公開日:2017/11/13
乾燥肌に保湿が大切な理由とケア方法
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乾燥肌を確実に保湿できる化粧水を見つけましょう!今回は、乾燥肌改善に欠かせない「保湿」のイロハを丁寧に解説していきます。
乾燥肌だと起こりやすい肌トラブルの実例を知って、保湿の大切さを再確認しましょう。特に30代以降のいわゆる「お肌の曲がり角」では、肌の保湿物質が減少してくるため、これまで以上に保湿ケアにこだわる必要が出てきます。
乾燥肌に保湿が欠かせない理由とは?
化粧水をしっかりつけているのに乾燥してしまう。そんな悩みの原因は「肌の水分保持力そのものが低下」しているから。
このような状態ではいくら肌へ水分を補給しても保持できず、蒸発してしまいます。つまり、肌自体の保湿力が弱っていては、どんなに高い化粧品を使っていても意味がないと言えるでしょう。
そして、肌の水分不足は、いろいろな肌トラブルのもとになるため、保湿がいよいよ大切になるのです。これから、乾燥肌に保湿が大切な理由とケア方法を詳しくみていきましょう。
乾燥した肌に起きるトラブル
乾燥した肌は、様々な肌トラブルの温床です。
- バリア機能の低下
少しの刺激でもしみたりかゆみを感じるなど、乾燥性敏感肌のような状態へとつながっていきます。
- インナードライ
洗い過ぎなどの原因で皮脂分泌が過剰になり「肌の内部の水分は不足しているのに表面は皮脂の分泌が多い」という状態に。これは大人ニキビの原因ともなります。
- しわ
乾燥して水分やハリがなくなることで、表皮に細かいしわが発生します。乾燥が真皮にまで及ぶと、たるみじわや深いしわもあらわれてくるのです。
- 肌のゴワつきやくすみ
水分を欠いた角質が硬くなったり、ターンオーバーの乱れによる古い角質の堆積が、肌のゴワつきやくすみをもたらします。
乾燥肌スキンケアの基本、保湿ケアをおさらい
乾燥肌ケアにおいて一番重要な保湿ケアとは「肌に水分を保持する為のケア」のこと。ただ単に化粧水で潤いを与えるだけでなく「補給した水分を逃がさないこと」も意識する必要があります。そのためにも、年齢ともに減少していく「コラーゲン」や「セラミド」のケアができる化粧水を使用しましょう。
保湿には肌の水分保持を担うこれらの成分を補うことが大切です。ただ、「コラーゲン」のケアは注意が必要!コラーゲンは分子が大きいので上から塗っても肌に浸透はしません。乾燥肌の奥で、コラーゲンを産み出す力をサポートしてくれる成分が配合された乾燥肌用の化粧水を選びましょう。
保湿成分と水分を補った後は、水分が蒸発しないようクリームなどで蓋をして、潤いを閉じ込めましょう。水分を補った後、クリームをつけずに時間を置くと余計に乾燥してしまうので、注意して下さい。
また当然、肌に水分が不足した状態で油分だけを補っても乾燥肌は改善しません。大切なのは、まず保湿すること。化粧水や美容液で水分と保湿成分を補ってから、油分を与えましょう。なお、油分だけを補うと過剰に皮脂が分泌してしまい、ニキビの原因にもなるため逆効果ですよ。
乾燥肌さんにおすすめの化粧水3つ
1位:DECENCIA アヤナス ローション コンセントレート
価格 | トライアルセット1,480円(税込 / 送料無料) |
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内容量 | 10日分 |
乾燥肌ケア、敏感肌ケア、エイジングケア。それら全てを実現する化粧水が、ポーラ・オルビスグループの敏感肌・乾燥肌専門ブランドDECENCIAから出る「アヤナス ローション コンセントレート」です。
乾燥肌に不足しているセラミドをナノ化して人体と全く同じ構造でカプセル化、通常の約4倍の浸透力を実現したヒト型ナノセラミド「セラミドナノスフィア」、そして外部刺激による乾燥肌内部の微弱炎症を抑える「コウキエキス」などを配合。
今までの保湿だけの乾燥肌化粧水から一歩先に進んで美肌を目指す、「攻めの乾燥肌ケア」が可能な乾燥肌用化粧水です。
2位:アルビオン エクサージュ モイストフルローションⅡ
価格 | 5,400円(税込 / 店頭販売のみ) |
