公開日:2017/06/15
気になる口臭の原因は?人それぞれ違う臭いの原因を見つけよう!
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人と会話している時、口臭が気になったことはありませんか?口臭は、いわゆる『スメルハラスメント』の原因にもなるため、改善したい症状です。
口臭の原因と、考えられる生活習慣や症状、口臭軽減の対策を紹介します。
口臭の原因は1つじゃない
口臭の原因は1つとは限りません。生活習慣の乱れや、飲酒やたばこ、ストレスや、さらには何かしらの病が原因となっていることもあるでしょう。
いくつかの原因が積み重なっている可能性も考えられます。
原因を知ることが改善や予防につながる
まずは、自分の口臭の原因を突き止めましょう。
多いのは、何らかの原因で『口内細菌が繁殖していること』です。そのほか、胃腸などの消化器系や、呼吸器系の疾患が原因となっていることもあります。
自分の口臭の原因を正確に把握し、有効な対処法を見つけることが大切です。
口臭の原因は口の中にあることがほとんど
口臭の原因は、80%以上が口の中にあると言われています。
歯磨きが不十分だったり、毎日の食生活で口内環境が悪化していたりする時に、発生するのです。
ここでは、口内に口臭の原因がある場合に、考えられる要因を見ていきましょう。
歯の表面や歯間に付いた歯石
においのもとは、口内細菌が作り出す『プラーク』いわゆる歯垢です。口の中に残った食べ物のカスを餌にして、細菌が歯の表面に作り出しているのです。
歯垢の状態であれば、毎日の歯磨きで落とすことが可能です。
しかし、磨き残しや歯磨きを怠ると、歯垢は2日ほどで石灰化し、歯石に変化します。こうなると通常の歯磨きではなかなか除去することはできません。
食べ物や飲酒、たばこなどの外的要因
ネギやニンニクなど、においの強い食品を食べることが口臭の原因となることもあります。飲酒やたばこは、口臭の原因はもちろん、体臭の原因です。ただし、こういった口臭は時間が経つと消える、一時的な症状です。
毎日の生活習慣にも、口臭の原因が隠されています。
栄養バランスのとれた食事を摂れていない場合、口内環境・体内環境が酸性化します。胃腸の中に残された食べ物が異常発酵を起こし、においのもととなる物質が発生しやすい体質となるのです。
虫歯や歯周病
食事のあとに歯磨きを怠り、歯に食べかすを残したままにしていると、口内細菌が食べかすを栄養にし、歯を溶かす『酸』を発生させます。酸で歯が溶けることで、虫歯になるのです。
虫歯からは、硫黄に似た独特のにおいがするため、これも口臭につながります。
また、歯周病により歯茎が炎症を起こしたり、口内炎になったりしても、口臭が発生するのです。
乾燥による原因菌の増加
口の中の乾燥は、『口腔乾燥症』と呼ばれ、『ドライマウス』という呼び名で広く知られています。
唾液には殺菌力があるのですが、唾液の分泌量が減ることで、口の中が乾燥しがちになり、口内細菌が増加してしまいます。
眠っている時や口呼吸が癖となっている人は、口臭が発生する可能性が高くなるでしょう。
加齢のほか、摂取している薬の副作用、飲酒などが唾液の分泌力を低下させる主な原因です。
口臭の原因が口の中以外にある場合
口臭の直接の原因が口内にある場合、比較的対策しやすいですが、原因が疲れやストレスなどの外的要因や、さらには病からくる場合は、注意が必要です。
疲れやストレス
緊張やストレスは、唾液の量を減少させます。唾液が減少すると、口の中を自浄する作用が弱くなり、細菌が増殖するのです。
唾液の分泌には、自律神経が携わっていますが、唾液が良く出るのは、副交感神経が有利に働いており、リラックスしている時です。
