公開日:2017/11/27 

風邪知らず!時短でできるあったか煮込み料理のコツ

朝、晩もめっきり冷え込み、本格的な冬の到来を感じさせる今日この頃。急激な気温の変化や乾燥などのせいでのどの痛みや体調不良など、風邪の症状も出やすい時期です。今回はそんな寒さや風邪に負けない強い体づくりのための、食べて解決する風邪予防の方法をご紹介したいとおもいます。

今年は食べて風邪予防

健康な体は食事から

風邪予防といえば、うがい、手洗い、そして室内の湿度管理など対策方法はいろいろありますが、やはり毎日食べるものにも気を使いたいところです。

というのも、日頃ダイエットや無理な食事制限などで栄養バランスが偏った食事をとっていると、体の免疫力もおち、ウィルスに対する抵抗力が弱くなってしまいます。風邪に負けない体作りはやはり、日頃の食生活から見直したほうがよさそうです。

体の免疫力をつける豚肉

実際に風邪に負けない食事のポイントをご紹介していきます。これから年末にかけて忙しくなる時期。おまけに外の寒さで体も必要以上に負担がかかってきます。そんなときにおすすめなのが豚肉です。

豚肉に含まれるビタミンB1は、疲労回復に効果があるといわれています。豚肉の中でももも肉やヒレ肉など赤身が多い部位がおすすめ。そして、豚肉と一緒に玉ねぎ、ニンニクなどを一緒にとると吸収率もあがります。

たんぱく質が豊富な鶏肉で代謝アップ

次に、体の中から熱をつくる鶏肉です。ダイエット中の女性にみられるのが、野菜中心の食生活。野菜だけたべていては燃えるからだにはなりません。そんなときにおすすめなのがたんぱく質を豊富に含む鶏肉です。たんぱく質は筋肉の源となる栄養素です。

筋肉は体をうごかすエネルギーの源となり、体の熱をうみだす元ともいえます。筋肉の少ない体は代謝も低く、冷え性に陥りやすいともいわれています。中でも鶏胸肉や鶏ささ身は、高たんぱくでヘルシーな部位でもあるのでおすすめです。

あったか煮込み料理で体の中からポカポカに

最後に調理法についての注意点。体の熱の元となる食材や免疫力をつける食材をいただくなら、あったかい煮込み料理でいただきましょう。あたたかい料理をいただくことで体の中からポカポカに。また、じっくり煮込むことでお鍋の中の食材はとろとろに、うまみも引き出すことができまさに一石二鳥といえます。

時短もOK!煮込み料理のコツ

厚手の琺瑯鍋でうまみアップ

煮込み料理というと、食材をたくさん準備して、長時間コトコト煮込むイメージが強いですが、実は時短で簡単にできる方法があります。ここからは時短でできるあったか煮込み料理のコツをご紹介していきます。

まずは、お鍋から。あったか煮込み料理には、厚手の琺瑯鍋をおすすめします。厚手の琺瑯鍋はお鍋の熱伝導率が高いため、食材に均一に火が通ります。また、遠赤外線効果で食材の内側から火がはいるため、食材のうまみを上手に引き出してくれます。保温性も高いため煮崩れすることなく、余熱で料理を手早く仕上げることも可能です。

材料は大きさを均一に

次に、鍋にいれる食材はできるだけ大きさを均一にしておきましょう。食材の大きさがバラバラだと火のとおりが均一にならず、時間差ができてしまいます。当然、煮込み時間も長くなってしまいます。

また、大根などのあらかじめ火が通りにくいとわかっている食材は、下茹でをすることもありますが、時短で仕上げる場合は電子レンジで加熱しておくと早く準備できます。

お肉は最初に焼きつける

食材の下準備ができたら早速材料を煮込みたいところですが、お肉類は最初に表面を焼くことをおすすめします。最初に焼きつけることで、煮込んだときに余分な臭みがでるのを防ぎ、同時に煮物にコクが増します。焼く際は、後で煮込むことを考え表面の色が変わる程度で大丈夫です。

