公開日:2017/03/31
混合肌のスキンケア!NG習慣5つとその対策
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乾燥肌にオイリー肌、混合肌など、お肌の体質には個人差があります。混合肌とは、「おでこはテカっていても、頬はカサついている」、「Tゾーンはギトギトなのに、目元はカッサカサ!」など、パーツによってお肌の状態が異なる肌質を示す言葉です。
女性たちからもっともよく聞く意見としては、「私、混合肌だからコスメ選びがタイヘン!」というお声・・・。そのため、ひと口に「混合肌」と言ってもその状況には個人差があるのですが、自分の肌に合わせてスキンケアコスメを変えたりメイクアップコスメを捜し求めたりと、「混合肌女子」のお手入れは意外と手間がかかります。
そこでこの記事では、密かに「混合肌」を招きやすい意外なNG習慣と、併せてそれらの対策を5つご紹介していきましょう。
NG習慣1:睡眠不足
「睡眠不足に陥ると肌トラブルが増える」というお話はよく耳にしますよね。吹き出物や、乾燥肌を招く原因のひとつだと認識している人も多いのではないでしょうか。しかし、睡眠不足はそれらの極端な肌トラブルを引き起こすリスクだけでなく、混合肌を引き起こす要因にもなりかねないと言われています。
慢性的な寝不足が続いている、仕事が忙しくなると眠れない日が続く・・・など、カラダが睡眠不足に陥る頻度が高いと、それだけ体内のバランスが崩れてしまって、お肌の全体的な不調を招きます。
睡眠時間はできるだけご自身のリズムを守り、毎日同じようにルーティンを組むのがベストです。「ヤバいっ!私ってば、混合肌?」と思っていても、睡眠リズムを整えると、お肌の調子が上がることも少なくありませんよ。
アラサーを超えたら睡眠不足はお肌の大敵!
30代になるとカラダのうるおい成分が減少するため、皮脂の分泌量が、少しずつ低下していくと言われています。そのため、カサカサパーツは、さらにカサカサになりやすく「年齢を重ねたら、混合肌になった」と感じ始める女性も増えます。
しかし、睡眠はホルモンの正常な分泌を促してくれるため、キチンと睡眠をとっていれば、うるおい不足からの混合肌を防ぐ対策にもなります。そのため、アラサーを迎えた頃には夜更かしや夜遊びはほどほどにして、キチンとしたリズムで睡眠をとることが混合肌を防ぐ方法にも繋がるのです。
NG習慣2:ゴシゴシと洗顔している
「混合肌」に陥ると、オイリーだと感じるパーツはついゴシゴシと洗顔してしまいがちです。「頬はカサつくのに、Tゾーンだけは脂っぽいから、念入りに洗わなくちゃ!」なんて、思いますよね。しかし、「ベタつく部分が気になるから」と、念入りにゴシゴシと洗いすぎてしまうと、かえって混合肌を加速させてしまいます。
指先あるいは手のひらでゴシゴシとこするように洗顔すると、肌の表面を乱すだけでなく、毛穴を刺激しすぎてしまって皮脂のバランスが崩れる要素になり、どんどんお肌のバランスを崩す引き金にもなりかねないのです。脂っぽい部分と乾燥している部分があると感じたとしても、洗顔の強さには変化をつける必要はありません。ゴシゴシとチカラを入れて洗うよりも、洗顔料に工夫をしていきましょう。
「混合肌さん」に合う洗顔法は「泡洗顔」
混合肌に悩む女性の多くが、「効果があった!」と言っている方法のひとつに、「泡洗顔」があります。洗顔料はもともと泡立てて使うアイテムが多いのですが、「泡洗顔」での泡立ては「たっぷりのモコモコの泡」を作るのがポイント。
泡洗顔の最大のメリットが、肌への摩擦が最小限で済む点にあり、混合肌になっているデリケートなお肌にも、安心して使えるアイテムが多いのも嬉しいですよね。一般的な洗顔料を「泡洗顔」並みに泡立てようとするのは、かなり難しいと思いますので泡洗顔専用の洗顔料を使うのがポイントです。「混合肌 泡洗顔」などのキーワードで検索すると、多くの製品が出てきますから、ご自身に合う商品をぜひ見つけてみてください。
NG習慣3:エアコンの風が当たる場所にいる
冬は暖房、夏はクーラー・・・と、現代生活では、エアコンは切っても切れない存在です。しかし、エアコンの風に長い時間あたり続けることも、「混合肌」を加速させてしまう引き金になりやすいと言われています。
