公開日:2018/07/09
クリニックの医療レーザー脱毛は5回?7回?どう選ぶべき?
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クリニックで医療レーザー脱毛を受ける際に、回数選びで悩むという方もいるのではないでしょうか。
必要以上に契約したくないけれど、足りないのも困るところ。
そこで今回は、5~7回が標準の医療レーザー脱毛で何回を選ぶべきかをまとめてみました。
医療レーザー脱毛ってどんなもの?
一般的に医療脱毛と呼ばれるのは、医療機関でおこなうレーザー脱毛です。
医療レーザー脱毛とは、毛・毛根にダメージを与えるために、黒い色素にだけ反応するレーザーを照射することで脱毛する方法です。
医療レーザー脱毛で使用する機械によるさまざまな特徴の違いや、光脱毛と医療レーザー脱毛の違いをご説明しましょう。
医療レーザー脱毛のしくみとは?
レーザー脱毛では、黒色または茶色 に反応するレーザーを照射します。
レーザーは毛根の周囲にあるメラニン色素に吸収されて、熱エネルギーを発生させます。
すると熱エネルギーが毛根、毛乳頭といった毛のもととなっている組織を破壊するので、脱毛されていくというシステムになっています。
レーザー脱毛は、全身の脱毛に利用可能です。
使用する脱毛器による違いはあるの?
医療レーザー脱毛で現在よく使われている脱毛器3種類を選んでそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
【アレキサンドライトレーザー】
- 料金:安め
- 痛み:ふつう
- 波長:短い
- 向いている毛:黒さがくっきりした毛
- 向かない毛:色素の薄い毛、うぶ毛
【ダイオードレーザー】
- 料金:やや高め
- 痛み:軽め
- 波長:長め
- 向いている毛:オールマイティ
- 向かない毛:なし
【YAGレーザー】
- 料金:やや安め
- 痛み:痛め
- 波長:最も長め
- 向いている毛:VIOなど ※シミ、肌が黒い場合も可
- 向かない毛:毛の再生率が高い
1番人気は最新機器のアレキサンドライトレーザーですが、人によって相性の良しあしもあり、脱毛したい毛や肌質に合わせて選択する人が多いようです。
各クリニックがどの脱毛器を導入しているかは、ホームページなどでわかりますよ。クリニックで相談のうえ、選びましょう。
光脱毛との違いを理解して選ぼう
脱毛を考えるとき、1度は脱毛サロンで光脱毛をするか、クリニックで医療レーザー脱毛をするかで迷うのではないでしょうか。
どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を挙げながら考えてみましょう。
光脱毛は初期費用が安いので、比較的手軽に始められる、痛みが弱めという長所があります。医療レーザーは効果が高く、通うのが短期間で済むという長所が大きいでしょう。
レーザー脱毛は永久脱毛ですが、光脱毛は減毛、抑毛という違いがあります。医療レーザーを用いて、組織を破壊するという永久脱毛は、法律上、医師にしかできないのです。
光脱毛は払うお金は少なめで済みますが、2~3年通うという方も少なくありません。また、脱毛できたと思っても、脱毛サロンに通うのをやめたらまた生えてきたという場合もあります。
医療レーザーであれば、料金は高めになってしまいますが、今回のテーマとして考えているように、10回未満で高い効果が期待できます。
基本的には5回で終わる医療レーザー脱毛
毛には、休止期→成長期→退行期の3段階があり、このサイクルを繰り返して生え変わっています。
これを毛周期と呼び、レーザーが有効に働くのはこのうち、黒色が濃くなる成長期の毛のみになります。
成長期の毛の割合は、全体の毛の約20%です。そこから計算して、成長期の毛20%に、毛周期に合わせて5回レーザーを照射すれば、100%の脱毛ができるという計算ができます。
医療クリニックでも、レーザー脱毛の設定が5回~7回に設定されていることが多いのは、このような考え方によるのです。
