公開日:2017/05/25
敏感肌ってどんな肌?敏感肌の原因と予防を詳しく解説!
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敏感肌とは一体どんな肌なのでしょうか。実は敏感肌については特にしっかりした定義はなく、自分が「肌荒れしやすい」「人より敏感」と思ったら敏感肌といっても良いようです。自分が敏感肌用の化粧品を使えばいいか迷うときの参考に、敏感肌についてご紹介します。
敏感肌はどんな肌?私の肌は敏感肌?
敏感肌は肌が乾燥して敏感になっている状態
敏感肌は文字通り肌が敏感になっている状態です。なぜ肌が敏感になっているのでしょうか。肌は水分と皮脂がバランス良く組み合わさっているセラミドが主成分でできています。
セラミドは肌のバリヤー機能の役割を担っていますが、乾燥してセラミドが減ってしまうと水分を保てなくなり、バリヤー機能が弱まっていきます。
バリヤー機能を失った肌は花粉や雑菌などの外的刺激に対する抵抗力が弱くなってしまい、炎症を起こして赤みやかゆみなどを引き起こすことになります。このような状態になった肌を敏感肌と呼びます。
年齢と共にみられる乾燥性敏感肌
敏感肌は肌のバリヤー機能が弱まり、外的刺激に対する抵抗力が低下することで症状を発症します。この敏感肌には大きく分けて2種類あり、その1つが乾燥性敏感肌です。乾燥性敏感肌は主に女性に見られ、年齢を重ねるたびに発症する確率が上がっていきます。
「乾燥性敏感肌」はその名の通り乾燥が原因です。肌の表面にある角質層の水分が減少し乾燥することで角質のキメが乱れ荒くなります。肌の表面が乱れると、肌内部で微弱な炎症が起こり、新たな角質があらわになります。
しかし、新たな角質は未熟で敏感なため再び肌内部で炎症が起こるという悪循環が発生してしまうのです。この悪循環を繰り返すことで肌の深層部の真皮にさらに炎症が起こってしまい、コラーゲンが破壊されてしまいます。
ニキビやアトピーの危険性も潜む脂性敏感肌
敏感肌のもう1つの種類が「脂性敏感肌」です。良質な肌は水分と皮脂がバランス良く組み合わさっていることが重要です。脂性敏感肌はその名の通り、皮脂が水分より多く分泌されてしまったために起こる症状です。
脂性敏感肌はホルモンバランスが不安定な時期によく見られる症状です。分泌され過ぎてしまった皮脂が肌表面で参加してしまうことで様々な肌トラブルを発症します。思春期によく見られるニキビも脂性敏感肌の症状の1つです。ニキビの原因となるアクネ桿菌(かんきん)は、過剰に分泌された皮脂により増殖して、ニキビができてしまいます。
また、幼少期から思春期に発症しやすいアトピーも症状の1つです。肌のバリヤー機能が弱まって、アトピー要因とアレルギーの基となる花粉やダニなどと融合し炎症を起します。炎症は痒みなどの症状を引き起こし、肌を傷つけてしまうことでバリヤー機能がさらに低下するという悪循環が生まれます。
私たちが思っているより肌はデリケートです
間違ったスキンケアしていませんか?
