公開日:2017/06/26
≪食べる紫外線対策≫ 美白効果のある薬膳食品でシミを撃退!
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日に焼けた小麦色の肌はステキだけど、女性にとって怖いのが日焼け後にできる「シミ」。紫外線対策として、UVカットの化粧品を使ったり、日傘や帽子をかぶったり、日焼け止めサプリなどを利用している方もいるのでは?そこで食べる紫外線対策として、美白効果のある薬膳食品をご紹介します。
目次
20代の紫外線対策が10年後に差をつける
シミができる原因といえば「紫外線」。4月頃から強くなりはじめ、7月~8月にMAXとなります。油断できなのは、曇りの日でも晴天時の60~80%、雨の日でさえ約30%も降り注いでいること。1年のうちほぼ1/3は紫外線対策が必要です。
紫外線はシミだけではなく、シワやたるみの原因にもなるので要注意。20代からしっかりと紫外線対策をしておくことが、10年後、20年後の肌に“差”をつけることになります。
美白を本気で目指すなら、体の中と外の両方からアプローチすることが重要です! 体の外からケアする方法は化粧水で美白対策の記事から紹介しています。
しかし、紫外線対策やシミ予防がどうして食べ物でできるのでしょうか?
紫外線対策は食べ物で内側からも行うことが重要
紫外線を浴びると、わたしたちの身体の中では「活性酸素」が発生。細胞を傷つけ、サビさせ、血流を悪くして、新陳代謝を低下させます。
薬膳の基本となる中医学では、シミは血流が悪いことで発生するとされています。血流が悪くなれば新陳代謝は低下。メラニン色素が沈着しやすくなり、結果、シミとなって表面に現れてくるのです。ですので、UVケアは外側からだけでなく、食べ物で内側からも行うことが重要なのです。
食べ物で紫外線によるシミを予防・改善するポイントは2つ。
- 活性酸素を除去する食品を食べること
- 新陳代謝を活性化する食品を食べること
薬膳で活性酸素を除去し、新陳代謝を活発にする効果がある食品で、とくにおすすめなのが「トマト」「青魚」「パプリカ」です。
血流を良くし活性酸素をデトックスするトマト
「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高いトマト。薬膳では“血”の流れをスムーズにし、体内に溜まった活性酸素を含む、“毒素”を排出するデトックス作用があるとされています。
トマトには、抗酸化作用のある「リコピン」という成分が豊富に含まれ、紫外線で発生した活性酸素を除去する働きもあります。今は1年中スーパーで売られていますが、トマトは紫外線を浴びてスクスク育つ代表的な夏野菜。強烈な紫外線を浴びて育つからこそ、紫外線に対抗する成分(リコピン)が豊富だということでもあります。
「忙しい」「料理が苦手」な方はトマトジュースもアリ!
食べる紫外線対策で、トマトを調理するときのポイントは「火を通す」ということ。トマトスープやトマトのパスタなど、加熱することで“血”を補い、血流を良くする性質に変化します。一般的に女性は冷え性の方が多いのですが、「ちょっと歩いただけで汗かいちゃうの」という方なら、サラダや冷やしトマトなど生のまま食べてもOK。
加熱したトマト料理にプラスして、たくさん食べてくださいね。「忙しい」「料理が苦手」という方なら、毎日1本、トマトジュースを飲むのもおすすめ。トマトの美白効果をアップするなら、お酢やオリーブオイル、ココナッツオイルなど良質のオイルと組み合わせましょう。
“血”を補い、新陳代謝を活発にする青魚
サバやアジ、サンマにイワシなどの「青魚」。薬膳では“血”を補い、流れをスムーズにすることで、新陳代謝を活発にする作用があるとされています。血液をサラサラにする成分として有名な「DHA」と「EPA」も豊富。
血液がサラサラになれば、当然ですが血流は良くなりますよね。DHAやEPAには、「GLP-1」と呼ばれる痩せホルモンを体内で作る働きもあります。美白+ダイエットにもなる、女性にとって欠かせない食品といえます。
サバやイワシの缶詰を活用すれば簡単+時短
“美白のため”とはいえ、「青魚って料理が面倒」という方におすすめなのが缶詰です。サバの水煮や味噌煮、サンマのかば焼きをはじめ、オイルサーディンはイワシ、シーチキンはマグロを使った缶詰。温めるだけでそのまま食べられるものも多いので、毎日の食事に手軽で簡単に取り入れられます。
