公開日:2017/05/26
お肌の構造から考えてみる!顔のたるみの原因って何?
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写真を見た時に角度によるのか、頬にたるみがあって自分でもびっくりするほど老けて見えたという人もいるかもしれません。できれば、老け顔に見られないよう対策を立てたいものですよね。顔のたるみの原因となる要因を解説します。
顔の構造からみる顔のたるみの原因
骨格の上に筋肉と脂肪層そして三層構造のお肌
顔の肌は、表皮、真皮、皮下組織という3つの層からなっています。普段見えている表皮は、角質層に覆われています。表皮の下にある真皮層は網の目のようになっていて、コラーゲンやエラスチン、繊維芽細胞などからなっています。
真皮層の下には、脂肪がメインの皮下組織があります。顔の筋肉である表情筋は、皮膚に直接ついています。そのおかげで、細やかな表情が作り出されます。顔の表情筋の下に、骨格があります。
こういった何層もの構造が顔を作っているために、顔のたるみの原因もさまざまになります。骨が縮んでも、表情筋が衰えても、脂肪層が増減しても、コラーゲンなどが減ってしまって真皮層の鍼がなくなっても、顔にたるみが生じる原因となってしまうかもしれないのです。
紫外線の影響などによる真皮の構造の変化
紫外線は、お肌の真皮層にまで届き、真皮の構造を変えてしまうことがあります。真皮層には、コラーゲンやエラスチンがありますが、それぞれの質が変わってしまうと、お肌の弾力が失われてしまうことにつながる可能性があります。たとえば、お肌に弾力を与えるといわれているエラスチンは、質が変化してしまうと、伸縮性がなくなってしまうといわれています。
また、紫外線は体内の活性酸素を増やすといわれています。活性酸素はウイルスなどから体を守ってくれるといわれていますが、活性酸素が増えすぎると、細胞を酸化させてしまいかねません。真皮層では、コラーゲンや線維芽細胞にダメージを与え、細胞を老化させることになってしまいます。以上のことから、紫外線の対策は大切と言えるでしょう。
代謝能力の老化による肌の再生機能の低下
新陳代謝がちゃんと働いていると、お肌の細胞は表面の角質細胞だけでなく真皮層も新たに作られ続けるといわれています。そのおかげで、肌の柔軟性や弾力性がた保たれるのです。
ところが、老化や、紫外線といった外的要因から、この代謝がうまく機能しなくなると、お肌が再生する期間が伸びてしまったり、構造が変化してしまったりすることがあります。その結果、お肌がたるんでしまうのです。
また、真皮層の下には皮下組織の大部分を占める皮下脂肪があります。エネルギーを貯蔵し、保湿をしてくれる層で、お肌にとってなくてはならないものといわれています。ただ、老化に伴い、皮下脂肪が肥大化すると、たるみの原因になってしまうことがあるといわれています。
顔のたるみの原因となる生活習慣とは?
老化や姿勢の悪さで顔がたるむ
頭蓋骨も、老化に伴って縮んでしまうことがあります。骨が縮むと、頭皮がたるんでしまうので、顔のたるみにつながることがあります。頭の皮膚と顔の皮膚、首の皮膚など体の皮膚は基本的に一枚の皮膚ですから、頭皮がたるむと、顔もたるんでしまうということなのです。骨の変化だけでなく、頭皮が固くなってしまって、伸縮性がなくなってもたるんでしまうことがあります。
また、老化だけでなく、スマートフォンの見すぎやデスクワークを行う際の姿勢などによって、猫背になり、あごが下向きになりがちで、頬が垂れる原因となることがあります。スマートフォンは、眼球だけを動かして顔の表情筋をあまり動かさずに作業ができてしまうので、表情筋が衰える原因にもなりかねません。
外からの圧力による顔のたるみの要因
お肌の最大の敵は紫外線といわれることがあります。実際に、紫外線は、顔のたるみの原因の1つにあげられます。紫外線は真皮に達すると、真皮内の繊維質であるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えると考えられているからです。
また、乾燥もお肌の敵といわれています。通常、肌から体内の水分が蒸散しています。肌の新陳代謝機能の1つで、蒸散することによって肌の再生も活性化していると考えられています。しかし、乾燥してしまうと、この機能がうまく働かなくなってしまうことがあります。
