公開日:2017/06/08 

ダイエットに効果!アロマで女性ホルモンを味方につけて痩せる方法

「いろいろなダイエット法を試してみたけど、私にはダイエットは無理なのかも…」あなたもこんな風に感じていませんか?

実は女性に人気のアロマテラピーには、癒し効果だけでなくダイエット効果もあるんです。キーワードとなるのが「女性ホルモン」。手軽で簡単にできるアロマテラピーで、女性ホルモンを味方につけ、効果的にダイエットできる方法をご紹介します。

女性ホルモンのサイクルに合わせるのが重要

「痩せるホルモン」と「太るホルモン」がある

「女性ホルモンがダイエットと関係あるの?」「どうしてアロマがダイエットに効果的なの?」と 不思議に思うかもしれませんが、女性ホルモンには「痩せるホルモン」と「太るホルモン」があります。

そして、アロマには女性ホルモンを味方につけることで、効率的に痩せる作用があるんです。では、まずは女性ホルモンについて見ていきましょう!女性ホルモンには2つの種類があります。

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

エストロゲンは“排卵”に関わるホルモンで、ダイエットでは「痩せるホルモン」の役割をしてくれます。一方、プロゲステロンは“妊娠”に関わるホルモンで、ダイエットでは「太るホルモン」となってしまいます。

どちらのホルモンも女性にとっては大切ですが、ダイエットに関しては痩せるホルモンのエストロゲンを味方にすることがポイントになります。つまり、エストロゲンの分泌が活発な時期に合わせてダイエットを行えば、効率的に体重を減らすことができるんです。

生理が終わり排卵が始まるまでが効果的

「で、エストロゲンが活発な時期っていつなの?」答えは、生理が終わって排卵が始まる前の『卵胞期』になります。生理の周期には個人差がありますが、通常は25日~40日。その中の、生理が終わってから次の排卵までの約8~10日です。

この時期は心身共に調子がよい時期なので、ダイエットだけでなくお肌の調子も良くなります。「なんだか最近、化粧のノリがいいわ」と感じたら、実は卵胞期だったということはよくあること。ダイエットを行うなら、この時期が最適です。

ダイエットに失敗したのは時期が原因かも

太るホルモンのプロゲステロンについても、少し説明しておきますね。妊娠に深く関わるホルモンで、妊娠をすると常に分泌されるようになりますが、通常は排卵を境に分泌が活発になります。この時期は『黄体期』と呼ばれ、生理が始まる前の12日前後。

体調だけでなく、精神的にも不安定になりやすい時期で、イライラしたりクヨクヨしたりしやすくなります。イライラ・クヨクヨはストレスの元。ダイエットにとってもストレスはマイナスです。

「今までいろいろな時期にダイエットしても効果がなかった」としたら、この時期にダイエットしていた可能性もありますよね。ですので、ダイエットを成功させるには「時期」を選ぶことも大切になります。

女性ホルモンの分泌サイクル
  1. 卵胞期…生理が終わってから排卵が始まる前まで(←この時期が効果的!)
  2. 排卵期…排卵前後の2~3日間
  3. 黄体期…排卵から次の生理までの約12日間
  4. 生理…生理が始まって5~7日間

ダイエットにアロマが効果的な2つの理由

鼻から脳へダイレクトに伝わるアロマ

では、本題に入りましょう!アロマは女性に人気の癒しアイテムなので、あなたもご存知のはず。アロマとは「香り」のこと。ラベンダーやローズなどの植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)は、私たちが“アロマ”と呼んでいる香り成分になります。

その香り成分となる精油を使い、健康や美容に役立てる自然療法のことを「アロマテラピー」といいます。一般的には、アロマテラピーや精油のことを総称して「アロマ」と呼ばれることが多いですが…。なぜ、アロマがダイエットにも効果的なのか。それには主に2つの理由があります。

  1. エストロゲンを活性化し、ホルモンバランスを整える効果があるから。
  2. リラックス効果によりダイエットの大敵となるストレスを緩和できるから。

「でも、それだけなら食べ物でも同じような効果があるんじゃない?」

ホルモンのバランスが崩れる原因には、加齢やストレス以外にも、睡眠不足に偏食や暴飲暴食、運動不足など日頃の生活習慣なども影響します。これらの原因によりホルモンの分泌が減ると、身体の中ではどんな変化があるのでしょうか?