長時間、継続して肌に風が当たると、お肌が風にさらされて乾燥を招き、皮脂バランスの乱れに繋がった結果として、いつのまにか「混合肌」に陥っているということもあります。肌が乾燥すると、カラダは皮脂を分泌して、バランスをとろうとします。その結果、皮脂が多く出てくるパーツができてしまい、どうしても「混合肌」に陥りやすくなるのです。
エアコンの風はできるだけ「上か下に固定」
エアコンを使う場面では、空気の流れも考えて、送風パネルを上下に動かしていませんか?直接風が当たらない場所にいるならさほど問題はないのですが、もしも自宅で常に風が当たる場所にソファや椅子などがあるならば、思い切って送風パネルは「上」あるいは「下」に固定しておくほうが、お肌には優しい心がけになります。「それだと、空気の循環が悪くなる」と感じるなら、扇風機や送風機を導入したり、天井にファンを設置したりと工夫すれば、お部屋の空気の流れは改善できます。
オフィスなど自分で空調調節できない場合には「ミスト化粧水」
エアコンの風に心当たりがあるけれど、自宅ではなくオフィスなど仕事場のお話だと、自分では風向きを調節しにくいですよね。そんな場合には、ミスト化粧水を使って、こまめな「うるおい対策」をしましょう。弱い風であっても継続的に当たり続けることで刺激になりますから、バリアを張るかのごとく、ミスト化粧水でこまめな保湿を心がけて。それでも乾いたように感じるなら、メイクの上からも使えるジェル状のコスメを使うのも対策になります。
NG習慣4:脂のケアをしすぎている
Tゾーンのベタつきを感じると、つい「サラサラタイプ」の下地コスメを使ったり、あぶらとり紙やフィルムで頻繁に脂をとってしまいがちです。ところが、「ベタつくから」と言って脂を取り過ぎてしまうと、かえって脂の分泌を促してしまい、混合肌が加速する引き金にもなりやすいのです。また、サラサラタイプの下地も、皮脂を吸収しテカリを抑えるので便利なアイテムではあるものの、皮脂バランスを崩しやすい点では同じデメリットが潜むこともあるので要注意です。
Tゾーンのテカリを加速させないケア方法
脂を取るケアがダメなら、どうやって混合肌をお手入れしていけばいいのかな?と思いますよね。まず、「混合肌」の場合には、「さっぱりタイプ」のスキンケアコスメやオイルフリーコスメを使ったケアは、肌の乾燥を加速させることもあるので、オススメできません。
「ココナッツオイル」製品など、角質を保護し、バリア機能を高めてくれる働きがあるオイルを使うほうが改善することもあります。「ベタついているのに、オイル?」と思うかもしれませんが、肌の再生を促し、バリア機能を高めてくれる働きがあるため、ココナッツオイルをはじめとした美容オイルには、根本から混合肌の改善を狙えるという説が有力です。
角質が正常に戻ると、乾燥肌を防げるのはもちろんのこと、過剰な皮脂分泌も避けてくれるので、混合肌特有のお悩みを解決できることも少なくないのです。あえてのオイル美容が、「混合肌」の救世主になるなんて、目からウロコの人もいたのではないでしょうか。
NG習慣5:合わないファンデーションを使っている
実は、混合肌を引き起こしてしまう隠れたる原因には、「ファンデーション」も挙げられます。ファンデーションには、油分が多く含まれているものも少なくないため、「混合肌」などの揺らいでいるお肌に膜をつくってしまい、Tゾーンについてはベタつきを加速させ、さらに頬やUゾーンについては乾燥を加速させる要因となることもあるのです。なら、どうすればいいのかと言えば、お肌の状態に合わせて適宜、基礎メイクアップに使うコスメを変えていくのがベストです。
全体的にお肌の状態が悪いなら、BBクリームorCCクリーム
ファンデーションを使うと、なんとなくお肌が粉っぽく感じたり、あるいはテカリを感じたり・・・とお悩みが根深い場合には、いっそのこと、ファンデーションをやめてしまうほうが美肌に近づけることもあります。ファンデーションの代わりに、「BBクリーム」や「CCクリーム」を使って、ベースメイクプラスアルフアで基礎メイクを済ませてしまうのです。まずは、BBクリームとCCクリームの違いから、ご紹介します。
