公開日:2017/05/24 

通勤電車で気になったら…メイク崩れも回避できる夏の顔汗対策

夏になるにつれて汗をかきやすくなりますが、通勤電車などで顔汗が気になっていませんか?顔汗はメイク崩れにもつながり、襟など服を汚す原因にもなりますが、何よりも周りの人に見られるのが恥ずかしいですよね。顔汗の対処方法をご紹介します。

夏になると気になる、顔にかく汗

通勤電車の中で気になる顔汗のメカニズム

夏の朝、通勤電車でふと窓に映る自分の顔を見たら、おびただしい顔汗が!という経験は誰しもあるのではないでしょうか。周りの方の視線が気になって恥ずかしい上に、せっかくメイクをしたのに、顔汗で崩れてしまっては台無し。しかも顔汗の量が多いと、服の襟まで汚れてしまいます。

ただでさえ気温が高くなる季節、混み合った電車内は温度が上がり、汗をかきやすくなるのでコントロールが難しいのです。暑い時に体は体温調節をしようとしますが、体温が下がると体には汗をかかずに顔の汗腺から汗が出ることが多くなり、顔汗をかいてしまうのです。少しでも顔汗を目立たなくするために、対処の仕方を知っておきましょう。

なぜ顔にばかり汗をかくのでしょう?

顔にばかり汗をかく方がいますが、なぜなのでしょう?まず顔汗をかきやすい方の特徴ですが、ふだん運動をあまりしていない人があげられます。人間の体には、エクリン腺という汗腺がほぼ全身に分布していますが、運動習慣がない方は汗をかくことも少なく、体の中で冷えやすい部分の汗腺の働きが弱まっています。

そのため気温が上がっても冷えた部分は汗をかきにくいのですが、顔は表情を作る際によく動かす部分なので、比較的汗腺が発達していて汗をかきやすいのです。顔にだけ汗が多く浮かぶのはこうした理由によるものなので、体質を改善することが顔汗の予防にもつながります。

ベタつきが気になる、顔汗の特徴とは

顔汗は、体がかく汗に比べて、べたべたしていると感じたことはありませんか?本来なら、汗腺であるエクリン腺からの汗はサラサラしているはずなのです。

しかし、汗をかく機会が少なく、汗腺の機能が衰えていると、再吸収がうまくできなくなります。その結果、ミネラルが汗に混じって分泌され、ベタベタして蒸発しくい汗になってしまうのです。顔にばかり汗をかく方が顔汗を気にするのには、このような理由もあると考えられます。

引用元:【医師監修】顔にばかり汗が出る顔汗の原因とは | ヘルスケア大学

顔汗のべたつきの原因は、再吸収されなかったミネラルが原因。汗は血漿(けっしょう)から作られるのですが、汗腺の機能が衰えていると体が必要とするミネラルが戻せず、再吸収がうまくできずにミネラルが汗に多く含まれべたつくのです。

こうして防ぐ!やっかいな夏の顔汗

顔汗と自律神経との関係をひも解く

顔汗をかくことは、汗腺の機能が落ちている他に、精神性なものが原因の場合もあります。大事なプレゼンテーションや、お得意様を相手にした会議など、緊張を覚えるシーンでわけもなく汗ばんでしまった経験はありませんか?これは緊張すると発汗を引き起こす交感神経が刺激されるためで、気温の上昇に対する体温調節とは異なるものです。

交感神経は、リラックスする時に優位になる副交感神経と共に自律神経を形成しているのですが、運動時や興奮した時に優位になり、汗や唾液を分泌して血圧を高めます。通勤電車内ではイライラすることも多いですが、交感神経が優位にならないよう、なるべく心をしずめてリラックスしましょう。

運動習慣を持つことで体質改善を

体の冷えが顔汗につながることもあります。運動習慣を持つことで発汗する機会を増やし、体質改善に取り組んでみるのもよいでしょう。たくさん汗をかく運動としては、ランニングやジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動がおすすめです。