  • ホルモンの分泌が減る
  • 「もっとホルモンを分泌せよ」と脳が指令を発信!
  • 指令を受けてもホルモンの分泌が減少
  • 「指令を出しているのに、なぜ?」と脳が混乱する
  • ホルモンバランスや自律神経が乱れる

脳が混乱を起こすことで、女性ホルモンのバランスも崩れてしまうということです。そこで効果を発揮するのが「アロマ」なんです。

アロマは食べ物と違い、鼻から直接、その香りが脳へと伝わります。混乱している脳をアロマの働きでリラックスさせてあげることで、女性ホルモンのバランスを整え、活性化することができるわけです。

精油はブレンドすることで相乗効果を発揮

アロマテラピーに使う精油は、現在約300種類あるといわれています。よく耳にする精油として、ラベンダーやミント、ユーカリ、カモミール、ローズマリーなどがあります。ダイエットに効果があるとされている、代表的な精油は以下のとおりです。

  1. 脂肪燃焼効果のある精油…グレープフルーツ、フェンネル、ブラックペッパー
  2. 食欲を抑える効果のある精油…ゼラニウム、ベチバー、シダーウッド、フランキンセンス
  3. ストレスを緩和する効果のある精油…ゼラニウム、クラリセージ、サンダルウッド

もちろん、基本は好きな香りの精油でOK!アロマの良い香りを嗅ぐだけで癒し効果がありストレス緩和に役立ちますが、よりダイエット効果を狙うなら、上記の精油を選ぶようにしてくださいね。

また、精油は単体で使っても効果はありますが、2~3種類の精油をブレンドして使うことで相乗効果が出ます。例えば…

食欲を抑えるなら
  • シダーウッド+グレープフルーツ
  • フランキンセンス+ゼラニウム
セルライトを改善したいなら
  • グレープフルーツ+ジュニパーベリー+サイプレス+スイートフェンネル

女性ホルモンを活性化する7つの精油

ダイエットに効果のある精油にプラスしておすすめなのが、女性ホルモンを活性化してくれる精油です。ポイントは、自律神経やホルモンのバランスを整えリラックス効果を与えてくれることです。これらの精油もブレンドして使ってみましょう。

  • ゼラニウム…ホルモンの分泌を調整し情緒を安定させる
  • ラベンダー…自律神経を整え落ち着きと安らぎを与えてくれる
  • サイプレス…リンパの流れを促しホルモンの分泌を調整する
  • ネロリ…ホルモンバランスを整えイライラを鎮めてくれる
  • クラリセージ…ホルモンのバランスを整え気持ちを明るくする
  • セージ…エストロゲンと同じような働きをする
  • イランイラン…ホルモンバランスを整え、更年期の症状にも効果がある

他にも、ジャーマンカモミールやジャスミン、ネロリ、ジュニパーベリーなどがおすすめです。

アロマを使った簡単ダイエット法

外出先でも手軽にできる芳香浴

具体的にダイエットに効果のある精油を使い、手軽で簡単にできるアロマテラピーをご紹介していきます。アロマテラピーには、芳香浴やトリートメント、アロマバスなどの方法があります。もっとも手軽にできるのが「芳香浴」です。

外出先や電車の中などで
  1. ハンカチ(ティッシュでもOK)に精油を1~2滴しみこませます。
  2. バッグなどに入れて出かけます。
  3. イライラしたり気分が落ち込んだり、ストレスを感じたりしたら、そっと取り出し口元にハンカチを当てアロマの香りを嗅ぎましょう。
自宅やオフィスで
  1. マグカップ(グラスでもOK)に熱めのお湯を注ぎ、精油を1~3滴落とします。
  2. 身近に置いておき、ストレスを感じたら香りを吸い込みます。
  3. お湯が冷めたら熱いお湯を注ぎ足しましょう。
寝室やリビングで