その他にも、心身に負荷がかかるストレス状態が続くと体内にストレスホルモンが分泌され、さまざまな機能障害を起こすことがあります。ここから、たるみにつながる可能性もあるといわれています。
お肌の再生を滞らせる生活習慣・喫煙
お肌や筋肉などに影響を与える生活習慣は、顔のたるみの原因になりかねません。特に、喫煙はお肌にもよくない影響があるといわれています。それは、ニコチンに、血管を収縮させて血行を阻害する作用があると考えられているからです。酸素や必要な栄養素が皮膚の細胞に運ばれなくなり、お肌の再生機能が停滞してしまうのが理由とされています。
喫煙は、大量の活性酸を発生させるので、ビタミンCを失わせることにもなるといわれています。ビタミンCが失われると、真皮層になくてはならないコラーゲンの生成が滞り、たるみが起こりやすくなります。また、肌のツヤもなくなってしまいます。
喫煙に限らず、コラーゲン生成の原料にあるタンパク質や、新陳代謝を進めるビタミンやミネラルが不足するような食習慣もたるみの原因となりかねないので注意してみましょう。
まだまだある!顔のたるみを作りやすい生活習慣
不規則な生活と時間と質から見た睡眠不足
お肌の再生に不可欠な成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるといわれています。成長ホルモンは、皮膚細胞の原料であるたんぱく質の合成を促し、細胞に栄養を届け、細胞に与えられたダメージを修復するはたらきがあるといわれるのですが、睡眠時間が短かったり、時間はある程度あっても深く眠れなかったりといった質的な睡眠不足状態になると、この成長ホルモンの分泌が阻害されてしまうことがあります。
その結果、お肌の再生、新陳代謝が滞り、老廃物がたまり、酸素や必要な栄養素が細胞に届かなくなると考えられています。体の再生、お肌の再生に必要な栄養素が体に取り入れられない状況、規則正しくバランスのとれた食習慣がない場合にも、顔のたるみなどの症状が出やすくなるといわれているので注意が必要でしょう。
ダイエットとリバウンドの繰り返し
ダイエットをしてせっかく瘦せたのに、痩せたら頬がたるんでしまって逆に老けて見えるようになったということがあります。急にダイエットをしたから肉が減った分、たるんで見える、という部分もありますが、むしろ、ダイエットによって筋肉が落ちてしまったことが問題になっている可能性があります。
筋肉が落ちると、新陳代謝が衰えにつながることがあります。新陳代謝が衰えると、老廃物がたまるようになり、むくんだり、逆に皮膚がたるんでしまったりする可能性があります。また、リバウンドもしやすくなってしまいかねません。リバウンドして、またダイエットをして痩せるという繰り返しは、痩せにくくなるというだけでなく、お肌の再生にも影響を及ぼすと考えられるので注意したいところです。
甘いものの食べすぎやスキンケアなども影響
甘いものに含まれる糖質は、とればとるほど、AGE(終末糖化物質)が細胞内に蓄積しやすくなるといわれています。細胞が糖化すると、お肌の滑らかさや柔軟性が失われ、皮膚の老化が加速するといわれています。また、新陳代謝を遅らせる作用もあると考えられています。その結果、頬などの顔のたるみの原因となってしまうことがあるのです。
スキンケアも、やり方次第では逆効果になる場合があります。さまざまな種類の化粧品を使い過ぎると、お肌に負担をかけてしまうことがあります。たとえば、化粧水を叩き込むというパッティングも、肌に負担をかけることにつながるといわれています。スキンケア用品は、数多くというよりは量よりも質を心がけて使うことをおすすめします。
顔のたるみの原因は内的要因外的要因などさまざまある
顔のたるみの原因には以下のようなものがあります。
- 骨格や筋肉、お肌の組織の老化
- 肌の再生や組織に影響する生活習慣
- 肌の老化を進めたり再生を滞らせるような食習慣
- 紫外線や乾燥といった外的要因
- ダイエットとリバウンドの繰り返しや不適切なスキンケア
顔のたるみの原因を突き止めて、それに対応することで効果的なたるみ対策を行うことが大切でしょう。