ふだんのスキンケアが肌に負担になっていないかチェックしてみてください。
- 洗顔やクレンジングに2分以上かけている
- オイルや拭き取りシートのクレンジングを良く使用する
- 顔石鹸を泡立てずにゴシゴシ洗顔
- 高い化粧品がもったいないと保湿ケアが不十分
- 毎日パックをしている
以上のスキンケアは全て間違っているので今日から止めるようにしましょう。良かれと思って毎日頑張っていたケアが乾燥を招いていた恐れがあります。敏感肌になると日々使用している化粧品が合わなくなってしまいます。そうなる前にスキンケアを見直すことが大切です。
肌は体調によって左右されやすい
食生活が乱れ、睡眠不足やストレスが溜まってしまうと、肌も負担がかかってしまいます。肌に必要なたんぱく質などの栄養素が行き渡らなくなったり、血流が悪くなることで乾燥を招いて敏感肌になってしまうのです。
また、女性特有の生理現象として月経や妊娠などでホルモンバランスが変わってしまうと、身体がこれらの対応に追われてしまうので、血流が悪くなって敏感肌になってしまうこともあるでしょう。
しかし、一時的なものなのでホルモンバランスが安定すれば肌の状態も元に戻ります。肌はある意味、健康のバロメーター。体調を整えることで肌も整えることができるのではないでしょうか。
乾燥は肌内部から始まります
乾燥した肌、乾燥による肌トラブル、と聞くと肌の外側からの乾燥が原因と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。冒頭でも紹介したセラミドは肌表面ではなく、肌の内部から潤いをサポートしています。ここで改めて肌の潤いを保つ、3つの要素を見ていきましょう。
1つめはセラミドやコレステロールから形成される細胞間脂質です。肌の潤いの約80%は細胞間脂質が保っています。角質層の最深部から角質の細胞を繋ぎ合わせ、外部からの刺激から肌を守り、水分の蒸発を防ぎます。
2つめはアミノ酸やミネラル、尿素により形成される天然保湿因子。肌の潤いの約18%は天然保湿因子によるものと言われています。これが機能しなくなると肌への栄養供給や老化した細胞の排出に支障をきたします。
3つ目、肌の潤いを保つ最後の2%は、分泌された皮脂と汗により生まれる皮脂膜です。肌表面から水分の蒸発を防いでくれます。
スキンケアと生活習慣を整えて、乾燥知らずの肌に!
正しいスキンケアの方法!目指せ保湿美人!
正しいスキンケアを身につけると肌の保湿ができ肌トラブルも少なくなってきます。その方法をお伝えします。
- クレンジングや洗顔はそれぞれ40秒以内で
- 乳液やクリームタイプのクレンジングを使用する(濃いメイクの部分はオイルや拭き取りシートでもOK
- 洗顔石鹸はよく泡立ててから使用する
- 保湿ケアは肌を触ってペタペタとする程度までしっかりやる
- パックは肌の負担がかかるので多くて週1回を目安に
以上のことを守っていくと肌がしっとりしてくると思います。肌に元々バリア機能があるので壊さないように、かつ補強することが大切になります。ニキビ肌の方はピーリング機能のあるケア用品、アトピー肌の人は肌の刺激になるような成分が少ないケア用品の使用を心がけてください。
忙しい人はサプリの活用も考えてみましょう
忙しい毎日を送っていると、食生活が乱れや睡眠不足などの生活習慣が乱れてしまいがちです。心がけていても生活習慣を改善することが難しい場合もあります。
そんなときにはサプリメントを摂ることをおすすめします。ビタミンなどのサプリメントと一緒にコラーゲンやエラスチンなどの肌を構成する成分が入ったサプリメントを摂ることは肌の回復をサポートしてくれます。
肌が荒れているときは敏感肌に陥りやすいときです。よく休息をとりストレスが溜まったら思い切り発散してください。心身の健康が肌への健康につながり、敏感肌を防ぐことにつながります。
規則正しい生活をこころがけ、ストレスを減らすことで効果につなげる
肌の機能を正常に機能させるための基本かつベストな方法は、あくまで規則正しい食生活と睡眠サイクル、ストレスをため込まないことです。
睡眠は時間だけではなく、睡眠の質がとても重要です。睡眠前に体と思考がリラックスした状態になるように、ぬるめの温度のお風呂にはいったり、リラックス効果のある音楽を聞くなどするのも効果的です。
ストレスは食や睡眠に影響を与える厄介な存在です。適度に運動をして汗を流すなど、ストレスの原因を考えずに済む時間を作るようにしましょう。
敏感肌を怖がらないで健康に過ごしていきましょう
- 敏感肌は肌が乾燥することが原因で起こるトラブル
- 体調の乱れや生活の乱れが原因で急になる可能性がある
- 日頃の肌ケア、ストレスの蓄積、睡眠不足などの生活習慣
- サプリメントを活用するのもおすすめ
必要であれば生活の改善やケア方法の見直しましょう。またひどい場合は医療機関で相談してください。敏感肌によるトラブルがないよう健康に過ごしていきましょう。