公開日:2017/06/26 

逆立ちで健康になるって本当?逆立ちで腸内美人を目指そう

逆立ちって聞くと、小学校の体育の時間以来、無縁って人も多いのではないでしょうか。大人になってから逆立ちする機会はなかなかないし、普段運動もできていない人からすると、急に逆立ちをすることへの恐怖のほうが大きいのではないでしょうか。逆立ちの種類や効果を知って、徐々に取り入れてみてはどうでしょうか。

逆立ちはなぜ健康に良いといわれるの?

逆立ちは重力に逆らって血流をよくする

逆立ちをする事で、普段一番上にある頭を下にします。通常重力に逆らって、脳に上がってきている血液を重力に従うように流すことができるので、脳にもたくさんの血液を送ることができます。脳に血流がいきわたることで、脳の血行もよくなり、身体も頭もスッキリ目覚めます。

脳だけでなく全身の血流を良くすると、代謝機能もあがり、リンパの流れも良くなります。さらに、ホルモンの分泌や自律神経の働きを整え、身体を安定させてくれます。よって、アラサー女子にも魅力的な効果、痩せやすい身体作りやむくみ解消のお手伝いにもなるようです。

内臓の位置を戻す効果あり

私たち人間は二足歩行の生き物なので、普通に生活していると内臓がどんどんと下がりやすいです。また、インナーマッスルやお腹の力が弱くなると、余計に下垂しやすくなります。デスクワークで猫背になったり、骨盤や背骨が歪んでいたりすると、内臓が圧迫されやすくなります。

逆立ちは内臓を逆さにすることができるので、圧迫されていた部分を元に戻すことができ、身体全体の代謝をアップさせる効果が期待できるのです。腸が圧迫されて、便秘がちの方も、消化が良くなり便通が良くなる効果を感じる方が多いようです。

逆立ちによってアルファ波が出る

逆立ちをすると、アルファ波がでるといわれていて、実験的にも報告があるそうです。アルファ波とは、人間の脳から出る脳波の一種のこと。脳波とは、自分のその時の精神の状態のことで、それを数値として表したものです。リラックスしているときや、集中しているときにアルファ波はたくさん出ます。

逆立ちをしたら、頭がスッキリしたり落ち着いたりするのはアルファ波が出ているからということですね。 さらに呼吸を止めずに、リラックスした呼吸法で行うことで、自律神経の副交換神経も刺激でき、よりストレスから解放することができます。

実は深い!逆立ちの種類や由来、注意点は?

1種類ではない!逆立ちの種類を知ろう

逆立ちというと手を床について、足で立つ時のように手で立つイメージですが、他にもやり方は色々あります。身体を逆さにすることを目的とするので、やり方をご紹介します。

  1. 両手のひらを床について全身を支える逆立ち
  2. 頭のてっぺんと両腕で体を支える3点頭立の逆立ち
  3. 首と両腕ですが身体を逆さにするかた立ちのポーズでの逆立ち

それぞれ、難易度や使う筋肉も違ってくるので、ご自身で簡単にできそうなものからチャレンジしてみましょう。血の巡りを良くすることが目的であれば1分程度がおすすめです。あまり長すぎると、頭に血が上ってしまうので気をつけましょう。

しかし、初めは、1分でもきつく感じる方の方が多いでしょうから、自分の身体を観察しながら、できる範囲で行うのが大切です。

ヨガでも多くある逆さのポーズ

先ほど紹介した3つのポーズは、まさにヨガでも出てきます。ヨガでは逆転のポーズとして逆さになるポーズが沢山あります。例えば、肩立ちのポーズ、鋤のポーズ、ヘッドスタンド、孔雀の羽のポーズ、ハンドスタンドなどが代表的なものです。

ヨガのポーズは、「前屈」「後屈」「ねじり」「バランス」「逆転」の5つのパターンの動きに分けられます。ヨガの歴史は4000年から4500年前といわれていますので、大昔から逆立ちや逆転のポーズは身体に良いといわれていたことになります。


