公開日:2017/06/08 

ダイエット成功の鍵!異常な食欲をコントロールする3つの方法

ダイエットの天敵ともいえる「食欲」。特に、疲れやストレスが溜まると普段我慢している炭水化物やスイーツを無性に欲する事はありませんか?その食欲、実は身体からのS.O.Sかもしれません!異常な食欲の原因を見極め、上手にコントロールする3つの方法をご紹介します。

炭水化物の欲求はタンパク質不足のサイン!

炭水化物は身体のエネルギー源

「主食」として私たちの食事に欠かすことのできない白米やパン、うどんやラーメンなどの麺類。近年ではこうした炭水化物(糖質)を抜く「炭水化物抜きダイエット」や「糖質制限ダイエット」が話題になっていますね。これらのダイエット方法は、やり方を誤ると激しくリバウンドしたり体調を崩してしまったりと、反対に太りやすい体質になってしまう危険性もあります。

そもそも、炭水化物(糖質)は身体にとって大事なエネルギー源の一つ。突然極端に制限してしまうと身体はエネルギー不足に陥り、正常に機能しなくなってしまうのです。とはいえ、炭水化物は過剰摂取も身体に大きな負担をかけてしまいます。特に夜遅い時間の摂取は脂肪として蓄えられやすいので注意が必要。“炭水化物が食べたい!”と思ったら、まずはその食欲の原因を見極めてみましょう。

食欲の原因はタンパク質不足

異常なまでに炭水化物を欲する時、身体はエネルギー切れに陥っていることがほとんどです。身体のエネルギーになる栄養素は「糖質」と「タンパク質」の2種類。このどちらかが不足すると、身体はスタミナ切れのような状態になり異常な食欲が湧いてきます。

炭水化物(糖質)は摂取してからエネルギーに変わるまでのスピードがとても早いのが特長です。比べてタンパク質はその変換スピードが緩やかで、腹持ちが良い分、消化されるまでの時間が長くかかります。

タンパク質が不足してエネルギー切れになると、脳は今すぐエネルギーとして働く栄養素を欲します。それが炭水化物を欲する原因です!本当はタンパク質が不足しているのに、待ちきれなくて糖質で補おうとしているのです。

タンパク質の効率的な摂り方

炭水化物が食べたい!と感じたら、まずタンパク質をしっかりと補給してあげましょう。タンパク質には、豆腐や納豆などの大豆製品を代表とする植物性タンパク質と、肉や魚、卵などの動物性タンパク質があります。どちらも身体のエネルギー源として働く大切な栄養素です。偏ることなくバランスよく食べることが大切です。

また、時間帯によって2種類を使い分けるのもおすすめ。例えば、朝食や夜食など消化に負担をかけたない時には植物性のタンパク質を。ランチや早めの夕食など腹持ちをよくしたい時には動物性のタンパク質を多めに頂くと良いですね。日頃からタンパク質を切らさぬよう意識して摂取することで、スタミナ切れがなくなり炭水化物への欲求も治まるはずですよ。

ジャンクフード欲求は内臓むくみのサイン!

ダイエットは「油」選びが重要

唐揚げやポテトフライなどの揚げ物や、ポテトチップスやおせんべいなどのスナック菓子。ダイエット中に「油」は我慢すべきと分かっていても、どうしても食欲が抑えきれない時がありますよね。

「油」には、身体を潤して循環作用を高めてくれる油と、身体を酸化(錆び)させて循環作用を低下させてしまう油の2種類があります。後者は脂肪になりやすくダイエットに不向きですが、前者は身体の機能を高めるために必要なもの。完全に油を抜いてしまうと循環作用が失われ、肌が乾燥したり便秘がちになってしまうのです。

ジャンクフードで質の悪い油をとるのでなく、質の良い油を適量取ることがダイエット成功の鍵。ジャンキーなものへの異常な食欲を感じたら、その原因をしっかりと見極め食欲をストップさせましょう!

食欲の原因は内臓のむくみ

ジャンクフードへの食欲が高まっている時、実はそれらを消化する内臓は疲れきっていることがほとんどです。排泄器官の働きが著しく低下し、上手く食べ物を消化できない状態にあります。それなのになぜジャンキーなものを欲するのか、不思議に思いませんか?

