公開日:2017/06/15
自宅で簡単週1度のスペシャルケア!ピーリングの効果とは?
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ピーリングというと、クリニックやエステサロンで行うものと思っていませんか?濃度の弱い市販のピーリング剤を使えば、週1度のスペシャルケアとして自宅で楽しむことができます。セルフピーリングのコツや注意点をまとめてみました。
酸の力で古い角質を取り除くピーリング
ピーリングとはどのようなケア?
ピーリングとは、肌に蓄積した古い角質をはがすことで、主にグリコール酸やフルーツ酸などの、酸の力を利用して行います。古くなった角質は、肌のターンオーバーが正常に行われないことで溜まっていきますが、それによって肌がくすんだり、キメが整わない荒れた印象になったりという弊害が起こります。
ピーリングはかつて美容クリニックやエステサロンでしか施術を受けることができなかったのですが、ここ数年はドラッグストアでもホームケア用のピーリング剤が手に入るようになり、自宅でも簡単にピーリングにトライできるようになりました。肌のくすみやごわつきに悩んでいたら、スキンケアにピーリングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
pH値で変わるピーリングの効果
ピーリングは酸が含まれた薬剤を塗り、角質を柔らかくしてから取り去るというステップで行います。この酸が強いとより多くの角質を取り除けると思ってしまいがちですが、肌への負担の度合いが高くなってしまうという点があります。ピーリングでは濃度よりも、むしろアルカリ性が強いのか酸性が強いのかの度合いを示すpH値が重要です。
家庭用のピーリング剤は安全のため、濃度が低いクエン酸やグリコール酸やなどのAHA(アルファヒドロキシ酸)が使われていますが、pH値が3.5を超えるとピーリング効果はほとんどないといわれています。これからピーリング剤を選ぶなら、わかる範囲でpH値をチェックするとよいでしょう。
セルフなら週1回のスペシャルケアで
最近は市販でピーリング剤が手に入りやすくなり、自分でピーリングをすることが簡単になりました。とはいえ毎日のお手入れに組み込むのはやりすぎであり、週1回で充分です。
ピーリングを行うときは、各商品に記載されている使用方法やサイクルを守ることが大切です。多くの場合、外箱には1週間に1回程度の使用が推奨と書かれています。時間や回数などの注意を守らずに独自判断で使用すると、肌にダメージを与えることがあるので注意しましょう。早く効果を出したいからとしょっちゅうピーリングを行っていては、健康な肌であっても負担が増えてしまいます。用法や容量を守って、ピーリングを行いましょう。
さまざまな種類があるピーリング剤
お手入れに組み込みやすい石けんタイプ
セルフで行うピーリング剤を選ぶ際、お手入れに組み込みやすいものといえば石けんタイプかもしれません。ただし石けんだからといって毎日の洗顔に使うと頻度が高すぎますので、週1回程度の使用に留めておきましょう。
ピーリング石けんの使い方は、まずぬるま湯で顔を洗ってから、石けんをよく泡立てて、目の周りや唇は避けて泡を顔に乗せます。そのまま2~3分おいてからよくすすぎますが、ごしごしこすると物理的な刺激が肌への負担となってしまうので、あくまで顔に泡を滑らせる程度に。すすぎ残しがあると肌荒れの原因となってしまうので、きちんと泡が落ちるよう丁寧に洗い流します。
塗って洗い流す手間のいらないジェルタイプ
ジェルタイプは、手軽で効果も実感しやすいのでおすすめのピーリング剤です。使い方は簡単で、洗顔したあと水気を拭き取ってから、適量を手に取って顔にのばします。ちなみに濡れた手でもOKというジェルもありますが、あまり水気がある状態だと垂れ落ちることもあるので気をつけて。入浴時に行うのもよいでしょう。
顔に塗ってくるくるとマッサージをすると、消しゴムかすのようなものが発生し、角質がはがれたかのようなイメージを持ってしまいますが、これはジェルに含まれるゲル化剤が固まっただけ。しばらくマッサージをしたら、ぬるま湯で洗い流しましょう。
美容液にピーリング効果があるものも
ピーリング効果のあるコスメの中には、美容液に酸を配合して、古い角質に働きかけるものもあります。洗い流す必要がないので、忙しい人にぴったりです。
独自の「デイリーピール処方」 刺激に配慮した独自処方を採用しました。 こだわりの「ふきとり仕様」 朝晩洗顔後にコットンで毎日お使いいただくことにより、肌をやさしく守りながらピーリング。くすみや乾燥している悩みを改善し、透明感のあるしっとり肌へ導きます。
引用元:「肌再生理論」の「オバジ」から、ピーリング美容液・マスクが進化して新登場! | ロート製薬株式会社
塗ることで効果のある美容液の他に、こうしたコットンでふきとるタイプもあるので、お好みで選んでみてはいかが?
ピーリングをする際気をつけたいこと
こするタイプは刺激が強すぎることも
ピーリング剤というと塗ることで古い角質を柔らかくするイメージですが、ゴマージュ、スクラブと呼ばれるこすって汚れを落とすタイプもピーリング剤の一種です。ただしこするタイプは刺激が強すぎて、スクラブ剤が粗いと肌に傷がつくことがあり、肌の弱いタイプの人に向いているお手入れとは言いがたいです。
どうしてもスクラブタイプのピーリングを行いたいなら、なるべく粒の細かいものを選び、よく手で泡立ててから顔につけましょう。そしてこすろうとせず、あくまでそっとなでる程度にしておくこと。スクラブ洗顔をしょっちゅう行うと角質を取りすぎてしまうので、やはり週1回程度がおすすめです。
敏感肌の人はパッチテストが必要
ジェルタイプも石けんタイプも、肌が敏感な人が使う場合はパッチテストを行うとよいでしょう。腕の内側など肌の柔らかい場所にピーリング剤をつけてしばらく置き、かゆみが起こったり、赤くなったりしないかチェックします。
注意点として、現在肌にかゆみや湿疹、吹き出物などのトラブルがある場合は、症状を悪化させることがあるのでピーリングはやめておいた方が賢明です。肌の調子がよくないからこそピーリングをしたいと思っても、肌のバリア機能が低下している状態ならば、むしろ保湿をしっかりとした方がよいでしょう。状態が悪い肌にピーリングを行っても、肌荒れにつながるかもしれないので、ご注意を。
頻繁にやりすぎるとかえって逆効果に
ピーリングを行ったあとは肌が一時的につるつるになるので、つい頻繁にやりたくなりますが、週1回の使用に留めておくことをおすすめします。あまり頻繁にすると、古い角質どころか新しい肌を傷つけてしまいかねません。説明書に書いてある使用頻度は必ず守りましょう。
また、ピーリング後の肌は生まれたてのようにとてもデリケートな状態です。いつも以上に丁寧な肌ケアを行って、水分量の保持だけでなく紫外線の刺激などからも守る必要があります。家庭用の弱いピーリング剤といえども、酸で皮膚の表面をはがしているわけですから、肌の負担を増やしてトラブルを招かないように、定められた頻度を守りましょう。
週1回のピーリングで美肌になろう
- 酸で肌の表面を溶かし、古い角質を取り去るのがピーリング
- 石けん、ジェル、美容液などお好みのピーリング剤をお手入れにプラス
- ピーリングの回数は週1回程度にし、頻度を守ること
サロンに行かなくても自宅で手軽にできるピーリングですが、やりすぎてかえって肌のバリア機能を低下させてしまわないように、使用頻度や容量を守って使いましょう。