生理中は控えたほうがよいといわれています

逆立ちは生理中に行うのは良くないといわれています。逆立ちをすると子宮も逆転するので、生理の血液が逆流してしまい生理不順を引き起こしやすくなります。生理の際、子宮の内膜がめくれ血液と一緒に体外に出ます。

逆立ちを長くするとその子宮内膜がうまく流れず、子宮内膜症の原因となる可能性もあるといわれています。生理痛がきつく、貧血体質の方は特に、具合が悪くなってしまうこともあります。

自分の身体を守ることが第一ですので、無理のないように行いましょう。女子はいろいろを考えながら、チャレンジしないといけない面もありますが、それを楽しむのもアラサー女子の特権と思ってみましょう。

実際に3つの逆立ちのやり方をご紹介

両手のひらを床について全身を支える逆立ち

いわゆる逆立ちですので、壁がないとかなり高度になります。また腕の筋肉を大いに使いますので、女性には難しいです。ヨガの王様のポーズ、ハンドスタンドはインナーマッスルでの引き上げを意識するので、コツを掴むと楽にできるでしょう。ただ、ここでは逆立ちをすることで重力に逆らうように血流や内臓を整えるのが目的ですので、壁を使って、逆さのポジションを作りましょう。

  1. 壁の前に立ち壁から30センチくらい離れた場所に手をつきます。
  2. 足を蹴り上げて、壁に足をつきます。
  3. 腰が反らないようにまっすぐと足を天井の方に伸ばしましょう。

頭のてっぺんと両腕で体を支える3点頭立の逆立ち

ヨガでいうヘッドスタンド。これは、手のひらだけでする逆立ちよりも、三点で支えられるので、安定感があり、女性でも、壁を使わずにできる人が比較的多いです。まず正座になり、両手を組んだ状態で、ひじと手を床につけます。

  1. 組んだ手の間に頭を入れ、頭のてっぺんを床につきます。その時、頭のてっぺんと両肘で三角形を作るようにしましょう。
  2. 三点を安定させ、ひざを伸ばしておしりを上げます。 足を体の方に近づけていくように、前に歩いていきます。
  3. 太ももを胸のほうに引き寄せ、足を浮かせます。 バランスをとり、ゆっくりと足を天井へ伸ばしましょう。 足をぐっと天井にひきあげ、首への負担をなくします。
  4. 降りるときも、ゆっくりと足を床におろし、首への負担がないように注意しましょう。

首と両腕で、身体を逆さにする逆立ち

ヨガでいう肩立ちのポーズ。このポーズが逆立ちの中で一番簡単にできる人が多いのではないでしょうか。しかし首に負担のかかりやすいポーズなので、気をつけながら安全に行うようにしましょう。

  1. まず床に横になり、足を股関節から持ち上げ、膝も90度くらいに持ち上げておきます。
  2. 次に、両肩と頭を支えにし、両足を天井の方に持ち上げます。
  3. 足から背中までをまっすぐにし、内臓部分が引きあがるのを感じましょう。
  4. 降りるときも腰に手を当てたまま降りると安全です。

やはり逆立ちは健康に導いてくれるハッピーポーズ

  1. 逆立ちは逆さになることで、脳にも全身にも血液が行き渡りやすく、血行がよくなります。
  2. 逆立ちは下垂しやすい内臓を元の位置に戻してくれるアラサーにも嬉しいポーズ。
  3. 脳からアルファ波が出て、リラックス効果もあるハッピーポーズ!
  4. ヨガのポーズでも取り入れられる逆転のポーズ。大昔から、身体を逆さにすることは大切と考えられていました。
  5. 逆立ちといってもやり方はいろいろあります。無理なく自分ができる形でチャレンジしてみましょう。
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Editor's Information

逆立ちで健康になるって本当?逆立ちで腸内美人を目指そう
谷 加菜香(たに かなか)
パーソナルトレーナー。
東京と京都を拠点に、ピラティスやヨガ、トレーニングなど様々なムーヴメントを取り入れ、女性向けのしなやかで健康な身体作りを指導。


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