公開日:2017/07/31
首をポキポキ鳴らすのは危険!?今すぐやめたい“首鳴らし”の悪影響
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首や肩のコリが気になる際に、首を曲げてポキポキと音を鳴らすのが癖になっているという方はいませんか?一度習慣づいてしまうと、仕事中などについ無意識でやってしまいがちな首鳴らしですが、あまり体に良い行為ではありません。今回は、首鳴らしが体に与える影響と、癖になってしまった首鳴らしをやめるためのコツを紹介します。
首から音が鳴る理由は?
首を曲げた際に鳴る“ポキポキ”という音は、骨や関節が擦れあう音ではありません。骨と骨を繋いでいる関節の内部は、「滑液」と呼ばれる潤滑液で満たされています。
首を曲げることで滑液に圧力がかかり、溶け込んでいる空気が気泡となってはじけることで、ポキポキという音が鳴るのです。
一度鳴らすと音が鳴らなくなるのは、弾けて出て行った空気が再び滑液に溶け込むのに時間がかかるため。しばらく時間をあけると、再びポキポキという音が鳴るようになります。
首鳴らしが体に与える影響は?
「首をポキポキ鳴らすと、首の関節に1トンの圧力がかかる」という話を聞いたことがある方は多いと思います。もちろん上記の噂に医学的根拠はありませんが、体に少なからず悪影響を及ぼしてしまうことは間違いありません。
首は、体の中でも特に重要な血管や神経が集まっている部分です。首を鳴らした際に弾ける空気の衝撃で、デリケートな血管や神経に損傷を及ぼす可能性がないとは言い切れません。
万が一血管が傷つけば、動脈硬化や血栓が起こりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な疾患を引き起こしてしまうことも考えられます。
首鳴らしをやめるために
肩や首のコリを解消しようと行う首鳴らしですが、先ほどご紹介したように、音が鳴っている原因は滑液に溶け込んだ空気が弾けているためで、コリの解消にはつながりません。
それどころか体に悪影響を及ぼす原因にもなりかねないため、つい行ってしまうという方は、早急にその癖をやめることが大切です。コリが気になる際は、首を鳴らすのではなく、別の方法でこわばった筋肉をほぐしてあげるようにしましょう。
デスクに座った状態でも、腕を肩の高さまで持ち上げ、後方に向かってぐるぐると回す“腕回し”や、頸椎に沿って首の後ろに両手を添え、力を入れて軽く押しながら顔を斜め上方向へ向ける“ネックストレッチ”などを行うことで、コリを癒すことができます。
また、日頃から体幹を支える背筋や腹筋を鍛えておけば、肩や首の負担を減らすことに繋がりますよ。
コリ解消のためについ行ってしまいがちな首鳴らし。首をポキポキと鳴らすことでコリがほぐれたような気持ちになるものですが、実はコリ解消には何の効果もありません。
それどころか、たとえ些細な衝撃でも、首回りへの負担が積み重なればいずれ重篤な病気へとつながってしまう恐れがあります。
首鳴らしが癖になってしまっている方は、今回ご紹介した内容を意識することで、一刻も早く癖をやめられるよう努めましょう。