公開日:2018/02/27
水煮缶は美容と健康にいい?便利な水煮缶でつくるお手軽レシピ
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ここ最近、缶詰がにわかに話題なのをご存知ですか?ここ数年でぐっとバリエーションが増えた鯖缶や、家飲みのおつまみとしてそのまま食べられるグルメ缶詰などが人気です。便利な缶詰ですが、そもそも、栄養価や安全性について知っていますか?今回は缶詰の驚くべき栄養価と缶詰をつかった簡単アレンジレシピをご紹介します。
知らなかった缶詰の新常識
バラエティ豊富な缶詰
ここ数年鯖缶やグルメ缶詰と呼ばれる開封してそのまま食べられるおつまみ系のグルメ缶詰が人気となっています。統計によれば、現在世界に流通している缶詰の種類は1,200種類あまり。ツナ缶や鯖缶といった魚介の水煮・油漬缶、コンビーフなどのお肉の缶詰、トマトやマッシュルーム、コーンなどの野菜の缶詰、フルーツをシロップ漬けにしたフルーツ缶、そして、近年人気の開封してそのまま食べられるカレーや、燻製などおかずを缶詰にしたグルメ缶といったカテゴリーに分類されます。
缶詰といえば、昔は、独特のにおいや味の濃さが気になっていましたが、近年その味もバリエーションもぐっと改善されているようです。また、おしゃれなパッケージのものも増え、「パケ買い」する人たちもいるようです。
缶詰の特徴
ここでまず、缶詰の特徴についておさらいをしておきたいと思います。缶詰とひとえにいえどもどんな特徴があるのでしょうか?
【缶詰の特徴】
・保存性の高さ
・経済的
・アレンジ自在
缶詰はもともと、食品を長期保存する目的でつくられました。空気や細菌などの微生物など腐敗の原因となる物質を取り除き、加熱殺菌してつくられています。そのため、長期保存ができることが一番の特徴となります。
また、この冬は、野菜の高騰が問題となっていますが、缶詰は実はかなり経済的でもあります。例えば、トマト缶を例にあげるとわかりやすいとおもいます。通常の野菜の価格から考えても、トマト1個を買うよりもトマト缶1個買うほうが断然お得。そして、生鮮食品と異なり、うっかり腐らせてしまい廃棄する心配もありません。
最後に、缶詰食材があれば、料理のレパートリーも広がります。通常は、面倒で手が出せない鯖も、缶詰なら面倒な下処理なしにそのまま料理に加えることができます。また、大雪のときなど外出が困難なときは、缶詰同士を組み合わせるだけで、立派なおかずができあがります。
缶詰の見分け方と取り扱い方
缶詰といえば、全て安全、安心というわけではありません。ここでは、スーパーでの基本的な缶詰の見分け方と保管方法についてご紹介します。
スーパーで缶詰を買うとき、まず外観をチェックしましょう。極端につぶれているものは輸送途中にぶつけたり、落下などしている可能性があります。また、缶詰といえども賞味期限はあります。缶詰の場合、通常、缶の上、または下面に記載があります。念のためチェックをして購入することをおすすめします。
缶詰は常温保存ができる食品ですが、直射日光があたる場所や、極端に高温な場所は避け、なるべく冷暗所で湿気のない風通しが良い場所に保管することをおすすめします。 また、開封後は、すぐに細菌がはいりやすくなります。使い切るのが理想ですが、使いきれなかった場合は、小分けにして冷凍、または、清潔な保存容器にいれて冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べきるようにしましょう。また、フルーツの缶詰などは、缶に入っているシロップごと冷蔵庫で保存すれば1~2日は持ちます。
新常識!?栄養価豊富な水煮缶
旬をとじこめた水煮缶
缶詰の中でも水煮缶は、味もプレーンで料理にアレンジしやすくおすすめの缶詰です。水煮缶は、その食材が旬のうちに水煮にしてつくられるため、もっとも美味しい状態をとじこめたといっても過言ではありません。
生よりも缶詰のほうが栄養価が高い
水煮缶は、美味しいだけではなく実は栄養価も高いことがわかっています。それは、旬の時期に食材を加工することに秘密が。旬の時期は、美味しさだけでなく、栄養価も最も高い時期ともいえます。また、とれたてをすぐに加工するためその栄養価をあますことなく缶詰に詰めることができます。
鯖の水煮缶でつくる簡単トマト煮込み
ここまで聞くと、これまで缶詰に抱いていたイメージが一新されたのではないでしょうか?利便性が高く、かつ、栄養価も高い缶詰。今回は2種類の缶詰をつかった煮込むだけの簡単メニューをご紹介します。
【材料】2人分
トマト缶(ホール) 1缶(400g)
鯖缶(水煮) 1缶(190g)
キャベツ 250g
玉ねぎ 1個
にんにく 1片
ローリエ 1枚
オリーブオイル 小さじ1
塩、胡椒 適量
【作り方】
1.キャベツはざく切りにする。玉ねぎはくし切りにする。にんにくはみじん切りにする。
2.鍋ににんにく、玉ねぎ、キャベツの順に重ね、トマト缶を潰しながら加え、中心に鯖缶を汁ごと加える。
3.ローリエをいれて、蓋をし弱火で20分加熱する。
4.野菜がくたっとしてきたら、塩、胡椒で味を調え、オリーブオイルをまわしかけて火を止め、器に盛る。
缶詰を日常にとりいれて手軽に賢くバランスごはん
缶詰は、長期保存にきくだけでなく、旨味もあり、そして意外にも栄養価が高いことがわかりました。 私がまだOLだった頃は、缶詰というと、ツナ缶、コーン缶、たまにトマト缶ぐらいしか料理のレパートリーがありませんでしたが、缶詰の便利さと美味しさを知ってからは、鯖缶、コンビーフ缶などはもちろんですが、たまにタイカレー缶なども愛用しています。
また、水煮缶でもほんのり素材の味を生かした味と旨味があり、そのまま食べることもできます。また、それを日常の定番料理に加えるだけで、美味しく味が決まります。
忙しい毎日、帰りがけに今日の夕飯どうしようと悩みながらスーパーにいくよりも、前もってインターネット等で缶詰を買い置きしておけば、毎日の夕飯の悩みも解消するかもしれませんね。缶詰をもっと日常にとりいれれば、栄養バランスがとれたごはんが時短でできあがると思います。
- 河合真由子(かわい まゆこ)
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フードスタイリスト、フードコンサルタント
大学卒業後、流通業界に就職。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。海外滞在中の仕事や日常生活をとおして、食は万国共通のキーワードであることを実感。帰国後、祐成陽子クッキングアートセミナーでフードコーディネーター資格取得後、独立。
現在は、TV、書籍、広告のスタイリング、メニュー開発、食にまつわる新規事業のコンサルティングを行う。朝のTV番組での仕事がきっかけとなり、OL女子のための朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催HP:http://recipeoflife.jp/
とっておきの朝食会 https://www.facebook.com/choushoku/