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内容量 | 200ml |
乾燥肌の角層に豊かな潤いを届けることと意識した化粧水「モイストフルローションⅡ」は「アルビオン」のスキンケア・ラインナップ「エクサージュ」がリニューアルされて発売。
バランスのとれた弾む乾燥肌を実現すべく、いきいきとした健やかさを与えるようなコンセプトを持っています。「モイストフルローションⅡ」は、ノーマル肌からドライスキン(乾燥肌)の方に対応した化粧水です。
3位:クリニーク クラリファイング モイスチャーローション1
価格 | 6,048円(税込 / 5,000円以上で送料無料) |
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内容量 | 400ml |
古い角質がたまると、肌のターンオーバーが阻害されるほか、バリア機能の低下、肌くすみなどの原因に。アメリカ生まれの化粧品ブランド「クリニーク」より発売されている「クラリファイング モイスチャーローション1」は、古い角質を優しく取り除くことが可能な「拭き取り式」の化粧水です。
「クラリファイング モイスチャーローション1」は、乾燥肌の方向けなので、潤いを意識した角質ケアが可能となっています。
乾燥肌に大切な保湿とセラミドについて
乾燥肌のケアに大切なのは水分の補給。しかしそれと同時に「補給した水分を逃がさないこと」が必要になってきます。そのためには単に「水分補給をした後で、油分でフタをする」だけでは済みません。
特にお肌の曲がり角である30代以降は「肌が水分を保持する力」自体を化粧水などで底上げする必要があるのです。そこで、角質層の隙間を埋め、水分をキープする役割をしてくれる「セラミド」に注目してみましょう。
そもそもセラミドってなに?
セラミドは表皮の1番上の層である角質層に存在する保湿成分。角質細胞同士の間を繋いで水分の蒸発をおさえる「細胞間脂質」の約50%を占める主成分です。 水分を挟み込むようにキープする性質があるため、水分を保つ力が最も強いといわれています。
細胞の隙間をつなぐこのセラミドが不足すると水分が蒸発して肌が乾燥し、隙間から紫外線などの刺激を受けやすい状態になってしまいます。セラミドなどの「細胞間脂質」が角質内の水分を保ち、「肌のバリア機能」を担っているのです。
セラミドはもともと肌に存在しますが、加齢と共に減少していきます。不足するとたちまち角質細胞間に隙間ができてしまい、折角補った水分も蒸発。乾燥肌や敏感肌など肌トラブルの原因になっていきます。
また、アトピー性皮膚炎の方は、健康な肌の方よりもセラミドの量が少ないという研究結果もあるようです。このようにセラミドは、水分保持&バリア機能維持に欠かせず、乾燥肌や敏感肌、エイジングケアが気になる方には見逃せない成分と言えるでしょう。
セラミドが浸透する仕組み
肌深部の真皮層にあり、肌につけても真皮まで届けることが難しい「コラーゲン」「ヒアルロン酸」に対して、表皮の1番外側「角質層」へ届けば良い「セラミド」は保湿にとても有効な成分です。しかし、浸透性や吸収力、その性質はセラミドの種類によって異なります。
「植物性セラミド」(植物由来セラミド)は、ユズ、米ぬか油から抽出され、肌にやさしいイメージですが、肌の組成とは異なるため吸収力はそれほどではありません。
「合成セラミド」(疑似セラミド)は、石油原料から化学合成され、安価で量産可能。そのため、多くのセラミド配合化粧品にも使用されますが、他のセラミドに比べて効果はそれほど高くありません。
対して「天然セラミド」は、馬などの動物の脳や脊髄などから抽出され、人の角質層の細胞間脂質とも近く、保湿力が優れています。
また「ヒト型セラミド」(バイオセラミド)も人の皮膚に含まれるセラミドとほとんど同じ構造。酵母を利用して生成され、保湿・浸透に優れ、刺激も少なく安全です。
さらにこの「ヒト型セラミド」の分子を小さくする(ナノ化する)ことで、より高い浸透力を発揮します。このように「セラミド」にも多くの種類があり、性質が異なるのです。乾燥肌の方は、良質でよく浸透する「セラミド」配合の化粧水を選んでケアしましょう!