BBクリームとはBBクリームとは、比較的カバー力が高く、日焼け止めや化粧下地などの役割もこなすメイクアップコスメです。
アイテムによっては、完全無添加で「つけたまま寝てしまっても大丈夫!」という謳い文句があるほど、美容成分を豊富に含んでいるものもあります。全般的にカバー力が高めなので、ファンデーション機能を兼ね備えていて、これひとつで外出メイクまで叶うのがメリットのひとつ。通常のファンデーションと比較しても、遜色のない仕上がりが叶う優秀アイテムも少なくありません。
もともと、ドイツで皮膚科の医療用クリームとして使われていたものがヒントとなっているだけあって、お肌に優しい成分でも驚きのカバー力を発揮するアイテムもあります。
CCクリームとはCCクリームは、BBクリームよりもさらにナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。BBクリーム同様に、化粧下地としての効果も兼ね備えているのに、これひとつでベースメイクが完了する手軽さもあります。肌の色補正効果はBBクリームよりも高いものが多いのですが、カバー力は劣るデメリットもあります。ナチュラルな仕上げをしたいオフタイムのメイクとして、使いやすいアイテムでしょう。
このように、BBクリームとCCクリームは、どちらもファンデーションよりもお肌に優しい処方となっているものの、メイクアップの仕上がりには、やや違いがあります。お仕事用のメイクなど、やや「きっちり感」を出したい日には、BBクリーム、休日メイクなどナチュラルな雰囲気を重視したい日にはCCクリームなど、その都度使い分けをしても良いでしょう。
部分的なお悩みならファンデーションの種類使い
全体的なお悩みではなく、「おでこだけがやけにテカるけれど、他は特別に問題がない」「頬の乾燥がヒドイけれど、Tゾーンのテカリはまぁ抑えられる」など部分的な「混合肌」にお悩みであれば、ファンデーションの複数使いもテクニックになります。ファンデーションは、大きく分けると次の4種類がありますが、これらを組み合わせて使うようにして、混合肌をカバーするテクニックです。
リキッドファンデーション
クリームファンデーション
パウダーファンデーション
ルースファンデーション
テカリが気になる部分には
テカリが気になっているパーツには、クリームファンデは避けたほうが無難でしょう。クリーム状のファンデーションには、多くの油分を含んでいるものも少なくなく、テカリを加速させることもあるのです。リキッドタイプを薄く塗った上から、ルースファンデーションを軽く叩くぐらいのナチュラル感で仕上げたほうが、時間が経ってもキレイな仕上がりをキープしやすくなります。
乾燥が気になる部分には
頬や顎先など、とくに乾燥が気になるパーツがあるならば、クリームファンデーションを使っていきましょう。カサカサになっている原因が、うるおい不足であれば、油膜を作ってあげたほうが、美しい肌に仕上がります。ただし、クリームファンデーションは表情の動きによってヨレやすいので、薄めに伸ばすのが基本です。
仕上がりの特徴に大きな差が出る「クリームタイプ」と「ルースタイプ」をうまく組み合わせていくことで、部分的なテカリや乾燥は手軽にカバーしていくことができます。
「混合肌は年齢のせい・・・」と諦めていた女性もいるかと思いますが、もしかすると生活習慣のせいで「混合肌」を自ら招いてしまっている可能性も否めません。もし、NG生活習慣に心当たりがあったのでしたら、生活を少しずつ変えていくようにすれば、お肌の調子も改善されるチャンスがあります。お肌が揺らぎやすいアラサー世代を迎えたら、「混合肌」を防ぐ生活習慣も意識していきましょう。
- 山口 沙慧(やまぐち さえ)
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美容・ファッションライター。
海外在住経験から日本と海外の美容事情にも精通している。
姿勢改善、骨盤、ココロのケアを得意とするヨガインストラクターとしても活動。年間に試すコスメの数は300を超える。