公開日:2017/04/20 

靴下で冷え性が改善?冬に履きたいあったか靴下の選び方

みなさんは冬の寒さ対策、どのようなことをしていますか?体を冷やさない寒さ対策といえば、食べ物の工夫、生活改善など色々ありますが、衣服を工夫するのも寒さ対策にあるってことをご存知ですか?今回は、衣服を工夫して寒さ対策をすることの1つ、『靴下で冷え性を改善する方法』について、詳しくお話していきます。

人間の体を冷やさないようにするためには、首、手首、足首を温めるのがよいとされていて、靴下は足首を冷やさないための大きな役割があるんです。寒さ対策、冷え性対策として有効な靴下ですが、どのようなことを注意すればよいのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

寒さ対策や冷え性対策に靴下を選ぶためのポイントは大まかに分けて3つあります。1つ目は『靴下の素材について』、2つ目は『靴下の履き方について』、そして3つ目は『靴下を履くタイミングについて』です。それではさっそく、見ていきましょう。

靴下の素材ってどんなものがあるの?

靴下にもいろいろな素材があります。靴下の素材とその特徴について解説していきますね。

ウール(羊毛)

ウールは羊の毛が原料となっています。ウール素材のくつしたの特徴は次のとおりです。

  • 冬は暖かく夏は涼しい
  • 吸湿性がよい
  • 型崩れやしわになりにくい
  • 抗菌効果がある
  • 何度も洗うと硬くなる

保温性が高く、形が崩れにくい一方で、繰り返し洗っていくとフェルト状になって硬くなっていく特徴があります。

アンゴラ・モヘア

アンゴラとは毛の長いアンゴラウサギからとれる毛のこと、モヘアはアンゴラヤギからとれる毛のことで、ふわふわした感触が人気をよんでいます。主な特徴は次のとおりです。

  • なめらかでふわふわした素材
  • 毛の中が空洞になっているため軽い
  • 摩擦に弱い(重ね着は不向き)
  • 毛が抜けやすい

カシミア

カシミアは、カシミア山羊からとれる毛のことです。高級なイメージがあるのではないでしょうか。特徴は次のとおりです。

  • 非常に細い毛を束ねているので軽い
  • 柔らかい触り心地
  • 上品な光沢
  • 高い保温性・保湿性
  • 毛玉ができやすい

やはり高級感が漂うカシミアは、素材の質がよく、光沢や風合いが他の素材に比べて圧倒的です。

コットン(綿)

人気が高いコットン、その使いやすさは靴下だけではなく、衣服など幅広く活用されています。コットンの特徴をみていきましょう。

  • 通気性がよい
  • 肌触りがなめらか
  • 夏は涼しく冬は暖かい
  • 丈夫で長持ち

さすが下着にも活用されているだけあって、素材の質が高い印象ですね。

シルク(繭玉)

高級な衣料品に使われていることでよく知られるシルク。シルクは、繭(まゆ)からとれる絹糸です。シルクの特徴は次のとおりです。

  • 美しい光沢
  • 触り心地がよい
  • 保湿性・吸湿性が高い
  • 抗菌
  • 摩擦に弱い(重ね履きは不向き)

カシミアなどと同様、光沢や肌触りなどの素材の質が高い一方で、摩擦に弱く重ね履きには向いていないという特徴があります。

ポリエステル

最も多く使われている素材、ポリエステル。合成繊維であるポリエステルの特徴は次のとおりです。

  • 強度がある
  • 耐久性がある
  • 安価
  • 吸湿性が低い
  • 汚れが落ちにくい

強い強度と、安価ということで、幅広い年齢層に親しまれているポリエステル素材です。吸湿性が低く汚れが落ちにくいといったデメリットもあります。

アクリル

合成繊維をウールに似せて作ったのがアクリル。ウールに似たふわふわ・もこもこが人気のポイントではないでしょうか。

  • 安価
  • 軽い
  • 摩擦に強い
  • 防カビ
  • 吸湿性・耐熱性が低い

人気のあるウールに似せた素材で、安価ということもあり、ファンが多いのがアクリル素材です。デザインもかわいいのが多いので、人気に拍車をかけています。

ナイロン

ナイロンも合成繊維の1つです。成分としては絹に近く、ストッキングなどに活用されています。

  • 強い弾力性
  • 汚れが落ちやすい
  • 速乾性がある
  • 耐熱性が弱い

ナイロンも手に入りやすいものの1つですよね。強い弾力性が売りのナイロンですが、一方で耐熱性が弱いというのがちょっと難点なのかもしれません。

少々長くなってしまいましたが、ここでは、8種類の素材について、良いところ・悪いところをあわせた特徴をご紹介しました。

冷え性を改善するための履き方

色々な素材の特徴を押さえたところで、それぞれの特徴を生かし、冷えを防いでいきたいですよね。ここでは、靴下の履き方についてみていきましょう。ズバリ、体を冷やさない靴下の履き方、それは、『重ね履き』に尽きます。

オススメなのは絹と綿のコラボです。先ほど見てきたように、絹であるシルクには、吸湿性、保湿性が高く、綿であるコットンには、通気性や保湿性があります。知る鵜を履いてからコットンを重ねる靴下の履き方は、冷え性を改善する効果がすごく高いといえます。

他にも、寝るときに靴下を履く場合にはシルクがおすすめです。そのときには、締め付けのないサイズの靴下を用意しましょう。締め付けが強いと血行不良になり、冷えの原因となってしまうので、注意してくださいね。

さらに、室内では、室内用のモコモコソックスを重ね履きするとよいでしょう。最近では、アクリル素材のもこもこソックスが低価格で販売されているうえに、そのデザインも豊富で選ぶのも楽しくなってしまうほどです。このように、靴下の重ね履きは、体を冷やさないために効果的なのでぜひ試してみてくださいね。

靴下を履くタイミングが大きなポイント

冷えてしまった体を衣類だけで温めるのには大きな時間がかかります。冷えを改善するためには、靴下のはくタイミングがとっても大切なんです。

靴下を履くタイミングとは、『体が冷えないうちに履く』ということ。寝起きやお風呂上りなど、体が温まっている段階で靴下を履くよう心がけましょう。温まった熱を靴下で保護すると考えるのが、冷え性改善への近道ですよ。

ここまで見てきたとおり、靴下は冷え性を改善するために活用できるグッズの1つです。素材だけでみても、その種類はとても豊富で、それぞれに長所や短所などの特徴があります。

冷え性を改善するためには、靴下の素材をしっかり確認し、重ね履きなどでそれぞれの素材の長所を生かしつつ、靴下を履くタイミングをしっかり見極めることが重要になってきます。ぜひ、靴下への意識改革をして、冷え性を対処していってくださいね。

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