運動と共に気にしたいのが、精神的な安定です。というのはストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、発汗などのコントロール機能が落ちることがあるのです。ストレスが多い仕事をしている方は、休日にストレス発散できる趣味を持ったり、ストレス発散を兼ねた運動をしたりすることで、顔汗の予防を考えてみてはいかがでしょうか。

その顔汗、病気の兆候かもしれません

通勤時だけではなくいつも顔汗が出ている方、したたり落ちるほどの顔汗をかく方は、もしかすると顔面多汗症かもしれません。症状が気になるようなら、医療機関に相談してみましょう。

多汗症と汗っかきは違いを見分けるのが難しいですが、一般的には、体温を下げる必要がないときやリラックスしているときでも常に汗が出てしまい、日常生活に支障が出るほどの症状を指して多汗症としています。

引用元:【医師監修】顔汗が止まらない顔面多汗症とは | ヘルスケア大学

顔面多汗症の原因ははっきり解っていないのですが、自律神経のうち交感神経が発汗を司っているので、それが過敏になっていることが原因とされています。治療方法は、神経伝達物質の放出を抑えるためのボツリヌス注射、同様の効果がある神経遮断薬、自律神経を安定させる精神安定剤などが考えられます。

顔汗を予防するためにできること

体の別の部分を圧迫して顔汗を減らす

顔汗を予防するためにできることのひとつとして、顔以外の部分を圧迫することでその周りの汗を減らし、反対側の部分に汗をかかせ、結果として顔の汗を減らすという方法があります。これは皮膚圧反射と呼ばれていて、押している間のみの予防となりますが、通勤電車の中でできる圧迫として、腕をぎゅっと組んだり掴んだりしてみてはいかがでしょうか?

また、車内が暑くても自分の体を冷やすことで、全身の発汗を減らすことも有効です。冷たいペットボトルや、熱を冷やすシートなどを首など太い血管がある場所にあててみましょう。血液が冷えてそれが体を巡ることで、体を素早く冷やすことができますので、お試しあれ。

ティッシュオフで化粧崩れを防ぐ

顔汗で気になる、メイクの崩れ。崩れにくいタイプのファンデーションを選ぶことも必要ですが、既に汗をかいてしまったら、ティッシュで顔をそっと押さえるように汗を吸い取りましょう。ティッシュを使うのがためらわれたら、汚れるかもしれませんがハンカチでもOK。メイクが崩れないよう、ごしごしこすったり、強く押さえないようにします。

会社に着いてメイクの崩れを発見しても、始業時間が迫っていたら、ゆっくりメイクを直している時間がないこともあるでしょう。とりあえずティッシュオフして、もしトイレに行く時間があれば、特に気になる部分にこっそりプレストパウダーだけでもつけておきましょう。

車内では心を落ち着かせるのも有効です

交感神経が優位になることでも、出てしまいがちな顔汗。通勤の車内ではなるべくリラックスして過ごすことが望まれるので、お気に入りのアロマをつけるなどして対処をしてみましょう。

しかし、汗が出ているときに「恥ずかしい」「早く汗を止めたい」などと気にしすぎると、その感情が交感神経を余計に刺激することから、汗が止まらなくなってしまいます。早く止めたいのであれば、あまり気にしないのが一番。ゆっくり深呼吸するなど、気持ちを落ち着けるようにするのも大切です。

引用元:【医師監修】顔汗を抑えるには?すぐにできる対処法 | ヘルスケア大学

お気に入りの音楽を聴いて心をしずめるという方法もありますが、ロックやポップスなど元気な曲よりも、副交感神経が優位になるように、クラシックやヒーリングミュージックなどの静かな音楽を選びましょう。

車内で気になる顔汗には、こんな対策を

  • 運動不足を解消して、顔にばかり汗をかかない体を作る
  • 顔だけが汗をかかないように、体の別の部分を圧迫して汗を分散させましょう
  • 顔汗をかいてしまったら、ティッシュオフして化粧崩れを防ぐ

あがり症の人は、緊張で顔汗をかきやすい傾向にあります。それほど顔汗と密接な関係があるのが交感神経。交感神経を優位にさせないため、車内ではなるべくリラックスして過ごすように心がけたいものですね。

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