私たちの身体は、排泄器官が弱まると水分を溜め込んでむくみやすくなるように出来ています。この時、身体は溜め込んだ水分と同じだけの脂質を求め、油を欲するようになるのです。この状態で、質の悪い油であるジャンクフードを食べてしまっては逆効果。低下した内臓機能がさらに弱まり、胃もたれや肥満の原因となってしまうのです。

水分排出が欲求解消の鍵!

ジャンクフードへの欲求を解消するには、身体に溜め込まれた余分な水分を外に出してあげることが必要です。バナナやアボカド、ほうれん草やレタスなど「カリウム」という栄養素が含まれた食材を積極的に食べてください。カリウムには利尿作用があるため、むくみ解消や内臓疲労の緩和効果が期待できます。

また、塩分過多の食事は余計に水分を溜め込みやすくするため薄味を心がけることも大切です。油を使う時には、オリーブオイルやエゴマオイルなど身体を潤してくれる良質な脂を使って循環作用を高めましょう!むくみを解消することで見た目にもダイエット効果が実感でき、日ごとにジャンキーなものへの欲求も落ち着くはずですよ。

スイーツ欲求はマグネシウム不足のサイン!

スイーツは疲れを癒さない?

疲れやストレスがたまると、チョコレートやケーキなど甘みたっぷりのスイーツが欲しくなりませんか?「糖は脳の栄養だから」とスイーツを疲労回復のために食べる方が増えていますが、これはダイエットの大きな落とし穴。

疲れた時にスイーツを食べると、癒されるどころかますますイライラが募ってしまう危険性があるのです。空腹時にスイーツを食べると、私たちの身体は血糖値の乱高下を繰り返します。血糖値が高い状態の時には満たされ、低い状態の時にはイライラする。このサイクルを短期間に繰り返してしまうのです。

これではいくらスイーツを食べても満たされるどころか身体に負担をかけているだけ。疲れを癒すために食べているはずが、実は余計に疲れさせていたなんて驚きではないですか?

食欲の原因は脳疲労!

異常なまでにスイーツ欲求を感じるのは、脳が疲れているサイン。疲労回復を求め、素早くエネルギーとして働いてくれる糖質を求めているのです。

しかし、脳の栄養となり疲労を回復してくれるのは糖質ではありません。ここで食欲の錯覚に負けてチョコやケーキなどの甘ったるいスイーツを食べてしまうと、余計に疲れて疲労が加速することになります。

そうならないよう、脳疲労を回復させてくれるビタミンやミネラルを摂りましょう。身体のあらゆる機能を整えてくれるこれらの栄養素は、日頃から意識して摂取しておかないと不足しがちになり脳疲労を起こしやすくなります。

脳の疲労回復には「マグネシウム」

数百種類あるビタミンやミネラルの中でも、脳が疲れている時にオススメなのが「マグネシウム」です。マグネシウムは脳の神経細胞に深く関わる栄養素。ストレスからスイーツ欲求を感じた時には、マグネシウムを含んだ食べ物を摂取することで食欲が落ち着きます。

わかめやひじきなどの海藻類、しじみやつぶ貝などの魚介類、くるみやアーモンドなどのナッツ類を食べましょう。普段からよく甘いものを召し上がる癖がある方は、おやつをナッツ類に変えてみるのがオススメ。栄養補給されて食欲が落ち着くのはもちろん、噛み応えがあるので脳の満足度も高く一石二鳥ですよ。

食欲の原因を見極めダイエット成功へ!

いかがでしたか?普段感じている食欲と、本当に欲している栄養素は異なる可能性があるなんて驚きですよね。

  • 炭水化物を欲している時は「タンパク質」を摂ること
  • ジャンクフードを欲している時は「カリウム」を摂ること
  • スイーツを欲している時には「マグネシウム」を摂ること

身体からのS.O.Sサインをしっかりと見極めることで、偽物の食欲に惑わされずダイエットを成功に導くことができます。ぜひ今日から、その食欲は本物かどうかしっかりチェックしてみてくださいね。

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Editor's Information

ダイエット成功の鍵!異常な食欲をコントロールする3つの方法
平林 玲美(ひらばやし れみ)
ダイエットアドバイザー・グルメライター。
身体本来の機能を高め、内側から美しくなる食事法を普及すべく活動中。
食にまつわる美容・健康情報や、今日から取り入れられる簡単ダイエットテクを発信する。
他、体質改善を目的とする独自ダイエットメソッドの個別指導も行っている。


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