならを防ぐには、朝食をしっかり食べて、便通のリズムを整えましょう。
ダイエットのストレスは溜めないように
ダイエット中は、好きなものを好きなだけ食べられないといったジレンマから、ストレスを溜め込んでしまいがちです。
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血流悪化や基礎代謝の低下を招きます。これでは腸内環境にもよくありません。
ストレスを溜め込まないためにも、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にして、適度に発散することが大切です。運動で身体を動かせば、腸が刺激されて排便がスムーズになりやすいので、臭いおなら解消に役立つでしょう。
ダイエット中の臭いは健康的な方法で対策を
ダイエット中は食事制限や生活習慣の変化によって、体内環境が変わってきます。過度な糖質制限によるケトン体の影響で体臭がきつくなったり、能動汗腺の機能低下による汗臭が気になったりすることは珍しくありません。
また、ドライマウスによる口臭、腸内環境悪化による臭いおならに悩まされることもあります。
ダイエット中の臭い対策のポイントは、過度な糖質制限を避けて、ウォーキングなどの有酸素運動を上手く取り入れることです。正しい知識を持って、ダイエット中の臭いを解消しましょう。
膿栓は誰でも自然にできるもので、放置していても問題はありませんが、喉に違和感があったり、口臭が気になったりする場合は耳鼻咽喉科で除去してもらってください。
普段の歯磨きやうがいなどでも、臭いを抑える効果が期待できるので、日々のデイリーケアをこまめにおこないましょう。