緊張や疲れ、ストレスは、交感神経を刺激し、唾液の分泌を減少させるため、強い口臭を発生させます。
消化器系や呼吸器系などの全身の病気
消化器系疾患を持っていると、食べ物が胃腸にとどまりがちになります。そうすると、食べ物が異常発酵を起こし、口臭の発生原因となるのです。
そのほか、呼吸器系であれば鼻やのど、肺の病気を患っていると、炎症部分がただれて化膿し、菌が増殖することがあります。
菌の発生時は、独特のにおいが発生するため、呼吸をする時に口臭となって排出されるのです。
重篤な病であれば肝硬変や腎不全の末期、胃潰瘍や胃がんなどは、特有のにおいを放ちます。
口臭の原因を抑えるためにできること
口臭の原因を抑えるためには、まず口内環境を整え、ケアすることです。
口内を清潔にするために、効果的な体操や食品を紹介します。
唾液を増やす
唾液を増やすことで、口の中が乾かないように心がけましょう。よく噛み、よく話すことが大切です。
即効性がある方法は、キシリトールガムをしっかりと噛むことです。
唾液を増やすには、口や舌をエクササイズで良く動かすことも有効でしょう。
上下の歯をカチカチかみ合わせ、その後、口の中で約2分間かけてゆっくりと、舌を左右に12回ぐるぐると回すと、唾液の分泌を促す『口内体操』になります。
『パピプペポ』の発音も、口や舌を良く動かすため効果的です。
口腔内を清潔に保つ
口臭の大きな原因に、口内の雑菌が繁殖することが挙げられます。
朝起きた時や寝る前、食事の後には丁寧な歯磨きを心がけ、常に口内を清潔に保ちましょう。
また、カルシウムやナトリウム、カリウムなどのアルカリ性物質を含む食品を積極的に摂取するのもおすすめです。
緑黄色野菜や海藻類に豊富に含まれています。ポリフェノールやクエン酸を含む食品も良いでしょう。緑茶や梅干に多く含まれています。
これらの食品は、口内の雑菌の繁殖を抑えるため、口臭予防につながります。
もし口臭の原因がわからない時は?
自分の口臭の原因が思い当たらず、思い当たる原因がない場合は、肉体的にではなく、精神的なところに原因が隠れていることもあります。
また、自分で特定できない原因は、専門の医師の力を借りましょう。
本人だけが感じる心理的口臭
本当は口内も清潔で、口臭を感じられないにもかかわらず、本人が口のにおいを気にしている症状を、『心理的口臭症』と言います。強いストレスや不安が原因の心の病です。
あまりに口臭を気にしすぎるあまり、人とのコミュニケーションを避けたり、人前に出ることができない、会社や学校に通えない、などの症状が出たりと、社会生活を営むにあたって障害となってしまいます。
長期間口臭について悩んだことがある人に見られる症状です。口臭外来に合わせて、心療内科の受診によって症状の改善が期待できます。
原因不明の口臭に悩んだら病院で相談
「口臭は病気じゃないし、病院に行くほどではない」と思っていませんか?
口臭の予防はセルフケアできるものもあれば、自分では原因がわからず、改善する方法が見つからないものもあります。
自分で改善できない口臭に悩んだ場合は、歯科医院を受診しましょう。専門の口臭外来を用意している病院もあります。
口臭は、病院できちんと診断してもらえる症状です。たかが口臭と思わず、専門家の力を借りてスムーズに治療を進めましょう。
口臭改善は原因を見つけることから
口臭の発生する原因はさまざまです。口内の衛生環境から、生活習慣、さらには消化器系や呼吸器系などの病が関わっていることすらあります。
口臭の原因によって、対策が異なるため、自分の口臭の正しい原因を特定することが、改善の近道です。
今回紹介した口臭原因の中に、自分が当てはまるものはないか探し、見つからない場合は、病院での受診をおすすめします。
口臭の悩みを解決し、気持ちよく人とのコミュニケーションを取れるように目指しましょう!