そこで大切になるのが、毛周期に合わせてレーザーを当てることなのですが、毛周期は個人差が大きく、部位によっても違うので、毛周期にうまく合わせて治療を受けることが、少ない回数で脱毛を成功させるカギになってきます。
また、例外的にもっと多くの回数を要する部位や状態があります。どのような場合が例外敵になるのか、これからご説明します。
【例外1】乾燥肌、細い毛質の場合
毛質が細い、薄い場合や、肌が乾燥気味である場合は、通常より効果が出づらい可能性があります。5回で大丈夫とされている部位でも、6回以上かかる場合があります。
【例外2】脱毛の効果が表れにくい部位
医療レーザー脱毛ではほとんどの人が顔やワキ、VIラインについては特に、他の部位より回数を重ねる必要がある部位になります。
顔なら9、10回はかかるのが一般的で、VIライン5回でも足りない場合が多いです。
こういった部位の医療レーザー脱毛を考えている場合は、最初から回数を多めに設定しておくとよいでしょう。
部位に合わせたコース設定があるクリニックも多くあります。
【例外3】多毛化、硬毛化している場合
医療レーザー脱毛をすると、毛が硬くなったり、太くなる「硬毛化」や、毛の量が増える「多毛化」といった状態になることがあります。
「硬毛化」「多毛化」が見られた場合は、医療レーザー脱毛を中断することで治る場合も多いです。
そのまま医療レーザー脱毛を続けることも可能ですが、回数が多くかかってしまうことになります。
結局、医療レーザー脱毛回数はどう決める?
ご説明したように、計算上は5回で100%の効果が期待できることになりますし、早い人なら、4回程度ですでに十分な効果を感じる場合もあるでしょう。
しかし、毛周期はすべての毛が同じとはいきません。4、5回で終わりにしてしまうと、細い毛が残ってしまったり数本生えてくるところが残ったりして、せっかく脱毛したのに……と後悔することにもなりかねません。
やはり、せっかく脱毛するなら満足のいく状態になるように、回数はよく考えて決定することをおすすめします。
どのようなことを考慮して回数を決めればいいかを、最後に整理していきましょう。
回数がかかる部位は多めの回数で契約を!
脱毛に通う回数は、顔で8~10回、ワキも7回程度は平均でもかかります。VIラインについても、6~10回はかかります。
ワキやVIラインの、思春期になってから生える毛は「性毛」と呼ばれ、太くて硬い毛がバラバラの方向に密集して生えており、毛周期が長いので脱毛にも長く時間がかかります。
平均回数や契約上のルールを踏まえて、契約回数を検討しましょう。
硬毛化・多毛化に対応する場合は、時間をかけて
医療レーザー脱毛を受けたことによって起きた硬毛化・多毛化に備えて、対策として対応できるような設定を用意してくれているクリニックもあります。
「契約終了後も、1年間無料追加照射可能」「硬毛化・多毛化が治まったのを確認後に再開可能」といった形です。
満足のいく脱毛ができるルールが用意されているのは安心ですね。
目指す状態をはっきりさせて決める
5回程度でできる脱毛は、あくまで毛が気にならなくなる程度と考えたほうがよいでしょう。
最低でも6~7回の施術をしておかないと、満足できない可能性が高くなります。
また、脱毛でツルツルの状態にしたいと思うのであれば、8回以上、できる限り多めの回数を考えるべきです。
VIラインと顔なら10回〜14回、その他の部位でも10回〜12回は施術しておかないと、ツルツルになった!という満足感が得にくいかもしれません。
多めの回数がおススメ!契約期間にも注意!
最後に、クリニックで医療レーザー脱毛を受けるときのポイントについてまとめておきましょう。
レーザー脱毛のポイント
- 医療レーザー脱毛の回数は5回より6、7回の、少し多めがおすすめ。
- ツルツルを目指すなら、10~14回も考えてみる。
- 硬毛化・多毛化が起きた場合の、クリニックの対応もチェックしてみる。
また、毛周期に合わせた、2~3か月に1度の照射が、回数分受けられるような契約期間が設定されているかも重要なポイントです!