公開日:2017/06/15 

お肌すっきり洗顔!こんにゃくスポンジの使い方や保存方法

おでんや田楽、ゼリーなど、食材として日本人にはお馴染みのこんにゃくですが、実は古くから美容にも取り入れられているってご存知ですか?こんにゃくスポンジはナチュラルで優しい肌ざわり。洗浄力もばっちりの優れた美容グッズなのです。

そもそもこんにゃくとは何で出来ているの?

知ってましたか?こんにゃくの歴史

こんにゃくは、サトイモ科のこんにゃく芋を粉末にして加工したものをいいます。こんにゃく芋の歴史は古く、おそらく東南アジアから縄文時代に農作物として日本に伝わりました。中国では豆腐のように肉食を禁じられていた宗教で肉の代用として食用に使われ、中国から日本に伝わったのは奈良時代ではないかと推測されています。

水溶性食物繊維を豊富に含むこんにゃくは、健康、美容、ダイエット、整腸によいことが分かっていて、日本では群馬県を中心に製造されています。こんにゃくを食用とするのは主にアジア諸国ですが、日本では古くからこんにゃくで作ったスポンジを赤ちゃんの産湯に使用していたほどですので、こんにゃくで出来た肌に優しい美容アイテムとして知られています。

秘密はこんにゃくに含まれている成分

なぜこんにゃくが赤ちゃんの産湯に使用されるほど肌に優しく、美肌効果があるのでしょうか?また、肌をきれいにしてくれるのでしょうか?その秘密は、こんにゃくに含まれているいくつかの成分にあります。

こんにゃく芋には、肌に保湿効果を与えるセラミドの一種とグルコース(ブドウ糖)で出来た植物性グルコシルセラミドが含まれていて、この成分は肌に水分を与えて保護する働きを持ち、乾燥肌に効果があるといわれています。市販されているセラミドのサプリメントの主成分の多くはこんにゃくを主原料としているほど、こんにゃく芋に含まれるセラミドは保湿効果や乾燥肌、美肌作りに活用されています。

こんにゃくに含まれる美肌成分

また、最近ネットや口コミで話題のこんにゃくスポンジは、こんにゃくのグルコマンナンという水溶性食物繊維から作られています。水溶性食物繊維はこんにゃく、もち麦、キノコなどに多く含まれ食品として摂取すると美腸効果が期待でき、ダイエット、メタボ予防やその改善、美肌作りにも適した成分です。

つまりこんにゃくは、食べ物として摂取して内側から水溶性食物繊維の効果で腸をきれいにしたり、スポンジとして使って、スクラブ効果で肌の古い角質を取り除いたり、毛穴のつまりや角栓を除去してきれいにし、肌のトーンを明るくし、メイクのノリをよくしたりと、内外からの美容効果に優れた優秀な素材だといえるでしょう。

知っておきたいこんにゃくスポンジの使い方やメリット

こんにゃくスポンジの使い方

こんにゃくスポンジは、ドラッグストアやネットショップ、ワンコインストアなどで入手できる人気の美容ケアグッズです。使う前はヘチマたわしのように乾燥した状態ですので、そのままで使うことはNGです。使う前にお湯などでたっぷりと水分を含ませて、柔らかくもどした状態で使用しましょう。

石鹸を使わなくても、水分で膨らんだこんにゃくスポンジを、肌の上で優しく滑らせていくと、毛穴の黒ずんだ汚れや古い角質を落としていきます。スポンジの表面は水分をたっぷり吸収したマンナン繊維です。こんにゃくスポンジを使った人の多くが、さっとなでるだけで毛穴の汚れが目立たなくなり、くすみが取れて顔色やメイクの発色がよくなったと感じています。

こんにゃくスポンジで美肌効果が得られるメカニズム

こんにゃくスポンジが作られているグルコマンナンは、弱アルカリ性です。脂質、角質、角栓といった肌汚れの元凶となる成分は弱酸性で出来ているので、弱アルカリ性のこんにゃくスポンジで優しく肌をなでるように洗うことで、アルカリ性と弱酸性が混ざり中和されることによって毛穴の汚れを浮き上がらせ除去します。