「セラミド」の大切さは、不足したときにはじめてわかるのかもしれません。乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎…。「セラミド」は、肌の健康と美しさのためには「なくてはならない成分」ということができるでしょう。
肌に存在するセラミドの生産量は30歳前後から減少すると言われているので、積極的に補う必要があります。ところが、セラミドは食事から補うことができず、減少していく年齢になれば体の中で作りだすことが難しい成分。セラミドの最も効果的な補給法は「セラミド配合化粧品の使用」と言えるでしょう。
化粧水を選ぶ際には、ただ単に値段ではなく、セラミドの「質」と「浸透のしやすさ」を考慮することで、最も高いコストパフォーマンスが実現しますよ。
乾燥肌さんのためのシーン別保湿ケア
乾燥肌さんにとって最も大切なのは保湿ケア。みなさん、ちゃんとおこなっていますか?多くの方がすでに様々なケアを丁寧におこなっているとは思いますが、果たして、そのケア方法に「間違い」はないのでしょうか?間違ったケアは、逆に肌の水分を逃がすことにもつながるため、ぜひチェックしておきましょう。 ここからは乾燥肌さんの「NGケア」やシーン別の「保湿のコツ」を見ていくことにします。
乾燥肌の原因は間違ったスキンケアかも…
乾燥肌の多くの方が陥ってしまいがちな「間違ったスキンケア」。その代表例が「こすり過ぎ」と「洗い過ぎ」です。これらは、皮脂や肌にある保湿成分のほか必要な皮脂を落としてしまうため、乾燥肌の原因となります。
例えば、洗顔料の泡立て不足やふきとり化粧水の使用時には、こすり過ぎるケースが多いです。そもそもオイルのような洗浄力の強いクレンジング、スクラブ洗顔料やピーリング洗顔料を使用している方は特にご注意を。洗顔の回数が多かったり、熱いお湯で流している場合も同様です。これらは、皮脂を落とし過ぎるだけでなく、肌を痛める結果ともなります。
また、ふきとり化粧水やふきとりクレンジングをよく使うという方は使い方に気をつけましょう。なお、化粧水を浸透させようと強くパッティングしたり、クリームやファンデーションをすり込むように塗ることもNGケア。強く肌を擦るようなマッサージやタオルでゴシゴシふきとるなど、日常の肌ダメージももう一度意識しなおして見ましょう。意外とNGケアをしてしまっているかも?
ケアシーン別 乾燥肌スキンケアのコツ
乾燥肌をケアするシーン別のコツもチェックしておきましょう。
- クレンジングケア
オイルクレンジングなど、洗浄力の強いクレンジングを顔全体へ使用することは避けた方が良いでしょう。敏感肌用のリキッドなど、洗浄力が強くても優しい処方のクレンジングを使い、メークオフしてください。
- 洗顔ケア
乾燥が気になる場合は洗顔料の量を少なめにしましょう。洗顔を全く使わないと、逆にお湯で洗いすぎてしまうことがあります。過度な洗顔は必要な皮脂を流し、ターンオーバーのサイクルも短くしてしまいます。しかし、汚れが残っていると化粧水などの成分が浸透しないので、洗い過ぎに注意しつつやさしく洗顔することがコツ。
- 化粧水
化粧水はコットンではなく手でつけるようにしましょう。コットンの繊維での摩擦も肌にとっては刺激になります。化粧水を浸透させるコツは、手の体温で温めてあげること。顔全体に塗布した後、もう一度両手をすりあわせて温め、両頬・額と顎と、順番にあたためてあげましょう。この時も擦ったり叩いたりしないように注意です。
- 乳液・クリーム
化粧水を潤した後は、乳液とクリームでしっかり潤いを閉じ込めましょう。こちらもコツは化粧水同様「手であたためながらケアすること」。乳液はせっかく使うならば、糖化などに対応できるかつ肌に優しい設計になっている美容乳液などを、クリームは乾燥肌の弱ったバリア機能をしっかりバリアしてくれるものを選ぶのが賢い選択です。
乾燥肌で悩むあまり、スキンケアが過剰になり、逆に乾燥肌が悪化しまう。皮肉な話ですが、そういったケースは意外に多いのでは?「こんなに丁寧に保湿ケアしてるのに、全然乾燥肌が改善しない!」と思っている乾燥肌女性は正にこのパターンかも。
もちろん、乾燥肌ケアにおいて「保湿」は重要なケアですが、こすればこするほど、洗えば洗うほど乾燥肌が改善するということではありません。角質は約0.02mmの厚さしかなく、とても繊細なので、スキンケアのシーンに合わせた「ちょうどいいスキンケア」を目指すことが重要なのです。
最後にご紹介した乾燥肌用の保湿化粧水は、大人の女性のスキンケアにピッタリですが、こちらも「使えば使うほど潤う」ということはありませんので、使用量をしっかり守って丁寧に乾燥肌をケアしてあげましょう。
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