公開日:2017/06/15
シャワーで温泉の美容効果は決まる?正しい入浴方法をご紹介
シェア
ツイート
はてブ- お気に入り94
レジャーとして、また美容や健康法のひとつとしても親しまれている温泉ですが、実はシャワーの使い方によって、温泉の美容効果が左右されることを知っていますか?
温泉の効果とシャワーの関係から、正しい入浴法まで紹介します。
シャワーや温泉の美容効果
シャワーや温泉から得られる美容効果について紹介します。
温泉が持つ美容効果
温泉は、泉質によりさまざまな美容効果が期待できます。温泉の中でも、特に美肌効果が高いのは、『硫酸塩泉』『硫黄泉』『炭酸水素塩泉』です。三大美人泉質とも言われています。
温泉の美容効果として、まず挙げられるのが、『保湿効果』です。ミネラルを豊富に含んでいるのはもちろん、ナトリウムなど塩化物を含む温泉は、高い保湿効果が期待できます。
温泉には『血行促進効果』もあります。温泉のお湯には、からだをすみずみまで温める作用があり、血行を良くします。血行が良くなることにより、全身に栄養が行き渡り、新陳代謝が高まるので、『デトックス』の効果も期待でき、健康的で美しい肌に保つことができるのです。
温泉はダイエット効果も期待できる
意外かもしれませんが、温泉には『ダイエット』にも期待できます。温泉に入ることにより、運動するのと同じようにカロリーが消費されるのです。
消費されるカロリーは、温泉の温度によって変わりますが、ぬるめのお湯の場合で、ウォーキングと同程度のカロリーが消費されると言われています。熱めのお湯になると、消費されるカロリーはさらに多くなり、軽いジョギング程度にもなるのです。
血液循環が良くなる冷水シャワー
汗をかく夏など、冷たいシャワーを浴びてクールダウンしたいものですが、実は冷水シャワーには、血流の循環を良くする効果があります。
冷水シャワーを浴びることにより、体内の血液循環が促進され、血行が悪いことで起こる、冷え性の改善も期待できます。
温泉入浴後にシャワーを浴びると効果が薄くなる?
温泉からあがり、浴場を後にする前、流し湯としてシャワーを浴びる人が多くいます。入浴後にシャワーを浴びても、温泉の効果は薄くならないのでしょうか?
シャワーを浴びると温泉の成分を流してしまう
基本は、温泉入浴後はシャワーで洗い流さない方が良いでしょう。温泉には、美肌や保湿などの美容効果のほかに、肩こりや皮膚病・腰痛・ニキビ改善など、さまざまな効能・効果があります。
温泉の効能や効果は、温泉に入り、お湯が直接肌に触れ、浸透することにより期待できます。入浴後は肌に温泉のお湯がついた状態です。
それを入浴後にシャワーすることで、せっかくの成分を洗い流すことになってしまいます。どうしても気になる場合は、温泉の上がり湯や源泉を利用すると良いでしょう。
泉質や体質によっては流す方が良い場合も
基本的に、温泉に入った後は、シャワーで洗い流さない方が良いのですが、中には例外もあります。
それは、強すぎたり濃すぎたりする温泉の場合は、洗い流した方がいいということです。温泉は種類により、肌へ強い刺激を与える成分が入っていることがあります。
その場合、入浴後、そのままにしておくと、皮膚の弱い人は、肌が荒れたりする場合があるので、シャワーで洗い流しておく方が安心です。温泉によっては、そのように注意書きが書かれているところもあります。
「自分は肌が強いから大丈夫」と思っていても、入浴中や入浴後、肌に違和感があったら、洗い流すようにしましょう。
刺激の強い源泉として知られるのは、『硫黄泉』『酸性泉』などです。他にも、アルカリ質の強い温泉や、炭酸水素塩などを含む温泉も、刺激の強い源泉となります。
温泉の源泉の説明部分にも、成分が書かれてあるので、入る前は、念の為にチェックすると良いでしょう。
美容効果を高める温泉の入浴方法とシャワーの使用
温泉にはさまざまな美容効果がありましたが、効果をより高める入浴の方法はあるのでしょうか?
