公開日:2017/06/15 

心の疲れのサインを受け取って、精神的疲労を回避しよう

現代社会においてストレスは多かれ少なかれ誰にでもあるものです。しかし、自身の心の疲れに気付いていない人も多いのではないでしょうか?今回は、精神的疲労のサインと今できる対処方法についてご紹介します。

症状から見る心の疲れのサイン

日常の精神的サインを知ろう

普段の生活で感じる、心の疲れのサインはたくさんあります。自分では自覚していなくとも、感情の中で既にサインが発せられているかもしれません。下記のことに思い当たる節はないでしょうか?

  • すぐにイライラする
  • なぜか落ち着かない
  • 忘れっぽい、ついさっきのことが思い出せない
  • 心から笑えない(愛想笑いしかできない)
  • 些細なことで落ち込みやすい(自分はダメだと思ってしまう)
  • 人と会うことが億劫に感じる

「今まではこんなことなかったのに…」と思ったことはありませんか?決して、自分の心が狭いなんて思うことはありません。自分を守るための大切なサインですから、見逃さず気付くことが大事なんです。

注意したい仕事上のサイン

仕事をしていると様々なストレスを感じますよね。忙しく休むタイミングが見付けられない方や、人間関係に悩んでいらっしゃる方は多くいらっしゃいます。仕事上で発せられるサインに当てはまるものはないでしょうか?

  • 集中力の低下(ミスが目立つようになる)
  • 会食の誘いを断る(口実をつくる)
  • 仕事がある日は中々起きられない(遅刻が多くなる)
  • 常に同僚や上司に監視されているような気がする
  • 周囲の会話が自分の非難をしているように聞こえる

ストレスは誰しもが抱えているものですが、特に、真面目な方、責任感の強い方、我慢強い方、神経質な方等は、気付かないうちに重い精神的疲労を溜め込みやすいようです。

体の状態から感じるサイン

精神的疲労は、体の不調も招きます。ストレスが原因で急性胃潰瘍になったといった話はよく耳にしますが、他にどのような症状があるのでしょうか。

  • 肌荒れ
  • 肩こり、腰痛、頭痛
  • 胃腸の不快感(便秘・下痢等)
  • 寝起きが悪い
  • 眠気
  • 食欲不振

病気ではないのに上記のような不調が長期間続いている場合は、もしかすると心の疲れのサインかもしれません。特に女性は精神的な疲れが自律神経に影響しやすく、人によって異なる様々な不調の原因になりやすいので注意が必要です。

このような不調を感じたときは、体を休めることはもちろんですが、悩みやトラブルから一旦遠ざかって、心もしっかり休ませてあげましょう。

精神的疲労の原因とは?

精神的疲労の日常的要因になるもの

生活の中での精神的疲労の原因となる第1位は、人間関係だそうです。人は誰でも、日々誰かと接してコミュニケーションをとりながら過ごしています。

しかし、家族や仲の良い友達であっても、自分と考えていることが全く同じとは限りません。それどころか、親密であればあるほど、コミュニケーションがうまくいかないときにはそれ自体が悩みの種になってしまうものです。

精神的疲労の原因は、環境によっても大きく変わります。たとえば、子供がいる家庭の場合は、育児や家事も大きな原因のひとつになりがちです。体力的な部分はもちろんですが、育児と家事の両立は専業主婦にとっても、働いている女性や男性にとっても大変なこと。

時間に追われていることなどを「きちんとできていない」と考えてしまうと、精神的にどんどん追い込まれてしまうようです。

仕事における、よくある精神的疲労の原因

仕事においても、精神的疲労の第1位は、やはり人間関係があげられます。仕事の場合、人間関係の良し悪しが評価に繋がったり、直接お給料に響いたり、ということにもなりかねません。また、管理職の場合は色々な人の個性をきちんと束ねたり、人間関係の調整なども求められます。