煮汁は一度に入れる

お肉を焼きつけたら、他の食材も鍋にいれ、煮汁をいれて一緒に炊きましょう。その際、調味料とスープは一度にいれましょう。よく、調味料を入れる順番はさしすせそといいますが、一緒にお鍋の中にいれて一気に煮込んでしまっても大丈夫です。

調味料類をあらかじめ混ぜておき、一緒にお鍋の中にいれてしまえば、味のムラを防ぐことができます。

骨付き肉をつかった時短煮込み料理

うまみたっぷりの骨付き肉

時短で仕上げるあったか煮込み料理をワンランク上に仕上げるのにおすすめなのが鶏手羽などの骨付きのお肉です。骨ごと一緒に煮込むことにより、お鍋によい出汁がでて、凝った味付けをしなくても簡単おいしく仕上げることができます。骨付き肉があることでみためのボリューム感も増します。

骨付き肉の下処理方法

骨付き肉は、お料理にいれるだけで、少し特別感が増すので是非取り入れたい食材ですが、料理の前にちょっとした下処理のコツがあります。骨の周りはどうしても臭みが残りやすいため、予めお湯につけて余分な血合い等をとっておくことをおすすめします。

また、煮込み料理ならあらかじめ焼きつけるだけでも、料理の仕上がりがかわってきます。その際、途中でアクをとると、スープも濁らずよりおいしく仕上がります。

鶏手羽と白菜のオイスター煮

鶏手羽元肉をつかった時短でできるとろうまのオイスター煮をご紹介します。

【材料】2人分

  • 鶏手羽元肉    4本
  • 白菜       150g
  • しいたけ     2本
  • 唐辛子      1本

    A

  • オイスターソース 大さじ1
  • 酒        大さじ1
  • 醤油、きび砂糖  各小さじ1/2
  • 水        150cc

【作り方】
1.鶏手羽元は、骨に沿って包丁をいれる。白菜はざく切りにする。しいたけはいしづきをとり、半分に切る。唐辛子は半分に切って種をとっておく。
2.鍋を中火であたため、胡麻油(適量・分量外)をひき、鶏手羽元を入れて表面の色が変わるまで焼きつける。
3.白菜、しいたけを加えてさっと炒めたら、水とあわせたAを加え、落とし蓋をして弱火で15分程煮込み、器に盛る。

栄養価の高いあったか煮込み料理は「食べる風邪予防」

これまで、マスクやうがい、手洗いなど、風邪対策は万全にしてきたはずなのに、なぜか毎年風邪をひいてしまうのは、もしかしたら食事の栄養バランスに原因があったかもしれません。

同じ食事をいただくなら、体のことを考えて、疲労回復効果の高い豚肉や筋肉の元となるたんぱく質が豊富な鶏肉を積極的にとりたいですね。そして、手間がかかると嫌煙されがちな煮込み料理はコツさえつかめば、実は時短で簡単につくることができます。

今年の冬は、「食べる風邪予防」にぜひチャレンジしてみてください。

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

769

Editor's Information

風邪知らず!時短でできるあったか煮込み料理のコツ
河合真由子(かわい まゆこ)

フードスタイリスト、フードコンサルタント

大学卒業後、流通業界に就職。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。海外滞在中の仕事や日常生活をとおして、食は万国共通のキーワードであることを実感。帰国後、祐成陽子クッキングアートセミナーでフードコーディネーター資格取得後、独立。
現在は、TV、書籍、広告のスタイリング、メニュー開発、食にまつわる新規事業のコンサルティングを行う。朝のTV番組での仕事がきっかけとなり、OL女子のための朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催

HP:http://recipeoflife.jp/
とっておきの朝食会 https://www.facebook.com/choushoku/



ページのトップへ