まずはたっぷり水分補給を
美容効果を高める温泉の入浴方法として、『入浴前の水分補給』が効果的です。入浴前に、からだに水分を補給することで、血液をサラサラにする作用があります。
血液のめぐりが良くなったところで入浴すれば、温泉の成分がからだのすみずみに行き渡り、効果を高めてくれます。
水を飲むのは、入浴の15分ほど前が良いでしょう。量もたっぷり摂ってください。
入浴前はシャワーで身体を流す程度に
温泉に入る前に、からだを洗ってから入るというのが、一般的かもしれませんが、温泉の効果を高める入浴法としては、おすすめしません。
前の章にも書いたとおり、温泉は種類により、肌に刺激の強い成分を含んでいるものもあります。その場合、もし入浴前にからだを洗ってから、温泉に入ってしまうと、肌は温泉の刺激を、より強く受けてしまいます。
温泉に入る前は、からだは洗わず、掛け湯やシャワーで汚れを流す程度にしましょう。
湯冷めしにくい分割浴で温まる
温泉は、温度が高い場合が多いため、からだに負担がかからない適正な入浴時間は、短くなります。温泉に来たのだからと、熱いのを我慢して入浴時間を長くすることは、肌にも心臓にも負担をかけます。
おすすめする入浴法は『分割浴』です。分割浴とは『入浴』と『休憩』を繰り返す入浴方法で、この入浴法は、からだの芯まで温まり、湯冷めしにくいという利点があります。
休憩の間に、からだを洗ったり、洗髪するのも良いでしょう。ポイントは、入浴と休憩の時間を、同じ時間にすることです。分割浴は、リラックス効果も高まり、ゆったりと温泉を楽しむこともできます。
入浴後も水分をしっかりとろう
もちろん入浴後の水分補給も大切です。温泉の入浴中は、多く汗をかき、からだの中の水分は減っている状態です。入浴後、そのままの状態にしておくと、脱水症状を起こすことも考えられます。
ダイエットも考えたいのであれば、糖分を含まないミネラルウオーターなどがおすすめです。水分は、肌にとても重要です。失った水分を補ってあげましょう。
シャワーからも温泉が出る施設紹介
温泉は浴槽だけではなく、シャワーからも源泉が出る施設があります。
伊東游心楼山へいで丸ごと温泉づけ
静岡県伊東市にある、伊豆伊東温泉『游心楼 山へい』は、2つの源泉をブレンドした、オリジナルの湯を提供している温泉宿です。
大浴場は、シャワーやカランからも温泉が出るようになっており、客室のお風呂・館内の蛇口の給湯までも温泉のお湯が使用されています。
加水・加温・循環なしの純粋な天然温泉で、『疲労回復』や『美肌効果』が期待できます。
伊豆対山荘はシャワーヘッドもこだわり有
静岡県伊豆市にある『対山荘』は、3本の自家源泉を所有し、檜(ひのき)や椹(さわら)を使った『木』にこだわった、上質なぬくもりを感じる温泉旅館です。
対山荘はシャワーにもこだわっていて、1部は『マイクロナノバブルのシャワー』を採用しています。対山荘のお湯は、美容効果のある温泉成分を含んでますが、0.1ミクロンの水泡が、そのお湯を毛穴の奥まで浸透させます。
入浴後、肌の保温効果は27%、水分量は8%もアップするという結果も出ています。
シャワーを正しく使って温泉の効果をアップしよう
温泉はリラックスできるだけではなく、さまざまな効能や効果が期待できる、美容や健康に良いスポットです。しかし、シャワーの使い方によっては、効果が半減してしまうこともあります。
正しいシャワーの使い方を知り、温泉の美容効果を最大限生かした入浴法を楽しみしょう。