何より時短になるので、忙しい女性にはとくに活用してほしい食材です。青魚の缶詰以外に、食べる紫外線対策としておすすめなのが回転寿司。美白効果だけを考えるなら、高級なお寿司を月に1度食べるより、リーズナブルに食べられる回転寿司でイワシやマグロ、シメサバなどの青魚を週に1度食べたほうが効果は高くなります。
強力な抗酸化作用で紫外線から守ってくれるパプリカ
赤・黄・オレンジと色鮮やかな「パプリカ」。トマトと同じく、薬膳では“赤”の食品には、紫外線で発生した活性酸素を除去する作用があるとされています。パプリカには美白効果のあるビタミンCも豊富。ピーマンの2.2倍も含まれているんですよ。
食べる紫外線対策食品として、トマトのリコピンと同じ働きをする成分がβ−カロテン。体内でビタミンAに変化するβカロテンには、強力な抗酸化力があり紫外線から美肌を守ってくれます。お肌の老化は20歳を過ぎると始まるといわれていますが、パプリカにはアンチエイジング効果もあります。シミだけでなく、将来の“シワ”や“たるみ”予防にも取り入れたい食品のひとつです。
A、C、E、Pと美肌づくりをサポートするビタミンの宝庫
美白といえばビタミンCがパッと思い浮かびますが、パプリカに含まれる豊富なビタミンCを、熱や酸化から守ってくれるビタミンPも含んでいます。パプリカには、「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンEも多く含まれ、β−カロテンと同じく強力な抗酸化作用で、紫外線による活性酸素を撃退してくれます。
生のトマトには身体を冷やす性質がありますが、パプリカはもともと温める性質です。冷え性の方がサラダなど、生で赤い野菜を食べたいときはトマトよりパプリカがおすすめ。ただし、β−カロテンは油と一緒に取ることで吸収率がアップします。最近はノンオイルのドレッシングもスタンダードになりつつありますが、パプリカ入りのサラダにはオイル系のドレッシングを使いましょう。
食品+生活習慣で美白効果をさらに強化
他にも、食べる紫外線対策として以下のような食品があります。
- ラッキョウ
- 黒きくらげ
- 青梗菜
- ほうれん草
- イカ
- タコ
- シジミ
- セロリ
- 三つ葉
- ミント
- 柑橘類
- ナス
- イチゴ
- ハト麦
- クコの実
- ジャスミンティー
柑橘類やイチゴなら朝食代わりに食べてもいいですし、ミントはお茶やシャーベットでもおいしいですよね。ジャスミンティーやハト麦茶なら、ペットボトル飲料としても市販されていますので、手軽に美白成分をチャージすることができます。
リフレッシュ&リラックスで美白効果を強化する生活習慣
食べ物以外にもちょっとした生活習慣の工夫で、さらに美白効果がアップしますのでご紹介しておきます。
ポイントは、心も身体もリフレッシュ&リラックスさせてあげること。
- 身体へのストレスとなる、暴飲暴食やお酒、タバコは控える。
- 散歩やジョギングなどで軽く身体を動かしてストレスを発散させる。
- 休みの日は緑の多い公園などでのんびりしリフレッシュする。
- 入浴は湯船にゆったりと浸ってリラックスし、入浴後は適度にストレッチをして新陳代謝を高める。
- 睡眠時間はしっかりと確保し、1日の疲れをリセットしてあげる。
美白効果のある食品で目指せ、シミのない美肌!
いかがでしたか?
最後にポイントをまとめておきます。
- 紫外線は雨の日や曇りの日でも油断できない
- 20代にしっかり紫外線対策をしておくことで10年後の肌に差が出る
- とくにおすすめの美白食品は「トマト」「青魚」「パプリカ」
- ペットボトルのジャスミンティーやハト麦茶など手軽なアイテムも活用する
- リフレッシュ&リラックスな生活習慣でさらに美白効果をアップする
美白効果のある食品を食べることで、おいしく、手軽に紫外線対策ができるなんていいですよね。でも、大切なのは「続ける」ということ。一度にあれもこれもと欲張らず、まずはできるものから取り入れて、シミのない美肌を目指しましょう!
- 川端 真弓(かわはた まゆみ)
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美容ライター・薬膳アドバイザー。
「自分らしく生きることが心も体も美しくしてくれる」が信条。
2男2女の母でもあり、30年以上前にエコロジーサークルを主宰し、100坪の畑で40種類の野菜を作った経験もある。“キレイ”と“元気”をくれる薬膳レシピも提供。
http://pengoo.net/