寝室やリビングで使ったり、長時間アロマの効果を持続させるなら、アロマポットやディフューザーのようなアロマ専用の器具を使う方法がおすすめです。

  • アロマポット…キャンドル式の芳香器。
  • 受け皿にお湯を入れ、精油を1~5滴落とします。
  • キャンドルに火をつけると精油が揮発し、香りが広がります。
  • ※アロマランプはキャンドルではなく電球の熱を使った芳香器で、使い方はアロマポットと同じです。
  • ディフューザー…超音波式・スチーム式の芳香器。
  • アロマミスト、アロマ加湿器とも呼ばれています。
  • 容器に水を入れ精油を1~5滴落として使用します。
  • 霧状のミストと一緒にアロマの香りが広がります。

いつものバスタイムにできるアロマバス

1日の疲れをとるバスタイムでも、アロマを使ったダイエットができるのが「アロマバス」です。ゆっくり湯船に浸かりたいときは「全身浴」、お休みの日には「半身浴」など、その日の状況や気分に合わせてやってみましょう。

全身浴
  1. 湯船に精油を4~5滴落とし、よくかき混ぜます。
  2. いつものように湯船に浸ればOK!
  3. 肌の弱い方は、ホホバオイルなどのキャリアオイル5ml程で薄めてから使うようにしてみてください。
半身浴
  1. 38度前後のぬるめのお湯に精油を4~5滴落とし、よくかき混ぜます。
  2. 湯船にみぞおちぐらいまで浸かり、30~40分ほど入ります。
  3. お湯が冷めたらさし湯をしたり、寒いときには肩にバスタオルなどをかけましょう。

どうしてもお風呂に入れないときにおすすめなのが「足湯(フットバス)」と「手湯(ハンドバス)」です。

  1. 洗面器やバケツを用意し、お湯を入れて精油を2~3滴落とします。
  2. 両手もしくは両足を入れ、10分ほど浸かればOK!

精油の使い過ぎ、過激なダイエットはNG

アロマテラピーでダイエットをする際に気をつけてほしいのが、効果を期待して精油を多く使いすぎないことです。精油は効果もあるかわりに肌への刺激もありますので、ご紹介した量を守るようにしましょう。

また、過激なダイエットは自律神経やホルモンバランスが崩れる原因となります。それではいくらアロマテラピーをしても、ダイエット効果は薄れてしまいます。あくまでも無理のない範囲でダイエットしてくださいね。

分泌サイクルを知りアロマを活用すること

最後に、アロマでダイエットを成功させるポイントをまとめておきます。

  1. 効率よくダイエットするには、痩せホルモンが活発な『卵胞期』が最適。
  2. アロマにはストレスを緩和し女性ホルモンを整え活性化する働きがある。
  3. 香りが鼻から直接脳へ伝わるためより効果的にダイエットできる。
  4. 精油は単体よりも2~3種類をブレンドすることで相乗効果が期待できる。
  5. 精油の使用量を守り、無理のないダイエットを心がける。

今までダイエットをしても成功しなかったあなたも、手軽にできるアロマテラピーを使い、女性ホルモンのサイクルに合わせてダイエットすることで、理想の体重に近づけるようがんばりましょう!

  • Facebook
    シェア
  • Twitter
    ツイート
  • はてなブックマーク
    はてブ

646

Editor's Information

ダイエットに効果!アロマで女性ホルモンを味方につけて痩せる方法
川端 真弓(かわはた まゆみ)
美容ライター・薬膳アドバイザー。
「自分らしく生きることが心も体も美しくしてくれる」が信条。
2男2女の母でもあり、30年以上前にエコロジーサークルを主宰し、100坪の畑で40種類の野菜を作った経験もある。“キレイ”と“元気”をくれる薬膳レシピも提供。
http://pengoo.net/


ページのトップへ