その他には、忙しくてなかなか休みが取れない、というのもよくある原因です。最近は、スマホツールなどのデバイスの進化によって、移動中でもメールや仕事を確認することができたりと、とても効率的になりました。

結果、休みの日でも仕事から完全に離れることができずに、常に頭が休まらない状態になってしまっている人も。きちんと休めないと体や頭が疲労していき、それは必ず心の疲れに繋がってしまいます。

体調や体の変化が不安と疲れに繋がる

大きく分けると日常的な要因の一部ではあるのですが、あえてピックアップしておきたいのが身体的要因です。人間の体というのは、基本的に20歳をピークに体の機能が衰えていきます。

筋力が弱くなったり代謝が落ちたりするので、これまでと同じ食生活や運動習慣のままでは、年々不調が増えたり太りやすくなったりしてしまいます。年齢とともに、病気が増えたり、体質が変わったりといった体の変化や不調は、不安の原因になります。

病気や体質の変化以外にも、女性の場合は妊娠や出産によってそれまでの自分自身の体では想像しなかったような環境を迎えることもあります。体調の変化は、ホルモンバランスにも影響を与え、精神的疲労の原因になります。

心の疲れを吹き飛ばすための3つの方法

適度な運動を習慣にする

心と体は実はとても密接な関係があります。たとえば、精神的に不安な状態になると、心拍数が上がったり、血糖値にも影響が出ることが医学的にもわかっています。逆に、心拍数や血糖値を正常な数値に抑えてあげることで、自然と心がリラックスしやすい環境を作ってあげることができるのです。

適度な運動のあとには心拍数がさがり、酸素が体内にたくさん取り込まれるため、脳にも良い影響があり、脳自体がストレスを受けにくくなる、というメリットもあるようです。

精神的疲労を感じているときには、とてもじゃないけれど運動なんてする気分になれない、という人もいるとは思いますが、運動といっても軽いもので大丈夫。まずは散歩にいって外の空気を吸いながら運動してみましょう。

1日の終わりにはゆっくりお風呂に入る

人間の体には、交感神経と副交感神経というものがあります。精神的疲労やストレスを感じると、交感神経が活発になり、反対に副交感神経が活発になると心が落ち着いてリラックスできることがわかっています。

副交感神経を活発にするには、実は入浴方法にコツがあります。少しぬるめの38度から40度の湯船に10分ぐらいつかることで、副交感神経が活発になりやすいのです。

さらに、少し暗い環境だと脳がリラックスできるので、たとえば入浴時にいつもよりワントーン照明を落として、アロマをたいてお好みの香りに包まれながら入浴するのも良いでしょう。

精神的疲労の原因から離れることも大切

心が疲れ切ってしまったり、精神的疲労によって体調を崩してしまう人の多くが、責任感が強く、とても真面目な人です。一度決めたことを最後までやりきらないといけないと思ったり、逃げ出すことが苦手だったり、という特徴が見られます。

しかし、頑張りすぎて体調を崩してしまっては、治すまでに時間がかかったり、周囲にもっと心配をかけてしまうかもしれません。どうしてもつらいことがあったり、自身の精神的疲労の原因がわかっている場合は、思い切って一度その原因から離れてみることも大切です。

たとえば特定の人間関係が自分の強い悩みであれば、無理をして上手にコミュニケーションをとろうとする必要はありません。自分自身の心の疲れと向き合って、ご自身を大切にしてあげてくださいね。

心の疲れのサインを見逃さず、自分を大切に

心の疲れや精神的疲労がたまると、うつ病などを発症してしまうこともあります。

  • 精神的疲労は体に様々なサインを出している!
  • 仕事や日々の生活の中で、人間関係が心の疲れの原因になりやすい
  • 入浴や運動で心をリラックスさせることができる

頑張りすぎず、心の疲れのサインをしっかり受け止めて、ストレス発散やリラックスの方法を探してみてください。

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