ゴシゴシを洗う必要がないので、石鹸を使わなくても、こんにゃくスポンジでさっと肌を撫でるだけで、イチゴ鼻などの原因となる毛穴の詰まりを取り除き、産毛もきれいに洗い流して肌色を明るく改善する効果が得られるでしょう。

こんにゃくスポンジを使うことによって得られる効果、洗い方のポイント

使う場合は5分程度、水かお湯につけてから使用しましょう。肌のコンディションにもよりますが、水分を含ませてプルプルとはいえ原材料は繊維ですので、毎日使用すると肌を痛める可能性もあります。週2~3回くらいにとどめておきましょう。

優しくなでるように肌の上を転がしていきますが、1分くらいが適度な長さでしょう。何事もやりすぎは逆効果になりかねません。洗顔フォームを使用しなくてもスポンジだけで十分に効果を得られますが、べた付きが気になる時は、よく泡立てた洗顔フォームをこんにゃくスポンジに乗せて、ソフトに洗顔しましょう。洗顔フォームを使った場合は、フォームが残ると雑菌などが肌で繁殖する原因となりますので、すすぎを念入りにしましょう。

こんにゃくスポンジの取扱いで注意したいこと

こんにゃくスポンジのデメリット

天然素材、石鹸いらず、汚れを中和して優しく落とすなど、いいこと尽くめのこんにゃくスポンジですが、ナチュラルな製品であるがゆえにデメリットもあります。それは自然素材で出来ているため、ナイロン製の化学製品と比較すると劣化が早いという点です。

保存方法にもよりますが、大体1ヶ月で繊維がボロボロになってしまったという感想が多くみられますので、最初は気軽に買える100均アイテムなどで、その効果を試してみるといいかもしれません。スポンジがボロボロになってしまったり、カビが生えてしまったら買い替えのサインです。

長持ちさせるために気を付けたい保存方法

天然素材なので、どうしても劣化が避けられないこんにゃくスポンジですが、少しでも長持ちさせるためには、保存方法に気を配る必要があります。まず、濡れたまま放置することは、カビの元になりますので厳禁です。使用後は、数回に分けて軽く絞って水分をとりのぞきましょう。合成スポンジのように、1回で強く絞ると、マンナン繊維を痛めてしまいますので、注意してください。

水分をとったあと、製品によっては専用の保管容器が付属していますので、その容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。ない場合も水気を切ってタッパーに入れて冷蔵庫で保存すると長持ちします。冷蔵庫に入れない場合は、陰干しして、カビが生えないように気を付けましょう。

こんにゃくスポンジ、これはNG

石鹸を使用しなくても、優しくなでるように使うだけで角質や角栓、産毛を取り除き、美肌効果を高めてくれるこんにゃくスポンジ。プチプラで購入でき、フェイシャル用、全身用もありますので、全身に使える優れものです。でも、使用にあたって気を付けたい点も知っておきましょう。

  1. 使う前は固い状態です。かならず水かお湯に5分程度浸して、十分に水分を吸収させて、プルプルの状態で使いましょう。固いまま使用すると、効果が得られず肌を痛める原因となります。
  2. グルコマンナンで出来たアルカリ性の水分膜で、弱酸性の汚れを浮き上がらせて落とします。優しくクルクルと肌をこんにゃくスポンジでなでるだけでOKですので、ゴシゴシとこすらないように注意しましょう。

続けることで明るい肌トーンに!

  • こんにゃくスポンジは弱アルカリ性の天然素材で肌に優しい
  • 優しく洗うだけで、毛穴の詰まりや汚れを取り除いてくれる
  • 使用方法や保存をしっかりして使用しましょう

週2回程度のこんにゃくスポンジ洗顔で肌がすべすべになり、顔色も明るく、メイクのノリもよくなると評判です。ただし、間違った使い方をするとお肌にダメージを与えてしまう可能性もありますので注意が必要です。
また、週に2回程度こんにゃくスポンジを使用したからと言って、確実に肌が綺麗になるとは言えません。こんにゃくスポンジと正しい洗顔をセットで行うことで、より効果が期待できますよ。

洗ったあとは化粧水、保湿液などのスキンケアでOKなので、ぜひ美肌作りのお手入れに取り入れてみませんか?

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